東京都美術館で「フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち」を観た! | とんとん・にっき

東京都美術館で「フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち」を観た!

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東京都美術館で「フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち」を観てきました。混むんじゃないかと予想して、行ったのは金曜日の夜でした。夜間開館がよかったのか、思ったほど混雑はしていませんでした。都美術に入って、まずはフェルメールの展示してあるフロアーへと駆け足で上がりました。フェルメールの作品を一通り観てから、入口まで戻り、それから一つ一つ、「フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち」を、ゆっくりと観て回りました。フェルメールのついては多くの本が出ているので、それなりに一通り読んでいたのですが、実際にフェルメールの作品を観たのは、たぶん、昨年の暮れに開催された「『牛乳を注ぐ女』とオランダ風俗画展」で観た「牛乳を注ぐ女」だけだと思います。その時は目玉は「牛乳を注ぐ女」1点だけ、「オランダ風俗画」がほとんどの展覧会でややがっかりしたことが記憶にあります。



「たぶん」というのは、「フェルメール来日記録簿」(芸術新潮2008年9月号)を見ると、フェルメールの作品は、過去に11回も来ているので、そのうちのどれかで観ているんじゃないかと思うからです。然し、どの美術展で何を観たかまでは断定できないのが、弱いところです。2000年の「フェルメールとその時代」展と2007年の「フェルメール『牛乳を注ぐ女』とオランダ風俗画展」以外、フェルメールの名前が出ていない展覧会がほとんどでした。せいぜい1点か2点、他の作品に紛れて、それほど話題にもならずに、フェルメールの作品は日本へ来ていたわけです。もちろん、識者やフェルメールファンはそれを逃さず観ていたのでしょうが。そんなわけで、僕も1点か2点、過去に日本に来たフェルメールの作品を、観ていた可能性もあったかもしれないということです。毎回図録を買っていればそれもはっきりするのでしょうが、諸般の事情でなかなかそうもいきません。


フェルメールについてはかなり詳しい人が大勢いるので、ここに書くのに怖じ気ついていますが、それでも幾つか書いておきたいことがあります。まずは「建築画」について、それからファブリティウスの「歩哨」について、ピーテル・デ・ホーホについて、フェルメールの作品、特に「小路」と「ヴァージナルの前に座る若い女」について、等々です。今回の展覧会は、予定されていた「絵画芸術」が「作品保護のため、出品不可」となり、特別出展作品として「手紙を書く婦人と召使い」が展示されました。それにしてもフェルメールの作品は30数点しかないと言われている中から、7点もの作品が一度に観られたのですから、画期的な展覧会だと言えます。

(記事続く)


















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「フェルメール展」
図録








ve3 「芸術新潮 2008年9月号」
価格:1500円(税込)
出版社: 新潮社、月刊版
発売日:2008年8月25日










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