とかげ日記

【日記+音楽レビューブログ】音楽と静寂、日常と非日常、ロックとロール。少数派のための、少数派への優しさを持った多数派のための音楽。


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■前半パートの無敵コメディと後半パートの感涙ファンタジー

『秒速5センチメートル』(07年)、『言の葉の庭』(13年)などの作品で注目を浴びてきた新海監督の新作。新海監督の作品の評価が高いことは様々なところで目にしていたが、僕は本作が新海監督作品初鑑賞となる。

最初は山深い田舎町の女子高生・三葉と東京の男子高生・瀧の夢の中での入れ替わりの物語が進行していく。この部分のストーリー進行がテンポ良くコミカルで楽しい。瀧の体に入っている三葉を演じる神木隆之介さんの女の子な演技も、三葉の体に入っている瀧を演じる上白石萌音さんの男子な演技も自然で素晴らしい。そして、愉快な入れ替わりパートの締めくくりに流れるRADWIMPSの「前前前世」の爽快感がこのパートを象徴していると思う。

細部まで描きこまれた風景が見事だった。緑の木々がさざめく田舎町にしても、ビルがにょきにょき立つ都会にしても、ディテールが鮮やかだった。また、空の造形がこの上なく美しかった。アニメだから表現できる空がある。

その後の話はストーリーの核心に触れるネタバレになってしまうので詳しい話は伏せるが、最後まで飽きさせなく、また、最後にカタルシスのあるストーリーだった。長澤まさみさんが演じるバイトの先輩などのサブキャラクターも魅力的で活き活きとスクリーン上で躍動していた。

遠い昔に見た夢は今は頭の中に残っていない。夢で見たあの女の子は誰だろう? その細い縁の糸をたぐり寄せるように二人はまた会えるのか。そのシーンで鳴り響くRADWIMPSの「スパークル」。「スパークル」の歌詞のとおり、運命だとか未来とかって言葉がどれだけ手を伸ばそうと届かない場所で彼らは恋をするのだ。過去も未来も運命という言葉も超越して、ただ「すきだ」という言葉が手に残る。

■RADWIMPSと映画『君の名は。』

映画を未見の状態で書いたRADWIMPSのサントラのレビューがあるので、まだお読みになってない方はぜひ。
RADWIMPS『君の名は。』(CDアルバム)感想&レビュー

今回のレビュー記事では、RADWIMPSがこの映画の中で果たした役割について、簡単な考察をしたいと思う。

RADWIMPSのフロントマン・野田洋次郎さんのシャーマン的な役割が神社の娘である三葉の立ち位置と重なるのではないか。野田さんは自分自身と「君」と神のことを歌詞で描き続けてきた。その思想が最も歌に表出していると僕が感じるのは「バグッバイ」という歌だ。自分自身と君と神の関係性を美しく描き切った歌詞に注目してほしい。心の眼で神を歌にする野田さんのまなざしと巫女のまなざしは近いものがあるのではないだろうか。

また、心が通じ合った時の奇跡のこともRADWIMPSは歌い続けてきた。「ふたりごと」という曲が最もラディカルにそれを示している。奇跡はRADWIMPSにとっては、運命を超えた必然なのだ。この映画でも心が通じ合った時の感動が謳われている。そして、この映画にとっても奇跡は必然なのかについては、映画を観に行ってほしい。

■奇跡はどこに?

奇跡は、弱くか細い偶然の糸を力強く何度もたどり寄せた先にあるはずだ。映画はそう言っている。瀧と三葉が奇跡を起こせたのかについては実際に観て確かめてほしい。どんな結末だろうと、その結末は僕らの心を浄化していく。ありえないほど純粋な結末が涙を振り切るようにして待っている。僕たちは忘れたり、見落としたりしているだけで、日常にこんなストーリーが隠されているのだとしたら、とても素敵なことだと思う。そう思わせてくれるこの映画もまた素敵なのだ。


君の名は。予告
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■初のタイアップはアニメ映画との蜜月関係

メジャー11年目、初のタイアップ作品。ドラムの山口智史が持病の悪化により活動休止してからの初めての作品でもある。

今週の金曜日には地上波初登場となるMステに出演することも予定されている。最近になって地上波に初出演したBUMP OF CHICKENのような心境の変化があったのかもしれない(ラッドはバンプへのリスペクトを公言しているので影響もあったのかも?)。

タイアップするアニメ映画『君の名は。』(新海誠監督)と深く関わり合い、劇伴となる歌もの4曲と多数のインスト曲が制作され、サウンドトラックである本アルバムに収録されている。

このタイアップは、新海監督がRADWIMPSのファンであることがきっかけで実現したものだ。最初は主題歌のみを作る予定だったRADWIMPS。話が進むうちに劇伴曲全てを作ることになった。

劇伴曲について新海監督から何度もボツにされたり、「ちょうどこのタイミング(シーン)にくるように、この曲のこの音を持ってきてくれ」とリクエストされたりと、映画『君の名は。』を観ないのでは語れないアルバムではあるのだが、映画を未見で音楽だけを聴いてレビューすることも意味があるだろうと思い、レビューを『とかげ日記』に書く。

■佳曲ぞろいのアルバム

本作も歌もの、インスト含めて良い曲がそろっている。特にメロディの良さを感じる。

メロディの良さはフロントマンの野田洋次郎のソロプロジェクトであるillionでも感じた。illionでは歌謡曲的な要素をあまり加えず、趣向を凝らしたリズムと洋楽的な要素で曲を構成。しかし、メロディがJ-POPのように強く、それでいて洋楽的趣味にも添っていて、野田さんのメロディメイカーとしての抜きん出た才能を感じたのだ。

本作では、インスト曲の作曲にギターの桑原彰とベースの武田祐介も加わっている。メロディを作るのが上手いのは野田さんだけではないのだ。グッドメロディのギター、ピアノ、ストリングスが叙情的に響く。

インスト曲はどの曲もRADWIMPSのメンバーの音楽的構成力の高さを感じさせるものだ。実験的ではないが、ど真ん中のロマンチックとミステリアスを貫く。ファンタジーの世界を舞台にしたゲーム音楽や映画音楽との親和性も感じる。

#10「デート」#11「秋祭り」がこのタイトルなのに楽しく浮ついた空気がないなど、映画本編のストーリーへ想像をかき立てられずにはいられない。アルバムを構成するインスト曲の流れから映画の展開を予想すると、最初は愉快さや爽快さに満ちた物語が途中から霞に包まれたようなミステリアスな展開に突入して最後は温かさに包まれて終わるように思えるのだけど、どうなのだろう。

#21「三葉のテーマ」のピアノの幽玄で哀しげな響き、ストリングスが添える麗しさは僕も感じ入るものがあった。オススメです。

歌ものの4曲は、どの曲も諧謔や皮肉もなくまっすぐだ。前アルバム『×と○と罪と』よりも、まっすぐにダイレクトに僕には響いた。監督からは「とにかく真正面でド勝負してほしい」と要求されたという。#1「夢灯籠」のこれから物語の世界が始まっていく期待感、今までの曲でいうと「君と羊と青」の系譜上にある#8「前前前生」のギターが高らかに鳴り響く高揚感、曲タイトルは「きらめき」などの意味を持つ#24「スパークル」 の青春性の美しさ、#26と#27「なんでもないや」のこの曲を聴いただけで泣きたくなってしまうような感動、どれも真正面から挑んだからこそリスナーが感じ取れるものだ。


RADWIMPS「前前前世」

今週の金曜日に公開される映画『君の名は。』も観に行って感想をこの『とかげ日記』に書こうと思っているのでお楽しみに! RADWIMPSが映画で果たした役割についても考えてみようと思うよ。

参考文献(インタビュー)『オーサム!』vol17, 2016.


映画『君の名は。』予告

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

【追記】映画『君の名は』についてレビュー書きました! よろしくどうぞ。
新海誠監督アニメ映画『君の名は。』感想レビュー(核心のネタバレなし)
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