目標設定 | ミラノ空手師範のブログ

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イタリア ミラノで琉球少林流空手道を教えています。
日々の稽古で気づいた事を綴っていきます。

毎年我が空手道場の門下生には初稽古の時に新年度の目標を掲げてもらっている。

 

それを壁に貼り自分の目標を睨みながら千回の突きと気合いを繰り出すことで、

 

しっかり体と脳に叩き込んで欲しいという月心会イタリア本部の独自の方式。

 

しかし、今年はまだまだコロナ感染の勢いが収まらないため、

 

道場での稽古はまだ先になりオンラインで初稽古をスタートさせることになる。

 

いろいろなところでオンラインか〜と嘆く声が聞こえるが、

 

オンラインをネガティブに捉えず「オンラインだからこそ」というように

 

頭を切り替えて道場稽古以上に実りある指導を行っていくつもりである。

 

さて、毎年「師範、目標がなかなか決まりません、、」とこぼす門下生が必ずいる。

 

ま〜その人の「生き方」にも関わることなので、

 

単純に目標設定できない人を「良い」とか「悪い」とか判断することではない。

 

ただ、私からすると何を目標にしていいのか分からない、、

 

というのは、正直理解しにくい。

 

私は毎年、年初に10位の目標を立てる。

 

もちろん1年の途中でも新たな目標はポコポコと出てくる。

 

だから、まず目標が出てこない(分からない)というのが私にはピンとこない。

 

私の場合、その10位の目標の中から、1つ選ばないといけないので、

 

「目標何にしよう?」となるが、それはどんな目標を立てようか?

 

という悩みではなく何にしようか?という選択の悩みなので、

 

同じ「何にしよう?」ということでも明らかに意味が違う。

 

そして、稽古歴の古い門下生は理解しているが、

 

目標を設定する場合必ず「数字」を入れなさい。ということ。

 

「頑張る」とか「もっと上手くなる」というような抽象的な表現では

 

目標が達成できたかどうか客観的に判断できないので、

 

千本突きの時に提出する年間目標に関しては、

 

誰もが判断しやすいように「数字」を入れることを義務付けている。

 

私がこの目標設定で一番大切にしているのは

 

「頑張れば達成できるような目標」ということである。

 

目標を「腕立てを1000回できるようになる」、、、

 

これは確かに凄いことだが、私には実現不可能なので、

 

こういう高望みの目標設定は絶対にしない。

 

そのかわり「毎日腕立てを50回やる」というような

 

現実的な目標を設定するようにしている。

 

しかし、この目標設定も実は少々問題がある。

 

私の場合、年1回日本に帰国するが、

 

そうするとどうしても往復の飛行機の中で腕立てをすることはできない。

 

そういう場合は後日その出来なかった日の腕立てを余分に行えば

 

「やったこととする」というようなリカバリー対策を

 

自分なりにちゃんと持って置くというのがとても大切と考える。

 

多くの門下生は「毎日○○をする」という目標を立てるが、

 

真面目な子は1日守れなかったら、「あ〜目標達成出来なかった〜」となり、

 

折角継続してきたことをその出来なかった日を境にやらなくなってしまう人が多い。

 

これは実にもったいない!!

 

目標達成した時の満足感は非常に大きい。

 

これを一人でも多くの人に味わって欲しいと願っている。

 

その為には、達成できる為の「自分なりのルール」を決める!!これがポイント!!

 

その「自分なりのルール」

 

人が聞いたら「それズルイ!!」というようなものでも全然構わない。

 

そんなことより「達成感」を自分の為に味わう癖をつける方がずっと大切!!