ミラノ空手師範のブログ

イタリア ミラノで琉球少林流空手道を教えています。
日々の稽古で気づいた事を綴っていきます。


テーマ:
毎年夏に日本に帰国しては実家でのんびりと過ごさせてもらっている。

20年くらい前はいつ実家に帰っても全く変わらない日常風景だったのに、

最近は毎年、毎年帰国する度に

親にも

それから親の日々の生活の過ごし方にも

少なからず変化を感じるようになってきた。

親が元気なうちに親孝行したい、、、、

それは子供なら誰しも考えることだろう。

しかし、自分が50歳を過ぎる頃になると、

「親孝行したい」というステージから

「今、親孝行しておかないと・・」という

強迫観念に近い意識が心に常駐するようになる。

幸い私は両親とも健在なので、

このような強迫観念を持てるということ自体がいかに幸せなことかという事を

ひしひしと日々感じさせて頂いている。


親孝行といっても、それはひとそれぞれ

旅行に連れていってあげる。

おいしい料理を食べてもらう。

マッサージをしてあげる等々、、、、

なんだって親が喜べばそれでいい。


私の親孝行といえば

親から「親の生き様」を学ばして頂いている。

ということ。

子供から親に与えるという形の親孝行もあれば、

親から「生き様」を学ばせて頂くという形の親孝行もあると思う。



現在私は微力ながらこれから世の中で活躍するであろう子達に

空手を通じて「生き方」を伝授している。

つたない私の指導方法にも関わらず、

門下生が道場で教えたことを胸に刻みながら

活躍しているの見ると本当に嬉しい!!


これと同じように、

親の生き様をしっかり目に焼き付け

そこから学ばせて頂くということも親孝行の一つのあり方ではなかろうか。


私の両親は共に自分自身を大切にしている。

これは決して「自己本位」とか「わがまま」という類いのものではない。


自分を大切にするということは、

回りの人を安心させるばかりでなく、

少し落ち込んでる回りの人も元気にさせるという

非常にシンプルだが、

とても秀逸な生き方。

うちの家系は先祖代々、すべて癌で命を落としている。

親爺も癌が発症したが、現在は完治した。

お袋にいたっては、癌でステージ4からの奇跡的な回復を見せ

今は完治。

生命力が違う、、、。

私は昨年、胃がん検査で精密検査の必要ありという診断を受け、

診断が出たときはすでにミラノに戻っていたので

回りがやいのやいのと早く審査を受けて!!と言う中、

これも運命と私は一切焦ることなく受け入れた。


しかし、これこそ「自己本位」で

親の生き様とは真逆の「大バカ発想」というのを

恥ずかしながら、つい最近気付かせて頂いた。

今年、帰国早々、胃がんの精密検査と大腸がんの検診をしたが

両方とも問題無しとの検査結果が出た。

頑張るぞー!!


自分を大切にするということは、

人を幸せにするということ

こんなことを今頃になってやっと理解した大バカ師範。



さ〜て、我が両親のように

子供(門下生)に自分の生き様をどうどうと見せつけられるか、、、

自分をもっともっと大切にしよう、、、

まずはそこから



難しいの〜。







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ぶらっと散歩に出かけてみた。

有松という東海道筋の町並。
有松は400年くらい前は全く人気のない荒れ地だったため、尾張藩が東海道の治安を守るため、知多半島から移住する者を募集した。そして1603年に8人が移住し、新しい集落が出来上がった。この8人の中には武芸に覚えのあるものが多かったので、街道警護の目的は果たされ、中でも有松絞りの開祖である竹田庄九朗はこの地を絞り業者のみの町としたこともとても興味深い。

さて、有松の町をぶらぶら散策していると、ひときわ大きなお屋敷に出くわした。

建物を珍しそうに眺めていたら、「どうぞ中へお入りください、、、」と案内された。
こんな大屋敷に入らせて頂けるなんて思ってもみなかったので、幸運に感謝しつつ、屋敷の中にお邪魔させて頂いた。なんと、この屋敷「竹田庄九朗」のお屋敷であった。


竹田の本家はこの屋敷を手放し、今は分家の方が住まわれている。
部屋のそこかしこに何気なく置いてあったり、飾ってあったりするものは全て重要文化財級のもの。でも、博物館か美術館でなく、普段の生活の中にこれらのものが自然と溶け込んでおり、非常に贅沢な空間を味合わせて頂いた。
中でも、勝海舟がこの屋敷に泊まった時に書いた掛け軸は見事な逸品。

そして、その掛け軸のとなりの部屋には5月に行われた伊勢志摩サミットでオバマ大統領に花束を渡した時に女性が着ていた有松絞りの着物が飾られていた。


この着物、竹田家の非常に大切な着物で、今ではこの絞りができる職人はいないとのこと。この着物間近で見させて頂いたが、ま〜素敵!!ため息しか出てこない。

さて、母屋を出て、素敵な日本庭園の中庭を横切り離れの茶室を案内される。

まさに、日常と一線を引いたこの離れの茶室は、何もかも忘れ、ただただお茶を頂くというだけのための部屋・・・これ以上の「粋」があるだろうか?亭主のいない茶室だったが、掛け物といい、お道具といいまったく隙がなく素晴らしかった。

江戸初期のこの町屋敷は建築を勉強している息子にとっても非常にいい体験となった。
写真の黒い出っ張りはガス灯を使用したいた当時の名残り、、



この写真は3つある大きい蔵のうち、最初の一番蔵。

50cmはあろうかという扉の厚みは圧巻!!


以下は安藤広重が描いた東海道五十三次の中での有松の町




やっぱり日本はいいな〜!!


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9月から始まる空手の稽古にスムーズに移行できるように、

毎朝6時に起きてジョギングをしている。

しかし、今朝はちょっと趣向を変えて「散歩」に変えてみた。


朝6時といえど、かなり多くの方が散歩されている。

私は100人をサンプル数と決め、

散歩中にあることを調査してみた。

それは「挨拶」

とても興味深いデータが取れた。

まず、100人中、私から「おはようございます!!」と言って

それに答えてくれた人は何人?くらいかお判りだろうか?

正解は67人。

残り33人の人は私の挨拶に答えてくれませんでした。

その33人のうち27人が耳にイヤホンをさしていたので、

おそらく音楽を聴いていて、こちらの挨拶が聞こえなかったのだろう。


33人−27人=6人の人は

イヤホンをつけていないのに挨拶を返してくれなかった。

その6人うち4人が男性、2人が女性。

2人の女性は友人同士で散歩していて、

おそらく挨拶に気付かないくらいおしゃべりに夢中だったので、

ま〜仕方ない、、、

残った4人の男性はみな50歳を超えている方達。

難しい顔をしながらキョロキョロせず、人を寄せ付けない雰囲気を醸し出しながら

黙々と歩いていたので何か大きな心配事を抱えていらっしゃるのだろう、、、

それにしても、「おはようございます」くらいは言えるのではなかろうか?


想像してた以上に多くの人が挨拶しないので、ちょっとショックであった。


次に67人の挨拶した人をもう少し分析してみた。

67人中「おはようございます!!」と

はっきり大きな声で答えてくれた人はたったの6人。

大半の人が小さい声。

その小さい声だけならまだいいが、

40人くらいの人が「おはようございます」と言えてないことが判明。

「おはーざいます」とか「おはよ〜ざ〜す」とか、、、

これではいけない!!

我々の世代で一字一句しっかりはっきりと挨拶が出来ないようであれば、

子供達が正しく挨拶をするということは無理に決まっている。


それから、意識的にこちらが大きな声で挨拶すると、

相手もそれにつられて大きな挨拶をしてくれるということが解った。


それと、面白いことに、多くの人が20M先あたりで私と目が会うと

一旦顔を下げ目線をそらし下を向く

そしてすれ違う1Mくらいまで近づくとすっと頭をあげ挨拶をするということ。

面白い行動パターンである。


今回のウオッチングで

まともな挨拶ができた人はたったの6人。

散歩は年配者がほとんどだが、

50歳以上になれば

会社で重要なポストについていて沢山の部下もいるだろう。

また、孫がいる人もいるだろう。

武道に限らず、「礼」は人として最低限のマナー。

ちゃんとしようぜ!!壮年、シニア!!

恥ずかしいぜ!!!


って、散歩中カブトムシを掴まえ両手にもっている私の方が恥ずかしいか、、、


難しいの〜!!











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7月31日 宮城県で我が流派の全国空手道大会が開催された。

大会後は仙台駅近くで60名以上が参加という大きな打ち上げがあり、

その乾杯の挨拶を突然、今大会の審判長である桜井教士から指名された。

突然の指名でどうしたものか?!と困惑しつつも、

勝手に話はじめ出していた自分に少し呆れた。

話の内容は、今回ミラノから日本に帰国する飛行機の中で見た映画について、、、。

私が機内で見た映画は阿部寛主演の

「神々の山嶺(いただき)エヴェレスト」という作品で

天才登山家(クライマー)羽生の生き方を描いたもの。


1924年、初めてエヴェレストに登頂したイギリス人登山家マロニーは

なぜ山に登るのか?という問いかけに対し

「そこに山があるから」と答えたのは有名な話。

この作品の主人公羽生はこの同じ問いに対して

「おれがいるから」と答える。


この答えに対し、私は勝手に

向き合う相手は山ではなく、己自身と捉え

とても武道精神に繋がっているなと解釈した。

彼のことを天才クライマーと人々は言うが、

その生き方は壮絶である。

エヴェレストに登るにあたり、

メモ帳は半分に引裂き、

鉛筆も長さを半分に切り落とす。

1gでも余分なものを山に持ち込むと「死」に繋がることを理解しているからである。

彼はいつも心に刻んでいる言葉は

「足が動かなく歩けなくなったら、手を使ってでも這い上がれ!

手がだめになったら、指を使え!

指がだめになったら、歯を使え!

歯がだめになったら、目を使え!

最後、目も使えなくなったら、心で(山に登る姿を)想え!!」

というもの。

作品の最後、羽生はカッと目を見開いたまま、

正に山を想いながら凍死しているシーンが映し出されるが、

道を極める、

あるいはその道の天才と言われる者は

このレベルの覚悟が求められるものということを思い知らされ、

とてもいい作品だった。

我々はよく

「やるだけのことはやった」

などのフレーズを使うが、

道を極めたいのであれば、

エヴェレストのようにそのハードルは高く厳しいものであると認識を改めねばならない。

この映画では、エヴェレストの山頂付近に行くと

この人間は本当に努力した者かどうか?

山頂に立たせていい者かどうかの神の審判がくだる。

自分ではどんなに努力したと思っていても、

神がまだまだと判断した場合は

天候が急変し登山家の命を奪う。



で、乾杯の挨拶では、

みなさんの可能性はまだまだこんなもんじゃない!!

もっと高みを目指して今後も頑張りましょう!!

という感じで締めた、、、。






この作品を見て

私自信もう1ランクも2ランクも自分を追いつめるステージに引き上げないと

師範なんて呼ばれる資格は無いと猛省。

厳しいの〜


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ビジネスをリタイアして12年近くになる。

日本のビジネスでは不可欠な「名刺」なるものも殆ど必要ない。

全く必要無いではなく殆ど必要無いというのは訳がある。

実は、うちの流派(他の流派もそうなのか?)は

支部長以上になると宗家の指示のもと空手の名刺作成が義務づけられる。

確かに他流試合に行く時などは、他流の先生と名刺交換するので、

便利って言えば便利。

通常名刺には肩書きがあるが、

私の名刺は「イタリア本部長」に続き「師範」と記載されている。

これは、先生が決めるものだから、

あ〜したい、こ〜したいという類いのものではないので

「御意」として受けとる。

しかし、受け取った当初から空手の「師範」という記載に違和感を感じている。

私は道場を開場した当初から

「私の道場は空手を教えるわけではない!!」と名言していたので、

自分のパーソナルカードの肩書きが空手の「師範」という表記にされてしまうと

「肩書き詐称」なのでは??といつも思う。

じゃあ、私は何者なのだ!?

以前、フクロウが森の動物達の悩みを解消する絵本を私が描いたことから、

一部の人の間では「フクロウ先生」とあだ名で通っている。

ま〜それはそれで、「師範」というよりはずっとマシなのだが、

私は

「錬金術師」Alchimista



というのが一番自分にピッタリな肩書きではないかと思っている。

「錬金術」というと科学的手段を用いて卑金属から貴金属を精製する

もの凄くいかがわしいものと捉えられがちだが、

広義における「錬金術」とは

金属だけでなく、人間の肉体や魂も対象にして、

それらをより完全な存在に錬成させる術

と解釈されるので、

簡単に言うと私の言う「練金術師」とは

平凡な人を「錬磨育成」させることで、

世の為、人の為に尽くす「人格完成者」に引き上げる人のことを言う。

なので、私にとって空手は

あくまで「錬磨育成」のための1つの課題に過ぎず、

この部分を「主」とはしていない。

我がイタリア本部道場開場してもうすぐ9年目に入る。

嬉しい事にここ最近、

我が道場を巣立った門下生の素晴らしい活躍をあちらこちらで聞く。

そして彼らに共通することは

「楽しく世の為、人の為にたつこと」

という軸が一切ぶれていないこと。

この先輩達のあとを今や多くの後輩が猛追している。

私の墓碑には

「ミラノの錬金術師」と彫って頂ければ満点の人生である!!

これからどんどん巣立っていく門弟の活躍が楽しみじゃの〜。









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