中庸という哲学と新自由主義 | 反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地

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反新自由主義・反グローバリズムの立場での政経論、時事ニュースなどを解説。
ヤン・ウェンリー命は2ちゃんねるのコテハンです。

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本日体調が悪いため、以前に書いたものの再掲です。

度々例に出す偉大な保守思想家コールリッジですが、彼の論理を読んでいると2つのバランスが大事、というような話がよく出てきます。

 

例えば彼は「過剰な営利精神」と呼んでいるものですが、これをわかりやすく言うと「ビジネスの論理と政治の論理でビジネスの論理がいき過ぎている」ということでしょう。

つまり政治までもが新自由主義に毒され、歯止めがかからない状態の現在です。

 

また「文化の過剰はないが、文明の過剰はだめだ」という話は、現在に例えるとビジネスの論理に傾いている結果、大学までもが文系はやくにたたないから、職業訓練するから、みたいな話になっているのがマズイ!それじゃ教養は育たないということで、バランスしないとそのうち衰退への道をたどるぞ、という訳です。

 

これらはいわゆる「中庸」と言われる考え方だなぁ…と思い中庸を調べてみますと、古くはアリストテレスや孔子までもが「中庸が大事」と言っていたそうです。

アリストテレスはニコマコス倫理学の中で、中庸をこんなふうに表現しているようです。

[壁]д・)チラッ ク、クリック…

「臆病と蛮勇の中間的な状態の時、勇気が徳として現れる」

この両極端を知り、思慮することが大切だというわけです。実践知などとこれは言われるようです。

ちなみにアリストテレスのメソテースという言葉を、日本語訳したのが中庸だそうで、中庸とはもともと儒教の中心的概念だそうです。

儒教といえば孔子ですが、孔子もまた中庸をほめて、またそれの体得者は少ないことを言っていたそうです。

 

さて現在の資本主義、新自由主義的な世の中は、この中庸という概念から言いますと大変に危なっかしい状態、と言えるかと思います。

また主流派経済学についても、正直な所、アリストテレスのいう実践知があるとは思えません。これを紐解くのに先日見た動画の話が印象的でした。

 

超ひも理論という「相対性理論と量子力学を結びつける、宇宙の法則を解明できるかもしれない理論」があるのですけど、これに対して宇宙科学の権威であるホーキング博士が異を唱えました。ホーキングパラドックスと言うのだそうです。

ここで超ひも理論を支持する人たちは、なんとかそのホーキング博士の提示した矛盾を、理論で説明しようとし、そして見事に10年ほどの歳月をかけて、理論を組み立ててしまったのです。

これに対してホーキング博士は「私が間違っていたようだ」としっかりと、万人の目の前で認めるわけです。

 

もちろん超ひも理論自体は仮説段階であり、実証はこれからなのですが、コテヤンはむしろホーキング博士とその他の自然科学者の真摯な姿勢に「すごいなぁ…」と思ったわけです。

 

では現在の経済学はいかがか?といいますと、2008年以降すでに8年も経過しているにもかかわらず、頑なにその姿勢を崩さず、理論的矛盾、現実を説明できない矛盾を抱えたままです。

一部ではクルーグマンやスティグリッツ、と言ったしっかりした知性のある経済学者もいるようですが…

他にも戦後に「金融不安定仮説」を唱えた、ハイマン・ミンスキーなどもいたのですが、主流派経済学からはほぼ黙殺されていたようです。

(2008年を境に注目が集まっていますが)

 

恐らくコールリッジが生きていたら、このように批判するのではないか?と思います。

「知の探求という営利精神からもっとも遠い場所にまで、営利精神が入り込み、過剰になり、それゆえに真の知の探求を妨げている」

と。

そして不幸なことに主流派経済学、新自由主義はモデルを作り、机上で弄ぶことだけには長けていますが、実証的な学問を標榜している割には現実をしばしば無視する傾向にあることです。

これは先ほど上げた自然科学者たちの、真摯な姿勢とは対局にあるものだと思ってしまうわけです。

 

結果としてこのような思想が、世界中のバランスを崩し、営利精神の過剰が衰退を導いている、と解釈可能だと思います。

実際に1960年~1980年のGDP成長率、1980年~2010年のGDP成長率の統計をとった所、後者は前者に比べて減少、半減、激減が観測されています。

(ハジュン・チャン著書から)

 

前に時間軸による合成の誤謬、というコテヤン的仮説を書きましたが、つまり短期的な利益追求は必ずしも長期的利益にならない、という話なんですけど、これも営利精神の過剰が生み出す弊害の1つと思います。

 

結局のところ中庸や、みぬさ氏が仰っているように「ナショナリズム」によってしか新自由主義に対抗は出来ない、営利精神の過剰を是正できない、と言うような話になろうかと思います。

「家の壁を修繕するのに、土台を崩して修繕しようとするのは狂人しかいない」

日本の構造改革論者、新自由主義者、安倍総理に聞かせてあげたい、コールリッジの言葉です。

構造改革論者、TPP推進論者などは特に、構造改革にとらわれて、国家の土台たる農業まで「改革だ!」と言ってます。その結果農業が壊滅してもきっと彼らは「自己責任!自助努力が!」等と言って誤魔化すでしょう。これこそまさに「狂人」と言わずしてなんというのか…

 

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本日の男の料理~チーズハンバーグ~

 

みんな大好きハンバーグ、あれチーズが入ってたほうが絶対美味しくね?ということでレシピを。

拾い画像。あかん…食べたくなってきました(笑)

 

材料

・合いびき肉

・玉ねぎ

・玉子

・パン粉

・ナツメグ(スパイス)

・タイム(スパイス)

・塩、コショウ

・とろけるチーズ

 

1)合いびき肉は常温に戻しておいてください。玉ねぎは細かめにみじん切り。

2)ひき肉、玉ねぎ、玉子、パン粉、ナツメグ多め、タイム少々、コショウ多め、塩適量を入れてまぜまぜ。

分量的にはひき肉5、玉ねぎ1、パン粉1くらい。玉子は硬さをみながら投入。ナツメグはかなり効かせ気味が美味しい。

3)粘りがしっかり出てきたらハンバーグの形にする時に中にチーズを仕込む

4)フライパンに油を少々引いて中火で焼いていく。竹串を刺して肉汁が透明ならOK。赤が混ざっていたら生です。

 

チーズハンバーグといえば…ソースはトマト系がかなり合います。

ハンバーグを焼いた後のフライパンにケチャップ、塩コショウを入れてソースを作るのが手っ取り早いかと。刻んだトマトを入れてもいいですね。

 

付け合せにはじゃがいも、ブロッコリー、人参あたりがよさそう。

 

あかん、いまからファミレスで食ってこよう…と思われたらクリック(笑)

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