とかげ日記

【日記+音楽レビューブログ】音楽と静寂、日常と非日常、ロックとロール。少数派のための、少数派への優しさを持った多数派のための音楽。


テーマ:
★最近はゲームに夢中

今日も元気にお送りするYOYOラジオ!
五月病なんて、そんなの関係ねぇ!
はい、おっぱっぴー。(ギャグが古い)

最近、PSPのゲーム『Gジェネレーションワールド』に夢中になっています。
ダウンロードしたのは、一年くらい前なのだけど、
その時は1ステージ目(!)で飽きて放り出したんだよね。
1週間ほど前に気まぐれで始めたら、のめり込んじゃって。

それで、考えたんだけど、
僕がゲームにのめり込んで遊ぶのは、
日常の嫌なことを考えないで済むからなんじゃないかなって。

アシスタントのぴー君「よーよーさんは、嫌なことがそんなにたくさんあるんですか」

そりゃ、生きていればね……(遠い目)
僕は実存と闘っているのかもしれないとも思うんですよ。
あるいは実存から逃れるためにゲームをやっている。


★実存とは?

ぴー君「実存ってなんですか」

やれやれ、君は質問ばかりだな。
実存とは、えーと、えーと…。
辞書を引いてみよう。

ぴー君「(よーよーさんも分かっていないんじゃないか)」

こういう時にネット検索は便利です。
https://kotobank.jp/word/実存-74130

大辞林 第三版の解説
じつぞん【実存】


( 名 ) スル 〔existence〕

実際に存在すること。 「彼は架空の存在ではなく-する人物である」

〘哲〙

スコラ哲学で,可能的存在である本質に対して,事物が存在することそれ自体をいう語。現実的存在。現存。

実存主義で,特に人間的実存をいう。個別者として自己の存在を自覚的に問いつつ存在する人間の主体的なあり方。具体的状況にある人間の有限性・不安・虚無と,それを超越し本来的な自己を求める人間の運動。自覚存在。

僕がこの場合使っているのは、おそらく②の㋑になるのかな。

ぴー君「よく分からないけれど、不安や虚無の気持ちと闘っているということですかね」

そういうことかも。


★実存と深く関わっている音楽

今日は、実存と関わりのある音楽について話そうと思います。
まぁ、実存と関わりの全くない音楽や文化なんてない訳で、
どのように実存と関わっていくのかという話ですね。

実存と深く関わる音楽は、
実存である自分自身をどう表現していくのかにも関わっていて、
そういった自己顕示欲の強い音楽を忌避する人がいるのも分かるんですよ。
自己顕示欲が投影された文章や音楽は、
不快な吐しゃ物のようでもありますからね。
でも、僕は大好物なんです。
それは、自分が実存のことばかり考えているからかもしれませんね。
あとは、自己顕示欲の固まりのような音楽は、
作者の魂が反映された音楽と勝手に考えているからかもしれません。

先日、飲み会の場で友人に、
無機質なテクノに自己顕示欲むき出しのボーカルを乗せた
「実存テクノ」みたいな新しいジャンルを開拓したいと言ったら、
「そんなのやっている人いっぱいいるよ。
 海外でいうとアタリ・ティーンエイジ・ライオットとか」
と言われました。
僕が考える新しい音楽なんて、
やっぱり、とうの昔にやられているものなのかも。

それでは、そのアタリの曲を一曲どうぞ。


Atari Teenage Riot - Speed

あと、洋楽でいえば、Radioheadなんかも実存と深く関わっていますよね。
疎外感と孤独から美しいものを絞り出しているあの感じ。
ギターバンドの初期もエレクトロニカを取り入れた中期以降も、
実存と闘っている印象をとても受けます。
あるいは実存からどう逃れるか。
ここで、初期の名曲「Creep」をどうぞ。
歌詞を対訳したブログを読むのも面白いですよ。
http://oyogetaiyakukun.blogspot.jp/2012/03/creep-radiohead.html


Radiohead - Creep

深く実存に潜りながら、何かと闘っている音楽として、
邦楽だと神聖かまってちゃんがやはり筆頭に挙げられると思います。
僕がかまってちゃん贔屓だからかもしれませんが。
ドロドロに汚れながらも、深淵の中で前に進んでいく強く透明な意思を感じます。
それでは、かまってちゃんの曲も一曲どうぞ。


マイスリー全部ゆめ  PV  神聖かまってちゃん

銀杏BOYZもそうですよね。
曲の主人公が峯田さん自身かは分かりませんが、
自分の心の内にある正も邪もさらけ出す熱唱に、
僕の心も熱を帯びていきます。


銀杏BOYZ - 生きたい (MV)

過去ではブルーハーツなんかも。
自己顕示欲の吐しゃ物というよりも、
もっと透き通った強い自己を反映した音楽という気がします。
ブルーハーツからハイロウズ、
クロマニヨンズになるにつれて、どんどん自我がシンプルになっていく
印象を受けます。


ザ・ブルーハーツ 1986.11.27 豊島公会堂 2 ハンマー

今は活動休止中ですが、転校生は一度は聴くべきですよ。
実存と深く関わりながら、実存を薄めていくような音楽。


転校生 - 「空中のダンス」ミュージック・ビデオ

その逆にコテコテの濃い実存を吐き出すマキシマムザホルモンのようなバンドも。


予襲復讐 マキシマム ザ ホルモン

最後はよーよーが出した詩集『うえっへっへ』から、
実存に関わる散文の朗読を聞いてください。

散文詩「黒い実存」

黒い実存と闘っていると君は書いたが、それは僕も同じだ。黒い実存に呑み込まれながら、または、黒い実存を吐き出しながら、自己満足に浸ったり、バランスを保ったり。人間が人間である限り逃れられない黒い実存から逃れようとして人間的でなくなるのも手かもしれないと思いつつも、やはり僕は人間でしかない。苦しいが、僕をそれでも狂わせようとする鈍色の翼を持った悪魔から、僕が思う大切な物や者と共に逃げ続けよう。死にたいが、死ぬのはまだ早い。僕は僕の魂=様々な色の実存を世界に刻みつけてから死にたいのだ。黒い実存と闘うことで産まれる尊いもの、誰かを想う愛や優しさや勇気の全てを守りたい、刻みつけたい。黒い実存が未来を閉ざそうとするのなら、未来は明日の連なりだから明るいはずだと信じたい。新品の真っ白なキャンバスが用意された明日は、まだ何色にも染まっていない。夕焼けを見よう。凛としよう。僕の全てを僕と世界と僕を取り巻く者たちに捧げよう。なんか笑えればいいね。

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

YOYOラジオは架空の番組であり、『うえっへっへ』は架空の詩集です。
不定期で放送していきますので、よろしくお願いいたします。

↓過去の放送は以下のリンクから↓
YOYOラジオ 第一回(音楽との出会いは突然に)
YOYOラジオ 第二回(洋楽との出会いも突然に)
YOYOラジオ 第三回(東京ソングス)
YOYOラジオ 第四回(天使と悪魔)
YOYOラジオ 第五回(戦争ソングス ,平和ソングス -セカオワ,うみのてetc-)
YOYOラジオ 第六回(子どもと誕生の歌 -ビートルズ, アーバンギャルド, 奥田民生etc)
YOYOラジオ 第七回(テクノロジーと音楽)
YOYOラジオ 第八回(ラッキーに関する音楽)
いいね!(29)  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

マイホームを契約した。日当たり、駅近、価格帯、間取りなどを考えて決めた。多少狭いのは仕方ない。来年の2月から住み始める予定だ。

人生の一大イベント終了の予感。子供の頃は無限にあった未来の可能性は絞られていき、すでに僕の未来は一本の道しかない。一家の大黒柱として稼いでいかなければ。この道から外れたら地獄かもしれない。この道に乗りながら、楽しく人生をやりくりする方法を探している。


息子が初めて僕の子守唄で眠った。自分の歌が役に立つこともあるのだと嬉しかった。妻の僕への呼び名が「パンツ」から「エクセレント」になった。僕の行動によって、僕の呼び名が「パンツ」「おむつ」「エクセレント」と変わっていく。「パンツ」から「エクセレント」は二階級特進なのだ。やったーー!!\(^O^)/


最近聴いている曲シリーズ


【MV】この高鳴りをなんと呼ぶ - 忘れらんねえよ

ロッカー人生の最高潮の瞬間を鮮度そのままに真空パックしたような曲。


大森靖子「マジックミラー」MusicClip

大森靖子の曲には、大作映画のクライマックスくらいの強度がある。最新アルバム『TOKYO BLACK HOLE』では、その強度の曲が毎曲続く。曲に含まれるカロリー過多を忌避していたのだが、時が経つにつれて魅力にずぶずぶと飲み込まれていく。


ベートーヴェン/「エリーゼのために」

クラシックを聴いていると以前に書いたが、まだ聴き続けている。インストやクラシック慣れしていないせいか、特徴に乏しいと思われる曲は曲名が覚えられない。「エリーゼのために」は特徴あるよね。ピアノの淡さと悲しみに吸い寄せられる。


メガハウス 放課後の怪談シリーズ 音楽室を元にもどせ!逆襲(ぎゃくしゅう)のベートーベン PV

音楽の偉人の一人であるベートーヴェンがこんな怪談シリーズのゲームになってしまって少しだけ悲しい。でも、これを機にベートーヴェンを聴き始める子供がいればよいとも思うけど、内容が内容だけに(音楽室のベートーヴェン=お化けの類)、聴き始める子がいるとも思えない。
いいね!(20)  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:



■相対性理論を特徴づけるもの
一曲目「天地創造SOS」の頭からやくしまるえつこのボーカルが聴こえてくる。軽く萌え声だけど分かりやすいアニソン声ではない。感情を露にせず、遠いファンタジーの星からやってきた不思議ちゃんなボーカル。これだけでもう相対性理論。

ザ・バーズを始原にザ・スミスからネオアコに至るまでの清冽なギターサウンドの系譜上にある永井聖一のギター。リバーブをかけたクリーンでノスタルジックなギターが鳴り響くと、これだけでもう相対性理論。

相対性理論はやくしまるえつこの声と永井聖一のギターさえあれば、相対性理論になる。あとは曲のディテールをどう詰めるか。

前作『TOWN AGE』を聴き、真部脩一がソングライターに加わっていた頃のメロディー、リズム、ハーモニーのマジックは薄れたようにも感じられた。本作は更にそのマジック(ポップの魔法)が薄れているように感じられる。

■やくしまるボイスの不思議
だが、相対性理論の核の一つには、やくしまるさんの声がある。リミックス盤『正しい相対性理論』において、やくしまるさんの声にフィーチャーしたものが多かったように、彼女の声は特徴的だ。萌え声のようでもあり、まだ聞いたことのない天使の歌声のようでもある。

『TOWN AGE』では、よりシンガーソングライター的になったやくしまるさんが聴ける。息漏れもして声がより感情を持ったのだ。やくしまるさんがやくしまるさんであることをより主張し始めた。本作『天声ジングル』ではその流れが加速している。

■現実の位相をずらす
さて、相対性理論の現在までのディスコグラフィーを見ると、アルバムタイトルに一定の法則のようなものがあることが浮かび上がる。
『シフォン主義』←資本主義
『ハイファイ新書』←解体新書
『シンクロニシティーン』←シンクロニシティ
『TOWN AGE』←タウンページ
『天声ジングル』←天声人語

現実にある言葉を少しずらすのだ。

相対性理論の音楽は、意味の位相を少しずらす。そのことによって、「ここではないどこか」でも「今のここ」でもない、あるいはその両方とも言えるファンタジーを描いてきた。

息漏れは、自分自身までファンタジーになってしまわないように、ファンタジーの中で生きるリアルな自分を表現しているように見えた。本音にしか聴こえないやくしまるさんの言葉はより切実に胸に響く。

位相を完全にパラレルワールドに移すと、やくしまるさんの完全にタガが外れた、人によっては難解とも言う一部のソロ作品になるのだろう。それらの作品で見せる現代的なセンスは非凡であり、やくしまるさんの果てしない才能を感じさせるものだった。

■誰でもないものの歌
どこかのファンタジーを歌っているような相対性理論の音楽は聴くためのエネルギーが全く必要ない。聴くために多大なエネルギーを必要とする大森靖子や銀杏BOYZと対極にある音楽だと思う。誰かの歌になるために歌う大森靖子や銀杏BOYZと違い、誰でも聴いてよい誰でもないものの歌である相対性理論の歌は、全方位に開かれている。

心を傾けて聴けば、大森靖子や銀杏BOYZは、リスナーが消耗したエネルギーと同じかそれ以上の愛憎入り交じった生のエネルギーを返してくれる。相対性理論を心を傾けて聴くとどうだろう? 心の中の憎悪がすっと消えていくような気がするのだ。現実世界の現実に注がれる憎悪を薄めてくれるような思いになる。愛情まで薄めてしまわないのは、やくしまるさんがいつもファンタジーの中で愛を歌っているからだ。

本作『天声ジングル』は、真部脩一がいた頃の曲のマジックがない分、そういった憎悪に対抗するための愛とかファンタジーといったような意味性が強まっているように感じる。

■魔法は使わず聖書を打ち立てる
本作『天声ジングル』では、今までのようなメロディのキャッチーさ、ポップさ、中毒性で勝負していないのだ。聴けば聴くほど味の出るスルメソングであるのだが、それと同時に、鳴らされる一瞬一瞬の音がこの上なく心地よい

そしてリピートし続けると、これまで全く味わったことのないような意味が立ち上がる。永井聖一の特徴的なギターを封じたリード曲の#11「FLASHBACK」にそれは顕著だ。ミステリアスな雰囲気を持った打ち込みのこの曲には、新しい世界の新しい聖書を打ち立てるような新鮮な響きがシンセサイザーにもボーカルにもリズムにもある。


相対性理論『FLASHBACK』 MV(監督:黒沢清 )

ジャケットに書かれた「NEW WORLD!」という言葉は、新しい世界を見せるよという意思表示にも思える。

アルバム一枚を通して鳴らされるNEW WORLDの鐘の声をあなたにも体感してほしい。

その時、あなたは知るだろう。「あと十三段」「あと十三秒」という歌詞(#3「ウルトラソーダ」) 、#5「13番目の彼女」という曲名に含まれる「13」という数字に込められた意味を。#1「天地創造SOS」の「天地創造投げ出して あれから世界は」という歌詞や、#10「おやすみ地球」の「おわるよおわる 人類の歴史がいま幕を引く」という歌詞に込められた意味を。今、終わっていく地球の光景がFLASHBACKする。眼前にはNEW WORLD。


相対性理論「天声ジングル」予告篇(2016.4.27 on sale)

★関連記事★素顔と仮面とパラレルワールド (神聖かまってちゃん×相対性理論)http://ameblo.jp/yoyo0616/entry-11127579336.html
いいね!(8)  |  コメント(0)  |  リブログ(0)