このボールデッドのシグナルは現在日本の試合ではほとんど見られません。アメリカでもNFLの審判がやっているのを見るくらいでしょうか。
この状態で手を左右に振ればタッチバックのコールになります。
また、反則がダウンとダウンの間や節の交代など、プレイが行われていないときに発生した場合には、このシグナルを出し、コールする反則がデッドボール中に起きたということを場内に知らせます。
タッチバックとは、パントやキックオフがレシーブ側がタッチすることなく、相手のエンドゾーンのグランドに着地した場合、レシーブ側がタッチしても最初にキックされたボールへの原動力が変わらないままエンドゾーンにボールが入り、レシーブ側がボールをエンドゾーン内で押さえた場合にコールされます。
【ファーストダウン】
攻撃側が連続した1st Dを獲得した場合にRが行うシグナルです。
1st Dを獲得したプレイがインバウンズ内でデッドになっていれば、このシグナルの後に「審判のシグナル(1)」の2番目に記載した「タイムイン」のシグナルが連続して行われます。
【ロス・オブ・ダウン】
反則のコールの一つです。通常の反則は、その罰退を被反則チームが受諾すると、同じダウンを繰り返しますが、インテンショナル・グランディング(パサーのレシーバーがいないところに投げる「捨てパス」)、イリーガルフォワードパス(パサーがスクリメージラインを越えてパスを投げる)、不正なスクリメージキック(スクリメージラインを越えてパントなどのキックをする)などの場合に適用されます。それぞれの反則のシグナルの前にこのシグナルを加えることで、次のダウンは繰り返さないことを表します。
代表的なケースはパス失敗の時でしょう。また、FGやTFPの失敗の時にもこのシグナルでそのプレイが不成功であったことを表します。
それ以外には、反則の辞退の時にも行います。被反則チームが反則を受諾しないほうが自分のチームに有利だと判断しれば、反則を辞退し、Rは反則のシグナルの後にこのシグナルを出します。
試合開始前のセレモニーで、コイントスに勝ったチームが後半の選択権を選んだ場合にもこのシグナルで表現します。勝ったチームのキャプテンの肩に手を置いた後に、このシグナルを行うことで、そのチームが後半の選択権をチョイスしたことがわかります。
【ワンタッチ】
主にパスプレイやキッキングの時に使うシグナルです。
パスやキックされたボールにどちらかがワンタッチしていたことを表すことで、パスインターフェア(パスをキャッチしようとしたプレイヤーに対する反則)やキックキャッチインターフェア(同様にキックのレシーバーに対する反則)かどうかの判断基準となります。このシグナルがあれば、上記の反則は認定されません。
審判のシグナル(1)
審判のシグナル(3)
審判のシグナル(4)
審判のシグナル(5)
審判のシグナル(6)