東芝が業績修正を行いました。

タイトルに記載したように、マイナス方向へ。


【東芝 業績修正】

https://www.release.tdnet.info/inbs/140120090417056772.pdf


その大きな理由は繰延税金資産の取り崩しだとか。(850億円)


俺も以前の記事で書きましたが、会計の負の連鎖(特に繰延税金資産を絡めたもの)が顕著に影響を現した感じです。


【以前の記事】

http://ameblo.jp/whosewhose/entry-10219111805.ht


上記の東芝のリリースをみてみると「監査委員会報告66号」のタイプ4とタイプ4の但書が記載してあります。この2つを列記した意図はなんでしょうか?


タイプ4の但書からタイプ4への変更が行われた?


いやいやそれにしては、税効果が与えるインパクトが小さすぎるのではないでしょうか。タイプ4但では、翌期から5年内の課税所得の範囲内での繰延税金資産が計上できるのに対して、タイプ4では翌期の課税所得の範囲内でしか、繰延税金資産の計上ができませんから。


確かに、今回繰延税金資産をがっつり落としてますが、それは地方税の部分のみとのこと。むしろ法人税の部分では昨年よりも700億円も積み増ししているのです。(結果トータルでは昨年比で▲150億円程度の取り崩しとなっています。)


結局、繰延税金資産はタイプをどれで計上しているのでしょうか。もしかしたら、タイプ4からタイプ4但書にあがったのでしょうか?確かに税引き前でみると前期金額から+500億円UPとなっています。


しかし、そうは言ってもまだまだ2期連続の営業段階での赤字です。(当期営業利益▲2500億)俺個人ならこの状況かでは4但へのUPは厳しいなと思ってしまいます。


まぁ、こればかりはこのリリースみるだけではわかりませんので(タイプに関しては注記としても出てきませんし)、評価性引当の金額等から推定するしかないのでしょうか。




ちなみに税効果の取り崩しってのに、ページを割いてそこにフォーカスしておりますが、本業の業績においても上記リリースの数字をおっかけていくと40億円程度の下方となっています。まぁ、850億円の下方修正に比べれば、些細な金額なので、特段フォーカスすることでもないのでしょうが。