グッバイ・レーニン

テーマ:
グッバイ、レーニン!
監督:ヴォルフガング・ベッカー
出演:ダニエル・ブリュール、カトリーン・ザース
(2003年/独/121分)

東ドイツに暮らすアレックス。

母・クリスティアーネは夫が西ドイツに単身亡命してからというもの国家に忠誠を誓い、社会主義に尽くす毎日を送っていた。

ある日、アレックスがデモに参加しているのを目撃し、心臓発作を起こし意識不明となってしまった。

クリスティアーネが眠りについている間にベルリンの壁は崩壊し、ドイツは東西統一を果たす。

奇跡的に意識を取り戻すクリスティアーネ。

だが次の発作が起これば命が危ないという。

国家を心のよりどころとしていた母にとって、東西統一は命取りだと考えたアレックスはベルリンの壁が崩壊したことをひた隠し、以前と変わらない世界を作り出すべく奔走するのだった。


久々のDVD鑑賞!かねてより見たいと思っていた1作。

が、私は少々思い違いをしていたようです。感動巨編!じゃなかった。

胸が痛くなるようなシーンもあれば、思わず笑ってしまったり。

東ドイツと西ドイツの変遷ベルリンの壁崩壊 について、自分の中であいまいにしかわかっていなかった部分が浮き彫りにされ、勉強になりました。

東西での物質的な差等も興味深く、改めて自分の知識不足を痛感(笑)


「母を思う息子の愛」だけではなく、東西ドイツの統一によって市民がどのような問題を抱えていたのか、なかば吸収された形の東ドイツ民がどのように感じていたのか、そして「西へ亡命した父への思慕」というテーマも組み込まれて、観終えた後に「ぎっしり」とした重みを感じました。


アレックスの奮闘は、端から見れば滑稽でともすれば自己満足のように見えるかもしれません。

周囲の人々も、アレックスの熱意に動かされ協力しますが「真実を知らない事が幸せなのか?」「不自然だ」「可哀想だ」という思いを隠せません。

ですが父のいなくなった後に、虚脱状態であった母を見ていたアレックスにとってみれば、母親がダメージに弱い人間だと感じていたのだと思います。

「母にショックを与えたくない」「喜んで欲しい」という気持ちがヒシヒシと伝わり、可笑しい中にも心が温かくなるのを感じました。モカFを見つけて狂喜乱舞のアレックス、ピクルスや調味料のボトルを一生懸命詰め替えるアレックス。特にニュースを装ったビデオには参りました。


でも。

母は強かった。きっとわかっていた。

アレックスの願望ともいえる偽ニュースを見て、息子の心の成長を噛みしめていたのだと思います。

2時間、勉強になり、じわりと感動でき、飽きるところがありませんでした。


やっぱり映画(DVDだけど!)っていいな!




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