2014年8月10日~15日 オコジョに出会った!槍ヶ岳その1 横尾ー槍沢ー槍ヶ岳山荘 | ハーピン・ジョーの山フォト日記

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2014年8月10日~15日 オコジョに出会った!槍ヶ岳その1 横尾―槍沢―槍ヶ岳山荘



8/10 あかんだな駐車場ー上高地ー横尾山荘(台風後の風雨が強くテン泊から小屋泊に変更)
8/11 横尾山荘ーババ平(テント泊)
8/12 ババ平ー槍ヶ岳山荘(小屋泊)
8/13 槍ヶ岳登頂ー大喰岳(散歩)(小屋泊)
8/14 槍ヶ岳山荘ーババ平(テント泊)
8/15 ババ平ー上高地


登山者の憧れ、槍ヶ岳。

昨年は縦走した常念山脈 からずっとその端整な姿をみていました。

そして、決めたのですよ。来年は、あそこへ行こう!


最初から最後まで雨にやられ、忍耐力を試される山行でしたが

槍ヶ岳登頂の日は奇跡の快晴。

本当にラッキーでした。
山行中やテントでの雨や濡れへの対処等、また勉強になる事がたくさんありました。

そして、ニュースで16日の悪天候でこの山域で遭難が相次いだことを知りました。

本当は16日までの山行予定だったのですが

16日から天候が悪化すると天気予報で知り、下山を1日早めたのでした。


西日本からきている我々のような登山者は、日程に余裕がない。

自分がその日にその山域にいたら、待機や避難をせず、無理をしていたかもしれません。

他人事ではないとおもいました。



【 8/10 上高地から横尾 】



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梓川への支流


2014年8月10日は台風が接近する中、大阪から移動。

東海北陸自動車道でも、風が強くて車が横風で揺れておりました。

上高地も雨が強く降っていましたが、真上に来ていたわけではないので、普通に歩くことができました。




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徳澤園の手作りプリン。本当に手作りで、すっごくおいしい!

雨の中の歩きで気が滅入っていたので、生き返りました。





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雨が強かったのでテント泊はあきらめて、横尾山荘で泊まることに。

相部屋は2段ベットになっています。快適。お風呂もあるので、体が温まりました。


しかし、張り切っていた1日目だったので、いきなり小屋泊になりちょっと残念・・・

いやいや、無理は禁物です。

びしょぬれのままテント泊で、いきなり体力を奪われたり

雨で重くなったテントを初日から担いで・・・と考えると、無理しなくて正解。かな?





【 8/11 横尾から槍沢キャンプ場(ババ平) 】

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少し晴れ間が出て、大きな虹が現れました!




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槍沢ロッジでテン泊の申し込み。






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今回のベースキャンプ、槍沢キャンプ場。通称「ババ平」。

10:30くらいに到着時はまだテントは我々とあと1張りのみ。


ここにテントを張っておいて、小屋泊装備で槍ヶ岳を目指します。




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昼の2:30頃にはこの状態。もう張るところありません。






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トイレはこれ1つのみ。ベニヤ張り。ティッシュなし。朝は並ぶので、お早めに。






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夜ごはんを作ります。ハ氏はキーマカレーのレトルト。これ、けっこうおいしいんです!





【 8/12 槍沢キャンプ場(ババ平)から槍ヶ岳 】


この日も雨です。しかし!

雨でもステキなアルプス。テンション下がりません!


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大曲の分岐。






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ニッコウキスゲ






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100mほど雪渓をのぼります。

アイゼンは不要です。




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はー、滑らなくてよかった。






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天狗原分岐





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槍沢の雪渓を横切りますが、道を切ってくれているので安心。





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グリーンバンド。チングルマがたくさん咲いていますが、なにせ天気が悪くて・・・

写真があまり撮れませんでした。






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坊主岩屋下。ヒュッテ大槍への分岐。






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播隆窟(ばんりゅうくつ)

「槍ヶ岳初登はん・開山をなしとげた念仏行者播隆がそのつど利用した岩屋」

「播隆行者は五回槍ヶ岳登山をしたが、天保五年(1834)の第四回登山の時は、この岩屋で

五十三日間も篭り、念仏を唱えた」

(播隆 1786~1840)


江戸時代、装備もなく、頼れるのは自分の身一つだけという頃に

5回も登頂を成し遂げられたのですから、高尚な志を持った行者様です。

と同時に、これは想像ですが、きっと山が好き、登山が好きであられたのでしょうね。

素晴らしいクライマーでもあったのではないかと思います。





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ハクサンイチゲがたくさん咲いていました。






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少しの間霧が晴れて、槍が姿を現しました!

ここまで登りづめで疲れがピークの登山者たちからも、思わず「おぉーっ」と声があがります。

やはり槍は、威厳があるというか、風格があるというか。

その姿を間近で見ると、気持ちが高ぶります。

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殺生ヒュッテが見えます。槍ヶ岳への道・喜作新道開設の小林喜作が建てた小屋。

昔ここで狩りをして、獲物をこの場所でさばいていたことから殺生、と名がついたとか。


テント場は空いてます。雨のせいもあるでしょうか。




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槍ヶ岳山荘に到着!

テン泊装備ではなく、小屋泊装備なので身軽だったためか

最後の急登と言われている坂も、そんなに大変ではありませんでした。

体力ついたなー。





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ぜいたくにも、個室に泊まります。「小槍」の間。






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槍ヶ岳山荘の食堂「キッチン槍」で昼食。

まずは、鳥南蛮丼!うまい。






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そしてそして、ラーメン。あっさりしたしょうゆ味。

雨で冷え切った体があたたまります。うまい。




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槍ヶ岳です!

すごい、こんな間近に登ってる人が見えます。


雨があがって、みなさん急いで槍を登ります。

ずっと降ってるから、今がチャンス!





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のぼりはじめ。






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真ん中の梯子付近。






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山荘と槍の間から。手前が西鎌尾根。その先に双六岳。奥が黒部五郎岳。


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手前は硫黄尾根から硫黄岳。左奥、遠くにある大きいのが剱・立山。






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荷揚げのヘリがやってきました!かっこいー!

手を振ったら、振り返してくれました。やさしいです。お忙しいとこすいません。






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昨年縦走した常念岳 。手前は西岳。







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左端が大天井岳。真ん中が東天井岳。右の凹んだところが常念乗越。





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蝶ヶ岳。昨年あちらから見た槍ヶ岳はコチラ。





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待望の青空が!





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槍ヶ岳のテント場と大喰岳(おおばみだけ)。

今日は12日、お盆の初日ですが連日の悪天候の為テント少ないです。

翌日13日はお昼にはもうたくさんのテントが、午後からは小屋の玄関に満員の看板が立っていました。


山肌に張り付くようにテント場がありますが、各サイトは区切られているし平らで張りやすそう。

テン泊装備を担いでこれたら、ここでテント泊、気持ちいいでしょうね。




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そして、夕暮れ。






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左に突き出ているのが笠ヶ岳。




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西鎌尾根のほうへ少し降りてみます。





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雲上の世界です。






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左から右へ、雲がどんどん流れてゆきます。

西鎌尾根は雲海に包まれてしまいました。





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槍ヶ岳山荘の夜ごはん。名物の酢豚です。おいしいっ!

フィルムに包まれているのはデザートのミニチーズケーキです。

カリカリ梅干しとふりかけが置いてあります。梅干しありがたかったです。



つづく