カーサ・エスペランサ
~赤ちゃんたちの家~
監督:ジョン・セイルズ
出演:マギー・ギレンホール、ダリル・ハンナ、
マーシャ・ゲイ・ハーデン、スーザン・リンチ、
メアリー・スティンバージェン、リリ・テイラー
(2003年/米・メキシコ/95分)

南米のとある乳児院は「赤ちゃんたちの家」と呼ばれ、親を持たない乳児を保護している。

アメリカからやってきた6人の女性達。乳児院に隣接するホテルに滞在し、養子縁組を希望している。

それぞれの事情や、切実に子どもを欲しいと願う女性達の思いが描かれた作品。


気怠げな音楽にのせて、南米の清々しいまでの風景。

バカンスとしては最高?のように思える出だしなのですが、彼女たちはそれぞれそれどころではない。

一刻も早く、赤ちゃんを手にしたい女達。

経済的な理由から長期滞在が難しい女性、言葉を覚え始める前に国に連れて帰りたい女性、

アルコール依存からたちなおりかけの女性、夫婦仲がうまくいっていない女性。。。

それぞれが抱える問題を実力派女優達が淡々と演じています。


この映画が実際どの辺りまで現実に基づいて作られているのかは分からないのですが、この乳児院があるところでは未成年の子どもが妊娠・出産をするケースが非常に多いという設定になっています。またその為かストリート・チルドレンが街に溢れており、その暮らしぶりがもの悲しさを誘います。

彼らのように、言葉を覚えてしまった後では養子縁組という道は断たれる事が多いようです。


また養子縁組を希望する人々を食い物にするようなホテル経営。暮らしぶりが大変だと言うことはわかるのですが、赤ちゃんをまっている女性達に感情移入するとなかなか腹立たしい。


最後まで見て、この映画の「結」がわからずじまいなのですが

一番切なかったのは、アイリーンが言葉の通じないメイドのアスンシオンに自身の夢を語り続けるシーン。娘との生活、娘がもたらす幸せ、希望を一方的にまくし立てるアイリーン。

アスンシオンの方でも、言葉が分からないながらも子どもについて話しているのだと悟り、自分の養子に出した4歳になる娘の事を話す。養母があなたのような人ならいいのに-、と。


国際的な養子縁組に関する問題点や、多くの子どもが「赤ちゃんの家」に来なければならないという問題、それぞれの女性の心のうちを考えさせられる一本でした。

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