記事より~

セブン&アイ・ホールディングスは27日、独自電子マネー「nanaco(ナナコ)」のサービスを4月23日に始めると発表した。コンビニエンスストアのセブンイレブンを皮切りに、今秋にもグループのスーパーやレストランでも利用可能にする。大手流通業が運営する初の電子マネーで店舗での決済需要をテコに利用を拡大する。

 nanaco(ナナコ)はプリペイド(前払い)型の電子マネー。ICカードか、決済機能付き携帯電話に組み込み利用できる。インターネット上の専用サイト経由か店頭で入会の申し込みを受け付け、カードの場合は300円の手数料で店頭発行する。

 サービスは都内約1500店のセブンイレブンで開始し、5月28日までに全1万1700店に広げる。今秋以降に傘下の「イトーヨーカドー」180店舗やファミリーレストラン「デニーズ」586店舗でもサービスを始める。利用可能店舗の拡大で2008年5月末までに1000万枚の発行を目指す。

電子マネーといえば、SUICAが断然突っ走っているなかで、出る出るといわれていたセブンイレブン系列の電子マネーがようやく開始になるようです。

他のコンビニ、たとえばampmがEdy、ファミリーマートがSUICAと提携し早々に導入した中で、セブンイレブンはどちらとも提携せずに、じっと独自路線を図っていたようですがそれが吉と出るか凶と出るか。

SUICAの普及率は言わずもがなですが、先日、開始されたPASUMOもサービス開始後4日間で116万枚発行されるなどPASUMOの滑り出しはかなりの好調のようです。このSUICA・PASUMO連合はすでに両者あわせ発行数が2000万枚を突破しており、セブン&アイ・ホールディングスが発行する「nanaco」はかなりの苦戦を強いられるのではないでしょうか。

個人的には、コンビニで小銭が要らないというのも確かに便利だと思いますが、駅で切符を買わなくていい利便性には到底かなわないかと。その利用がコンビニおよびセブン~参加のファミレス・イトーヨーカドーのみでの利用に限られるならば、その利便性はとても限定的なものになってしまいそう。


でも、この電子マネーにおいてSUICA・PASUMOにない特典といえば、利用に応じたポイントがつくということ。「nanaco」での支払100円ごとに1ポイントが付与され、ポイントは1円分の電子マネーとして利用できるとのこと。確かにSUICAにいくらチャージしてもなんのポイントがつかないのは、なんとなくう~んと思うところもあるしね。


ということで、このポイントが「nanaco」一番の売りとなるようですが、これで爆発的な普及につながるかはまだまだ疑問の余地の残るところ。目標の1000万枚達成は難しいのでないかと思われます。