ミラノ空手師範のブログ

イタリア ミラノで琉球少林流空手道を教えています。
日々の稽古で気づいた事を綴っていきます。


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イタリアでは先週末に小学校、中学校、高校の授業が終わり

新学期が始まる9月まで約90日間の長い長い夏休みに入った。

多くの子が私のところに来て、

「師範、もう最悪ですよ!!宿題が鬼のように出されて、、、」


みたいな愚痴をこぼす。

しかし、大人になれば嫌でも解ることだが、

生きて行くということは、

努力しさえすれば「答え」が見つかるなんてことはそんなにはない。

こうすればいいんだろうか?


あ~すればいいんだろうか?

ダメだ、、、、八方ふさがりだ~、、、。


この会社に入社したが果たしてよかったのだろうか?


等々、、

「答え」や「正解」が解らず、

悶々と心の中で葛藤しながら生きて行かねばならない。


それが解っていれば、

問題を前にして

正しい解き方、そして必ず正解のある学校の問題は


長い人生から見ると本当に気持ちのいい体験ができる貴重なものと理解すべきである。

予め答えが用意されているって、、、、

卒業後の人生においては殆ど無いと言っていい。

だから、学生諸君よ、

夏休みの宿題、必ず答えがあるものが大半なのだから、

せいぜい楽しんで宿題と向き合ってくれ!!

間違っても答えが用意されている「学校の問題」程度のことを

私のところに相談に来ないように!!

反対に「正解のない問題」であれば、

私はとことん付き合うよ!!

楽しいの~。

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熊本の地震から1ヶ月以上経ったが、

いまだに余震が続いているという。

人では無いが、ギリギリの状態で何とか踏み堪えている家屋を見ると

よう頑張った!!と言ってあげたくなる。

そんな熊本に先日イタリア本部から義援金を送らせて頂いた。

送る金額は最初から決めていて、

フレー、フレー、フレーの意味を込めて202020円。

これで、ひとつやれることはやった。

ジグソーパズルの1ピースがパチンとはまった感じである。

昨日、3月に本帰国したT兄弟のママからメールが入り

少し通うには距離があるが、

我が流派の綱島支部に通うことになったとのこと、、、。

これでまたジグソーの1ピースがパチンと音をたててはまった。


次は今週末の海合宿。

いろいろと学校の行事と重なってしまったため、

昨年よりかなり参加者が減ったが

それでも80人以上の大所帯。

無事、事故無く稽古を終えれば、また1ピース、パチン。



そして次ハメるピースは全国大会。



その後はミラノに帰ってすぐハメなければいけないのは

新道場である「レオナルド・ダ・ヴィンチ支部」のピース。



今の私はとにかく

1つ1つピースを丁寧にハメていくのが日課。



出来上がりの全体像がどんな風になるのか、

50歳過ぎているのに未だ見えず、、、、。



ただ、過去にハメ込んだピースで

当時は「なんだこのクソピース!!」と思っていたものが、

今、改めて見てみると、意外に意味のあるピースだったんだという事が解ったりすると

人生、無駄なピースは無いものだな、、、

と妙に感心してしまう今日この頃。



地道にピースをハメ込む作業をしていけば

10000ピースだって20000ピースだって出来上がる。

しかし、地道にピースをハメ込む作業を怠れば

人生終わって100ピース、、、しかも未完成、

なんてことも無いわけじゃない。

全部、自分のしてきた結果がピースの数と図柄に反映される。

人生、面白くもあり怖くもあり、、、。

私のジグソーの完成図は

地獄絵か?


極楽浄土か?


面白いの~。









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過去、立派な武道家と言われた人は沢山いる。

そんな武道家の足下に少しでも近づくよう我々は日々精進し稽古に励んでいる。

しかし最近、優れた武道家というものは

なるものではなく、なっていくものなのではないか?と、、、

武道を習わせたいと思うご父兄は多い。

そんなご父兄は自分のお子さんが

-礼儀正しくなってほしい

-感謝の心、謙虚な気持ちを持った人になってほしい

-恥を知る気持ちを持ってほしい

-優しさ、真心、慈悲の心を持った人になってほしい

-善悪を見極める目を持ち、正しい生き方をしてほしい

-信念を持ち、人からは信頼される人になってほしい

という期待を持って通わせていることと思う。


しかし日々、己を見つめ、反省し厳しく修行を重ねていける者は

武道家なら普通かというと、

私はそういう人はかなり希有な存在と思う。


人間は基本的に弱いものであるから、

自らを律して高みに行くというのは厳しい。

とするなら、武道を習わせてもご父兄の期待には応えられないはずである。

ところが、手前味噌で申し訳ないが、

我がイタリア本部、

入門当初に比べ明らかに人格が向上した子(人)が沢山いる。

それは本人の努力もあるだろうが、

私はその子を取り巻く環境が人格向上に役立っていると推測する。

武道をやっている子とやっていない子で明らかに違いがあるのは

次のフレーズ。

「A君!!あなたは空手(他の武道でも一緒)を習っているでしょ!!」

これは、宿題をやらなければいけない時、

お手伝いをしないといけない時、

だらしない行動をした時、、、

いろんな場面でこのフレーズは親から言われる。

言われる度に、

空手やってるから恥ずかしい行動、態度は反省しないといけないな、、

と武道をやってる子は嫌でも考えさせられる。

(武道をやってない子は、事あるごとにこのような言われ方はしない)

こういうフレーズを何度も言われ続けることによって、

じわじわと武道家になっていくのでは無いだろうか?



武道家になるのは非常に難しいこと。

しかし、我々凡人は周りから何度も武道家でしょ!!と言われながら、

武道家に

ならされていく。

入門間もない子は

「武道やってる子として恥ずかしくないの!!」

と言われ続け、

ある程度しっかりしてくると今度は黒帯に昇段し、

「黒帯として恥ずかしくないの!!」

と言われる。

それもある年数経過すると

「指導者として恥ずかしくないか?」

「師範として恥ずかしくないか?」

とやっと自問自答するレベルに至る。

厳しいの~





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幼児のためのコーディネーションコースは、

トレーニングを行う前の15分間は読み聞かせやら、お話をして

できるだけ自分の頭で考えてもらい、

脳みそを柔らかくする訓練をしている。

そしてその後1時間はトレーニングを行い、

8歳前の運動神経が一番発達する時期に
できるだけ体を思いっきり動かして

少しでも運動能力を向上させることを目的としてやっている。

これは空手に入門してくる就学前の幼児の運動能力が

あまりにも低いことに危機感を感じ、

2年前
この幼児トレーニングコースをスタートさせた。

このコースはとにかく体と頭を使うことだけに目的を絞っているので、

空手のように礼儀とか躾けとか全く
教えていない。

とは言え、お母さん達にとって、「子育て」というのは

最も関心があるテーマ。

そこで前回、通常は子供達に話す15分間の時間を

お母さん達に話す時間とした。

中には私がお母さんを集め話すということはただ事では無い、、

と変に気を回され、

いつもはニコニコしているお母さん達なのだが、

緊張の面持ちで私がどう話を切り出すのか、

固唾を飲んで見守ってらっしゃる方がいたので、

「別にお母さん達を叱ったりしませんよ」と

最初に言うと一気に場の空気が和らいだ。

私など普段から怒ることなど殆ど無いのに、、、。

で、お母さんを前にこんな話をさせてもらった。



まず、最初に言いたいことは「子育て」は子供の数だけやり方はあって、

しかも何が正解というものはありません。

では正解がない以上、極論、

子育てに関しては学ぶものは無いのかというと実はそうではありません。

これをすれば必ずこうなる・・・というものは無いですが、

少なくともこれをしてるようでは、ダメですね、、、

というのはあるなというのが私の感想です。

イタリアに住んでるご父兄の中には

アーティストの方、音楽家の方など

強烈な個性をお持ちの方がおられます。

そういう方の中には、社会的にも成功され「これが私流子育てだ!!」と

信念を持たれて
やられている方がおられます。

それがたとえ世間一般の常識からかけ離れた子育てであったとしても、

その方が自分の子のことを真剣に考え下した
決断であれば、

私はそれはそれで素晴らしい子育てと思います。

しかし、多くのご父兄はそういう子育てを望まず、

常識的範囲内であまり問題無く成長してくれればいいと思っています。

コーディネーショントレーニングコースは

ここ日本人学校以外にリマの道場でもやっています。

リマ道場の人数は8名、

内訳はハーフの子1人以外は全員イタリア人。

この8人のうち丁度半分の4名がお母さんが連れてきて、

あとの4名はそれぞれお手伝いさんが連れてこられます。

日本人学校と同じでこのリマ道場も2年前にスタートしました。

始めた当初はみんなレベルはそんなに変わらず、

似たようなものでした。

しかし、現在ではあきらかに運動のレベル、落ち着きに関して

格差が出て来ています。

お母さんが連れてくる子、お手伝いさんに連れられ来る子では

どんな風に違いが出たと思いますか?

実はお手伝いさんに連れられてきた子達の方が、

運動レベルも集中力も

お母さんに連れられて来た子より優れている
ということが解りました。

何故でしょう?

それはお母さんとお手伝いさんとでは

当たり前ですが、全く子供の意識は違うということです。

子供というのは何よりもまずお母さんに

自分の頑張っているところを見てもらいたいし、

難しいことが出来た時はお母さんに
沢山褒めてもらいたいものです。

なのに、出来た時に「ママ
見た!!」と振り返ると

お母さんは友達のお母さんとおしゃべりしてたり、

スマホの画面を見ててトレーニングに関しては

時々様子をチラ見していてはどうでしょう?

お子さんはかなり傷ついてます。

そして、
これが毎回のことになると、

もう子供の方のモチベーションだって下がって当然です。

他方、お手伝いさんに連れてこられた子達は、

別にお手伝いさんにいいところ見せようとか褒めてもらおう

という意識はそもそも
無いので、

そもそもやる気が落ちるということにはならず、

結果、お母さんと一緒に来た子より運動に集中している分、

格差が少しずつ出てきてしまい、

皮肉にも、親子トレーニングコースの意図しない結果が

生まれてしまっています。

裏を返せば、お母さんがちゃんと子供と向き合っていれば、

もっとレベルは向上する余地はあったということです。

さらに残念なことに、お母さんと一緒に来た子は、

おしゃべり、スマホに夢中なお母さんの意識を自分に向けさせようとして、

あえて叱られるような事を
やり始めます。

なぜなら私が大きな声で名前を呼んで注意するから、、、、

その時はお母さんも自分の子供の名前を
大きな声で言われたものだから、

おしゃべりを中断し、あるいはスマホから目を離し、

子供の方を見ます。

そして、今までみていなかった自分のことは棚に上げて、

「先生の言うことを聞かないとだめでしょう!!」と叱ります。

空手の道場で、このようなことがあれば私はご父兄といえど叱ります。

しかし、最初に言ったように、

トレーニングコースでは礼儀、躾けは教えません。

子育ては非常に難しいものです。

ただ、子供にいろいろ注意する前に

一度ご自身の態度を冷静に見つめ直してみては
如何でしょう。

案外、そんな身近なところに子育ての極意はあるような気がします。

難しいの~。

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4月14日から17日にかけ熊本で大震災が起きた。

地震発生から10日以上たった現在も余震は続き、

余震回数も860回を超えている、、、、。

被災地で過酷な避難生活を強いられてる状況をニュースで見る度に

胸が痛む。

1万キロも離れたイタリアに住む我々が被災者にできること限られている。

・1日も早い復興を願い、これ以上被害が拡大しませんように、、、と祈ること。

・義援金を送らせて頂くこと。

・夏の帰国時にイタリア本部のみんなからの応援メッセージのボードを届けること。


・ビデオメッセージをインターネットを使って届けること。

とりあえず、イタリア本部はこの4つで熊本を応援。

先日、義援金を募る時に門下生に以下ような話をした。

「みんなも知っての通り、4月14日から17日にかけて

九州の熊本で非常に大きな地震があって、

甚大な被害が出ています。

熊本の多くの人が家から非難し今君達がいるこの体育館のようなところで生活しています。

話は変わるが、君達は大きくなったら社会に出て仕事をしてお金を得ます。

君達が一生懸命働いたことでもらえるお金なので、

どのように使おうが自由です。

おいしいものを食べるためにレストランに行ってお金を払うのも良し!

カッコイイ服を買うためにお金を使うのも良し!!

「お金」のほうも「あなたが稼いだお金だからどうぞご自由に・・・」と言って

手元を離れる。

しかし、困ってるいる人にそのお金を使おうとすると、

「お金」は「あっ!!この人とても優しいひと!!」と思い、

一旦、手元を離れその人と別れることになるが

いつかきっとまたこの人のところに友達(お金)を連れて戻ってこよう!!

と決心します!!。

だから、君達は将来自分でお金を稼ぐようになったら、

自分のために使うことはもちろんそれはそれでいいが、

できれば、困ってる人に対して使うようにしなさい。

こういう使い方を師範は「生きたお金の使い方」だと思うよ!!」

と、まぁ、こんな話をした。

その後、義援金箱には本当に沢山の人から募金を頂き非常に嬉しく思った。

小さい子が私のところに来て

「師範のお話本当??」と聞いてくる子がいたので

「うそのようだけど本当の話だよ!!」と

本当かの~




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