映画やドラマの時代考証をする先生の必携本で 「守貞漫稿」という江戸時代後期に書かれた風俗誌がある。 そこに如何に当時蕎麦が江戸で流行っていたか記録されている。

 江戸町内に3000軒 1町(109m)に一軒の蕎麦屋があったらしい
(担ぎといわれる移動式簡易蕎麦屋を除く)

江戸後期の人口が仮に300万人とした場合10万人あたり100軒となる。
現在東京都の人口が約1300万人だが、蕎麦屋の店舗数は3800軒くらいなので10万人あたり約30軒と3倍以上多かった江戸時代後期の蕎麦が大流行していたといえる。

1695年に著された 本朝食鑑 という食鑑書に 
      「蕎麦は四方に是有り」と記載があり 
また同書で  「東北の人は競って作り、南西の人も少しこしらえる最近は京都でも作りようになったが麺は良くない」
 「江戸のものが最高である」 とも記載されている 

 ※ちなみに現在では、人口あたりの蕎麦屋の店舗数では山形県が一番蕎麦屋が多く  10万人あたり55軒

世界最大の都市に成長した日本の都市江戸で天麩羅 寿司 とならんで蕎麦が外食の主役として花開いた時代だった。


 ありがとうございます
         ツーオン

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