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【不用意なホイッスル】


これは言ってみれば審判の「反則」です。


俗に言う「ミスホイッスル」(プレイは終わっていないのに笛を吹いてしまった)があった場合に、出されるものです。


これが起こった場合には、笛が吹かれた時にボールを所有していたチームが①笛が吹かれたところで次のダウンを行う②そのダウンをやり直す―――のどちらかを選択することになります。





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【無効なフラッグ】


審判は自分の目で確認した反則に対して反則発生を示すイエローフラッグをその発生地点に投げます。ところが、その審判とは違う角度から見た場合に反則ではなかった場合や、反則の条件を満たしていなかった場合と言う事態が、時折起こります。そうした時にはRがこのシグナルを場内に示し、今のフラッグは無効であったと知らせることになります。


アメフトの場合には、言ってみれば「現行犯」のみが反則の対象になります。他の審判やプレイヤー、ベンチのアピールで審判がフラッグを出すということはありません。つまり「反則くさい」場合にはフラッグを出しておいて、他のアングルから見た審判と協議して反則でなければこのシグナルで取り消すという場合もあるわけです。




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【節の終了】


それぞれのQが終了した時に、Rがこのシグナルを出して場内に知らせます。


時々ですが、そのQの最終プレイがパスやパントで、Qが終わったのに手元にボールがない場合があります。その場合には、ボールなしでこの動作を行い「○○Q終了」と声に出して言うようにしています。


日本では試合終了の場合にもこのシグナルを行います。sig15





【イリーガルタッチ・30秒タイムアウト】


パントで蹴られたボールはスクリメージラインを越えた後は、レシーブ側のプレイヤーがタッチするまで、キック側のプレイヤーは触ることができません。ただし、ゴール前まで飛んだパントをタッチバックにさせないために、キック側のプレイヤーがゴールライン直前でボールを押さえることがあります。また、故意にでなくとも、キック側のプレイヤーにパントボールが触ってしまうこともあります。どちらの場合もボールが確保されるまではインプレイになるのですが、ルール上は「イリーガルタッチ」となります。この反則は距離罰退がない反則で、バイオレーションと呼ばれます。


また、時計を停めるためにタイムアウトをベンチから要求し、1分30秒の中断は必要がないと、ベンチ側が判断したときには、ベンチがこのシグナルを出してタイムアウトを要求することによって、すぐに次のダウンに移ることができます。


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【キャッチ不可能なパス】


パスプレイの時には、攻守双方のプレイヤーがパスにキャッチする権利を持っています。ただし、自分がパスをキャッチするために相手のプレイヤーを突き飛ばしたり、押さえたりするとパスインターフェア(キャッチする機会の妨害)という反則になります。ただ、その場合でもそのプレイヤーに向かって投げられたパスがキャッチ可能なものであることが条件になっています。キャッチ不可能なパス(アンキャッチャブルとも言います)の場合には、このシグナルを出してインターフェアの対象ではないことを示します。インターフェアの反則にはなりませんが、相手を掴んでいたり、突き飛ばしたりしていれば、それ以外の反則になる場合もありますので、キャッチ不可能であれば何をやってもいいというものではありません。











審判のシグナル(1)









審判のシグナル(2)






審判のシグナル(4)






審判のシグナル(5)


審判のシグナル(6)