真夜中の弥次さん喜多さん

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角川エンタテインメント
真夜中の弥次さん喜多さん
監督:宮藤官九郎
原作:しりあがり寿
出演:長瀬智也、中村七之助
<<江戸>>小池栄子、阿部サダヲ、
<<笑の宿>>竹内力、森下愛子、
<<喜びの宿>>古田新太
<<歌の宿>>山口智充、松尾スズキ、
<<王の宿>>中村勘九郎
<<魂の宿>>研ナオコ、ARATA、麻生久美子、妻夫木聡、荒川良々
(2005年/日/124分)

結論から言うと、映画として見ない方がいいかも?

公開当時、とても見に行きたかったのですが行けませんでした。でもこれはDVDで楽しんで正解。

クドカンのドラマって「落としどころ」があると思うのですが、最終話・魂の宿でちょっとキたけどあとはそうでもなかったかな。。。とにかく豪華キャストです。面白いのは面白いんですよ!ところどころ爆笑。

若干ミュージカル調だったのと、映画と現実が入り交じってる設定(ちょこっとだけど)が入り込めなかった原因かな~。お伊勢参りにバイクで江戸を飛び出す・・・、ってどんな時代ですか~!


あんまり出てこないのですが初めて小池栄子を可愛いと思ったとです。

三途の川、源流の秘密には引きましたが・・・。

江戸を出発した話から、あまり脈絡なくそれぞれ宿の話があるので、続けて見なくてもちょこっとずつドラマのように楽しむのもいいかもしれません。私は<魂の宿>が一番気に入りました。

原作を知っていたらまた違った楽しみ方ができたかもしれませんが。。。

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黄泉がえり

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黄泉がえり
監督:塩谷明彦
出演:草なぎ剛、竹内結子、哀川翔、長澤まさみ、
市原隼人、田中邦衛、伊勢谷友介、RUI、伊東美咲、田辺誠一
(2003年/日/126分)

一度目に見たときは号泣したのですが、今回はじわっときたくらいで(笑)


阿蘇を舞台に、死んだ人々が生き返ってくる現象が発生した。強い想いで黄泉がえるらしい。

厚生労働省に勤めるエリート川田平太(草なぎ)は、原因調査の為地元阿蘇に戻ってくる。

平太の幼なじみの葵(竹内)は、恋人を海で亡くして立ち直れずにいる。

黄泉がえりの広がっていく中、何故恋人が戻ってこないのかと泣き崩れる。

実は黄泉がえるためには、人の想いだけではなく一定の条件が必要だった。

その条件とは。。。平太は葵の望みをかなえようとするがー。


まず、始めに。阿蘇スキなんです。大好き。よく行きます。

阿蘇への愛はコチラ とかコチラ

最近はそうでもないけど、前は年に3~4回は(笑)いってましたね。毎回似たようなコースなんですけど。

そんな大好きな阿蘇が舞台とあって感情移入度も高く。

今回は比較的、第三者的目線で見ることが出来たと思うのですが・・・。


まず草なぎ氏。彼の走り方を見ているとホントに気が抜けちゃう。人のよさそうな役を演じさせたらぴか一だと思うのですが、この映画の中ではいい人なだけではない、自分のエゴも葛藤もばっちり演じてくれています。とはいえ、葵と話しているときの笑顔なんか「こんな幼馴染、いたらそりゃー・・・」と思わせてくれます。もう、誰に感情移入するかってこの草なぎ演じる川田平太に間違いなし!安堵・焦燥・期待・悔恨、そらそらも~わかりやすく(笑)ストーリーに誘ってくださいます。

竹内結子さんのさっぱりとした可愛らしさも◎。吹っ切れたように見せかけて恋人のことを忘れられないし、「東京にいくことになったら、時々あってくれる?」なんて変なとこで小心者。すごい可愛い。

あと目立たず市原隼人×長澤まさみも好きです。大人ではないけれど、残された時間でもっとも大切なことを分かっていたのは彼らだったのではないかと思います。

ストーリー的にはあまり絡んでこなかったんですが、RUI(柴咲)とその恋人。ドラマチックです~。

この映画の中で使われた曲、(阿蘇でのLiveシーンにて)「月のしずく/風の果て/泪月-odoro-」(月のしずくのみOMG試聴 アリ)全曲映画とマッチしていてラストシーンの涙こみ上げ効果大です。雰囲気あってLiveのシーンも大好きです。

他にもさまざまな出演者たちが、大切な人との再会・別れを盛り上げてくれます。


結構評価が分かれるようなのですが、私はこの映画、好きです。

大切な人ともう一度だけ会いたい。あの時言えなかった言葉を伝える、今なら言える、ってこともあると思う。

幸いにも、私自身は身を裂かれるような別れをまだ体験していない(と思う)ので、大きなことは言えませんが。。

なんとも心温まるファンタジーでございます。


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カーサ・エスペランサ
~赤ちゃんたちの家~
監督:ジョン・セイルズ
出演:マギー・ギレンホール、ダリル・ハンナ、
マーシャ・ゲイ・ハーデン、スーザン・リンチ、
メアリー・スティンバージェン、リリ・テイラー
(2003年/米・メキシコ/95分)

南米のとある乳児院は「赤ちゃんたちの家」と呼ばれ、親を持たない乳児を保護している。

アメリカからやってきた6人の女性達。乳児院に隣接するホテルに滞在し、養子縁組を希望している。

それぞれの事情や、切実に子どもを欲しいと願う女性達の思いが描かれた作品。


気怠げな音楽にのせて、南米の清々しいまでの風景。

バカンスとしては最高?のように思える出だしなのですが、彼女たちはそれぞれそれどころではない。

一刻も早く、赤ちゃんを手にしたい女達。

経済的な理由から長期滞在が難しい女性、言葉を覚え始める前に国に連れて帰りたい女性、

アルコール依存からたちなおりかけの女性、夫婦仲がうまくいっていない女性。。。

それぞれが抱える問題を実力派女優達が淡々と演じています。


この映画が実際どの辺りまで現実に基づいて作られているのかは分からないのですが、この乳児院があるところでは未成年の子どもが妊娠・出産をするケースが非常に多いという設定になっています。またその為かストリート・チルドレンが街に溢れており、その暮らしぶりがもの悲しさを誘います。

彼らのように、言葉を覚えてしまった後では養子縁組という道は断たれる事が多いようです。


また養子縁組を希望する人々を食い物にするようなホテル経営。暮らしぶりが大変だと言うことはわかるのですが、赤ちゃんをまっている女性達に感情移入するとなかなか腹立たしい。


最後まで見て、この映画の「結」がわからずじまいなのですが

一番切なかったのは、アイリーンが言葉の通じないメイドのアスンシオンに自身の夢を語り続けるシーン。娘との生活、娘がもたらす幸せ、希望を一方的にまくし立てるアイリーン。

アスンシオンの方でも、言葉が分からないながらも子どもについて話しているのだと悟り、自分の養子に出した4歳になる娘の事を話す。養母があなたのような人ならいいのに-、と。


国際的な養子縁組に関する問題点や、多くの子どもが「赤ちゃんの家」に来なければならないという問題、それぞれの女性の心のうちを考えさせられる一本でした。

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星になった少年

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星になった少年
監督:河毛俊作
出演:柳楽優弥、常盤貴子、
    高橋克実、蒼井優、倍賞美津子
(2005年/日/113分)

哲夢の家は動物プロダクション。常日頃から動物たちを身近に感じながら暮らす毎日だ。

犬好きの父(高橋克実)は、母佐緒里(常盤貴子)の再婚相手。

ある日、母がゾウを飼うと爆弾発言。幼い頃からの夢だという。

ゾウに夢中の母親。しかしやってきたゾウは哲夢に語りかけてくるのだった。

あっという間にゾウの魅力に引き込まれて、ゾウ遣いを目指してタイに留学したいと思うように。

ゾウとの心の交流、触れ合い、家族の絆、実話を元にした作品。


カンヌ国際映画祭で最年少にて最優秀主演男優賞を獲得した柳楽優弥の主演第2作目。

常盤貴子(実はスキ)も出るし、蒼井優(大好き!)も出るし、期待の作品でした。。。。


泣いちゃったゾウ!(寒い?)


ゾウの為に、訓練が必要なんだ、と自分の信念を貫いた哲夢。

ゾウさんショーでの演説、父親との衝突。泣かされました。。。

ゾウ遣いの学校で、周りとなじめない哲夢。ハラハラさせられました。(それ食べろ~!って念を・・・)

ファーやランディといった「子ゾウ」に癒されつつ、タイでのゾウの大行進には圧倒されました。

そしてゾウってなんて優しい目をしているんでしょう・・・。


常盤貴子の母親役。ちょっと母若すぎ!?と思ったけど(実は最初父の連れ子だと思っていた)

さばさばしていて、なんかしっくりきました。ラストシーンでは号泣させられちった・・・

蒼井優は思ったより出番なかったなぁ。でもイイところ押さえてましたけど!


出棺のシーンでも涙が滝のように流れてしまい、大変でした(笑)


泣きたいときの1本。


グッバイ・レーニン

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グッバイ、レーニン!
監督:ヴォルフガング・ベッカー
出演:ダニエル・ブリュール、カトリーン・ザース
(2003年/独/121分)

東ドイツに暮らすアレックス。

母・クリスティアーネは夫が西ドイツに単身亡命してからというもの国家に忠誠を誓い、社会主義に尽くす毎日を送っていた。

ある日、アレックスがデモに参加しているのを目撃し、心臓発作を起こし意識不明となってしまった。

クリスティアーネが眠りについている間にベルリンの壁は崩壊し、ドイツは東西統一を果たす。

奇跡的に意識を取り戻すクリスティアーネ。

だが次の発作が起これば命が危ないという。

国家を心のよりどころとしていた母にとって、東西統一は命取りだと考えたアレックスはベルリンの壁が崩壊したことをひた隠し、以前と変わらない世界を作り出すべく奔走するのだった。


久々のDVD鑑賞!かねてより見たいと思っていた1作。

が、私は少々思い違いをしていたようです。感動巨編!じゃなかった。

胸が痛くなるようなシーンもあれば、思わず笑ってしまったり。

東ドイツと西ドイツの変遷ベルリンの壁崩壊 について、自分の中であいまいにしかわかっていなかった部分が浮き彫りにされ、勉強になりました。

東西での物質的な差等も興味深く、改めて自分の知識不足を痛感(笑)


「母を思う息子の愛」だけではなく、東西ドイツの統一によって市民がどのような問題を抱えていたのか、なかば吸収された形の東ドイツ民がどのように感じていたのか、そして「西へ亡命した父への思慕」というテーマも組み込まれて、観終えた後に「ぎっしり」とした重みを感じました。


アレックスの奮闘は、端から見れば滑稽でともすれば自己満足のように見えるかもしれません。

周囲の人々も、アレックスの熱意に動かされ協力しますが「真実を知らない事が幸せなのか?」「不自然だ」「可哀想だ」という思いを隠せません。

ですが父のいなくなった後に、虚脱状態であった母を見ていたアレックスにとってみれば、母親がダメージに弱い人間だと感じていたのだと思います。

「母にショックを与えたくない」「喜んで欲しい」という気持ちがヒシヒシと伝わり、可笑しい中にも心が温かくなるのを感じました。モカFを見つけて狂喜乱舞のアレックス、ピクルスや調味料のボトルを一生懸命詰め替えるアレックス。特にニュースを装ったビデオには参りました。


でも。

母は強かった。きっとわかっていた。

アレックスの願望ともいえる偽ニュースを見て、息子の心の成長を噛みしめていたのだと思います。

2時間、勉強になり、じわりと感動でき、飽きるところがありませんでした。


やっぱり映画(DVDだけど!)っていいな!