バージニア州のジェイムズリバー上流域で初クレッセントシャイナーと初ローズフィンシャイナーを釣った後、その足で同州内のフレデリックスバーグというタウンまで移動した。狙いはラッパハノックリバーのブルーキャットフィッシュだった。
ところが目的地の河畔公園に着いて準備を整えて川へ降りて行くと、立て看板があり、なんと立ち入り及び釣りや狩猟禁止と書いてあった。公園で立ち入り禁止はないのではと納得がいかなかったが、しかたなく下流の橋のポイントまで車で移動した。
ホームレスのテントやむしられたらしい鳥の羽などに怯えながらも橋桁まで行くと、岸はぬかるんで足が沈み、しかも上からは枝がかぶさっていたが、なんとかナイトクローラー (ワームサイズのドバミミズ) をアンダーキャストでぶっ込んだ。
だが橋の下と言えども浅く、5投ぐらいしたがアタリもなく、フレデリックスバーグへ来る前から降り出した雨もあって早々と退散した。
と、橋の下でまたもやマーモット (グラウンドホグ) に遭遇! じっとしているのでそっとカメラの準備をしたが、ピコッと言う電子音に反応して逃げてしまい今回も撮れなかった。それにしてもモコモコしていてホントにかわいい。
翌朝は下流のポートロイヤルという小さなタウンにある橋の下で釣ることにした。雨のせいで増水しているらしく、岸の低木が沈水していた。すぐ前の橋桁との間は浅すぎるようで、また下流は本流とつながっていない。結局斜め上流に木の間からキャストするしかないことがわかった。
前日と同様にナイトクローラーをぶっ込んでいると、アタリはあったがジャミのエサ取りの連続で、あまりにナイトクローラーの消耗が激しいので、カットベイトに切り替えようと思った。フカセ仕掛けにキヂで岸寄りを探ったが、意外にアタリはなく、下流端のオダと水生植物のあるポイントまで来てようやくスポットテールシャイナーが一尾釣れた。
これを背がけにしてぶっ込むと、フリーにしていたスプールが逆転してどんどんラインが出た後、急にラインがふけたので、巻き取ってアワセたところ、ようやくの手ごたえ。ファイトはチャネルキャットフィッシュのそれとは感じが違うなと思いながら巻いてくると、なんとボウフィンだった。
その後橋桁周りでなんとか一尾パンプキンシードを釣ってカットベイトにし、もう一尾ベイトフィッシュを釣りに行って空振りで帰ってきたところ、スプールがものすごい勢いで回っていたので、あわててロックしてアワセると、確かな手ごたえでしかもチャネルキャットのそれのような感じだったので、今度こそはブルーキャットフィッシュかと期待しながらかなり出たラインを必死に巻き取った。
そして寄ってきたのは何やらブルーキャットにしては黒っぽく、ひょっとしてフラットヘッドキャットフィッシュかホワイトキャットフィッシュかと思ったが、残念ながらまさに感触そのままのチャネルキャットフィッシュだった。ここでチャネルが来るなんてあまりにいじわるだと思ってがっくり来た。
この後アタリが遠のき、エサも残り少なくなってしかも新たに釣れないので、ブルーはあきらめざるを得ないのだろうかとか、夕マヅメまでもうアタリはないのだろうかなどと考えていた。
そんな中、置き竿のスプールが突然回りだしてラインが勢いよく出始めた!
あわててロッドを持ったがすでに走りは終わっていた。スプールをロックし、ロッドを 45 度に保ってラインを張ると、ツンツンと魚がつながっている気配がわかったので、さらに少し引き込んだところでアワセた。乗った!
ポンピングで一気に寄せ始めたところ、フッと軽くなった。バレたかと思ったが、またすぐに手ごたえが戻った。きっとラインがからんでいてそれがほどけたのだろう。安堵したのも束の間、橋桁の向こうに回られていてラインが橋桁をこすっていたので上流側へできるだけ移動し、ポンピングを続けると幸いにもからむことなく橋桁を抜けてくれた。
そしてさらに寄せてくると水面で一度暴れた。目の前に木があったのでよく見えなかったが、何となくクリーム色っぽかったのでまたボウフィンかと思ったが、次の瞬間木の前を通り過ぎて目の前で反転した時にボウフィンではなくブルーキャットフィッシュだとわかり、「ブルーだブルーだ!」と思わず叫んでいた。
十分弱っていたが念のためにグラスパーマチェットで取り込もうとしたが、口を開けてくれなかったので、ラインをつかんでゴボウ抜きしてブルーシートに横たえらせた。やったー!そしてよかったー!
あのパンプキンシードがいなかったらどうなっていたことかと考えるとつくづくありがたかった。
ナマズ目アメリカナマズ科アメリカナマズ属。チャネルキャットフィッシュと同属。その名の通り確かに体色には青みがかかっているが、チャネルキャットフィッシュとの区別には、幼若個体に斑点がないことと、尻びれの下端が生涯を通じて直線的なことを使った方が確実。最大全長 165 センチ。ミシシッピー川とその支流一帯と、テキサス州のメキシコ湾岸、メキシコとの国境を流れるリオグランデ川などが本来の分布だが、食用や釣り目的で各地に移植されており、特に東部のポトマックリバー、ジェームズリバー、ラッパハノックリバーなどで近年大繁殖して生態系への影響が危惧されている。貯水池や大きな運河の深部や大中河川のバックウォーターの泥底、砂底、あるいは礫底の場所を好む。無脊椎動物および脊椎動物食性。

2013 年 10 月にルイジアナ州のミシシッピー川でコクレン狙いのマッシュポテトをエサにした発泡仕掛けに来たブルーキャットフィッシュ、56センチ。マッシュポテトも食べるのか、それともマッシュポテトの周りに集まった小魚を発泡フックごと吸い込んだのかは不明。発泡フックが吸い込まれやすいことだけはわかった。


2013 年 10 月にテキサス州のサビンリバーでブルヘッドミノーをエサにスポッティドガーを狙っていて外道として釣れたブルーキャットフィッシュ2尾
ブルーキャットフィッシュは 2012 年3月のテキサス釣行では釣れなかったので、今回の遠征ではどうしても釣っておきたかったが、蓋を開けてみると遠征中6尾も釣れた。いつか食べてみたいものだ。
ところが目的地の河畔公園に着いて準備を整えて川へ降りて行くと、立て看板があり、なんと立ち入り及び釣りや狩猟禁止と書いてあった。公園で立ち入り禁止はないのではと納得がいかなかったが、しかたなく下流の橋のポイントまで車で移動した。
ホームレスのテントやむしられたらしい鳥の羽などに怯えながらも橋桁まで行くと、岸はぬかるんで足が沈み、しかも上からは枝がかぶさっていたが、なんとかナイトクローラー (ワームサイズのドバミミズ) をアンダーキャストでぶっ込んだ。
だが橋の下と言えども浅く、5投ぐらいしたがアタリもなく、フレデリックスバーグへ来る前から降り出した雨もあって早々と退散した。
と、橋の下でまたもやマーモット (グラウンドホグ) に遭遇! じっとしているのでそっとカメラの準備をしたが、ピコッと言う電子音に反応して逃げてしまい今回も撮れなかった。それにしてもモコモコしていてホントにかわいい。
翌朝は下流のポートロイヤルという小さなタウンにある橋の下で釣ることにした。雨のせいで増水しているらしく、岸の低木が沈水していた。すぐ前の橋桁との間は浅すぎるようで、また下流は本流とつながっていない。結局斜め上流に木の間からキャストするしかないことがわかった。
前日と同様にナイトクローラーをぶっ込んでいると、アタリはあったがジャミのエサ取りの連続で、あまりにナイトクローラーの消耗が激しいので、カットベイトに切り替えようと思った。フカセ仕掛けにキヂで岸寄りを探ったが、意外にアタリはなく、下流端のオダと水生植物のあるポイントまで来てようやくスポットテールシャイナーが一尾釣れた。
これを背がけにしてぶっ込むと、フリーにしていたスプールが逆転してどんどんラインが出た後、急にラインがふけたので、巻き取ってアワセたところ、ようやくの手ごたえ。ファイトはチャネルキャットフィッシュのそれとは感じが違うなと思いながら巻いてくると、なんとボウフィンだった。
その後橋桁周りでなんとか一尾パンプキンシードを釣ってカットベイトにし、もう一尾ベイトフィッシュを釣りに行って空振りで帰ってきたところ、スプールがものすごい勢いで回っていたので、あわててロックしてアワセると、確かな手ごたえでしかもチャネルキャットのそれのような感じだったので、今度こそはブルーキャットフィッシュかと期待しながらかなり出たラインを必死に巻き取った。
そして寄ってきたのは何やらブルーキャットにしては黒っぽく、ひょっとしてフラットヘッドキャットフィッシュかホワイトキャットフィッシュかと思ったが、残念ながらまさに感触そのままのチャネルキャットフィッシュだった。ここでチャネルが来るなんてあまりにいじわるだと思ってがっくり来た。
この後アタリが遠のき、エサも残り少なくなってしかも新たに釣れないので、ブルーはあきらめざるを得ないのだろうかとか、夕マヅメまでもうアタリはないのだろうかなどと考えていた。
そんな中、置き竿のスプールが突然回りだしてラインが勢いよく出始めた!
あわててロッドを持ったがすでに走りは終わっていた。スプールをロックし、ロッドを 45 度に保ってラインを張ると、ツンツンと魚がつながっている気配がわかったので、さらに少し引き込んだところでアワセた。乗った!
ポンピングで一気に寄せ始めたところ、フッと軽くなった。バレたかと思ったが、またすぐに手ごたえが戻った。きっとラインがからんでいてそれがほどけたのだろう。安堵したのも束の間、橋桁の向こうに回られていてラインが橋桁をこすっていたので上流側へできるだけ移動し、ポンピングを続けると幸いにもからむことなく橋桁を抜けてくれた。
そしてさらに寄せてくると水面で一度暴れた。目の前に木があったのでよく見えなかったが、何となくクリーム色っぽかったのでまたボウフィンかと思ったが、次の瞬間木の前を通り過ぎて目の前で反転した時にボウフィンではなくブルーキャットフィッシュだとわかり、「ブルーだブルーだ!」と思わず叫んでいた。
十分弱っていたが念のためにグラスパーマチェットで取り込もうとしたが、口を開けてくれなかったので、ラインをつかんでゴボウ抜きしてブルーシートに横たえらせた。やったー!そしてよかったー!
あのパンプキンシードがいなかったらどうなっていたことかと考えるとつくづくありがたかった。
ナマズ目アメリカナマズ科アメリカナマズ属。チャネルキャットフィッシュと同属。その名の通り確かに体色には青みがかかっているが、チャネルキャットフィッシュとの区別には、幼若個体に斑点がないことと、尻びれの下端が生涯を通じて直線的なことを使った方が確実。最大全長 165 センチ。ミシシッピー川とその支流一帯と、テキサス州のメキシコ湾岸、メキシコとの国境を流れるリオグランデ川などが本来の分布だが、食用や釣り目的で各地に移植されており、特に東部のポトマックリバー、ジェームズリバー、ラッパハノックリバーなどで近年大繁殖して生態系への影響が危惧されている。貯水池や大きな運河の深部や大中河川のバックウォーターの泥底、砂底、あるいは礫底の場所を好む。無脊椎動物および脊椎動物食性。

2013 年 10 月にルイジアナ州のミシシッピー川でコクレン狙いのマッシュポテトをエサにした発泡仕掛けに来たブルーキャットフィッシュ、56センチ。マッシュポテトも食べるのか、それともマッシュポテトの周りに集まった小魚を発泡フックごと吸い込んだのかは不明。発泡フックが吸い込まれやすいことだけはわかった。


2013 年 10 月にテキサス州のサビンリバーでブルヘッドミノーをエサにスポッティドガーを狙っていて外道として釣れたブルーキャットフィッシュ2尾
ブルーキャットフィッシュは 2012 年3月のテキサス釣行では釣れなかったので、今回の遠征ではどうしても釣っておきたかったが、蓋を開けてみると遠征中6尾も釣れた。いつか食べてみたいものだ。