ポエトリーリーディングの名曲7選を聴いてくれ | とかげ日記

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【日記+音楽レビューブログ】音楽と静寂、日常と非日常、ロックとロール。少数派のための、あるいは、少数派への優しさを持った多数派のための音楽。


ポエトリーとは詩のこと。詩を読んでいるように歌う曲の名曲を集めてみました。


①SuiseiNoboAs「3020」

一番手はSuiseiNoboAsが今年出した新曲を。彼らが2017年に発表した「liquid rainbow」の延長線上にある曲。彼らがリスペクトしているナンバーガールやザゼンボーイズのフォロワー的な曲は好きになれないけど、「3020」と「liquid rainbow」の二曲は自分にピッタリとハマる。1000年先もこの曲が残るような言葉の輝きがあり、ロマンチックかつリリカルでとても好きだ。


②きのこ帝国「夜鷹」

ダークな空気を纏わせた"きのこ帝国"の曲。THA BLUE HERBからの影響を感じる。夜鷹には、「夜歩きをする者。特に、江戸時代に夜、道ばたで客を引いた下等の売春婦」という意味があるらしい。きのこ帝国の「夜鷹」には性的な要素を感じないが、"夜"という闇に象徴させた陰や絶望、それでも生きよう、生きることを選ぼうとする強い意思をそこに見ることができる。


③RADWIMPS「独白」

音楽とメンバーへの思いを切実に歌ったRADWIMPSの曲。解決せずに浮遊するコードの中での率直で誠実な物言いに感動する。憂鬱だった時に、僕は何度この曲に救われたか分からない。野田さんの熱さと優しさが、鬱々とした心の中に閉じ込められた僕に外へと通じるトビラを開けさせてくれた。


④NEW OLYMPIX「もはや平成ではない」

うみのて「もはや平和ではない」のセルフオマージュにして、笹口騒音率いる4バンドの内の1つ"NEW OLYMPIX"の曲。後半に向かうにつれ、迫力が増し、鬼気迫る勢いになる。平成をこれほどまでにリリカルかつ仔細に歌った曲を僕は知らない。笹口さんの個人的視線というミクロな要素もありつつ、平成の葬送曲というマクロな要素もあり、笹口さんの視線の自由さを感じる。


⑤マヒトゥ・ザ・ピーポー「Holy day」

Gezanを率いるマヒトゥ・ザ・ピーポーの曲。序盤でのリズム楽器のパートがない繊細な静けさは、歌詞で歌っているように"朝方"という感じがする。そして、音の盛り上がりと共に徐々に日が昇る。マヒトゥさんの歌詞は何かを達観しているかのような俯瞰の高さがある。


⑥MOROHA「tomorrow」

現役のポエトリーラップアーティストといえば、MOROHAをまず先に挙げたい。アコギ(UK)とラップ(アフロ)の二人編成というスタイルはシンプル極まりない。そんなシンプルさが歌詞の率直さと相まってリスナーの胸を打つ音楽になる。ラップをするアフロは、プロの俳優に負けないくらい、感情表現が巧みだ。


⑦不可思議/wonderboy「Pellcule」

不慮の事故で亡くなった彼。もっと生きたかっただろうなと悲しくなる。与えられた生きる時間を命の限り燃やし尽くそうとする彼の姿勢がこの曲には垣間見える。ポエトリーリーディングの勢いとは、"生きる"密度のことだ。


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いかがでしたか? お気に入りの曲が見つかってくれたら嬉しいです。

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