よく教室を飛び出す子が話題になります。

 

多くの人が小学校〜高校までの間に、教室を飛び出す子を見たことがあるのではないでしょうか?

 

そして、教室を飛び出す子を見ると、原因や犯人を考えます。

 

・発達障害があるから

・家庭環境が悪いから

・先生の指導が悪いから

 

なぜ飛び出すのでしょう?

 

この場合、多くの先生が対策として、

 

「保護者に連絡」をして親の協力を求める。

「他の先生に相談」をして先生の協力を求める。

 

など自分では無理だと考え、他人に協力を求める人が多いと感じます。

これは重要な対応です。子供を複数の目で見ることは、より細かな支援ができるので多くの場合有効です。

 

しかし、私はこの協力を求める方法よりも、先に行う対策があると感じます。

 

それは「授業の改善」です。

 

そもそもなぜ子供が教室を飛び出すのでしょうか?

 

色々原因はあると思いますが、根本は「授業が苦痛だから」と考えます。

 

なぜなら、私は休み時間に教室を飛び出す子を見たことがないです。

ADHDなどの多動の子でも、授業が面白くて教室を飛び出す子も見たことがないです。

 

現在、隣の学年に学級崩壊をしているクラスがあります。職員会議でも学校の教師全員で支えていこうという話をしました。

 

しかし対策はクラスにサポートの先生を入れて、飛び出す子を個別にみる、というものです。そして、先生はそのまま授業をする、という話でした。

 

私も授業もない時に学級崩壊のクラスに入りました。騒ぎ、喋り、ひどい状態でした。しかし、先生の授業も、話が長い、活動させない、褒めない、など子供が退屈している様子もわかりました。

 

そこで私は、お願いをして学級崩壊したクラスで授業をさせてもらいました。国語でした。子供は、よく知らない男の先生がいきなり授業をするので、混乱していました。しかし、授業は普通に進み、飛び出す子も普通に話を聞いてくれました。黒板に意見を書いてくれました。最後には元気に挨拶をしてくれました。

 

私の授業がすごいわけではありません。ベテランの先生の授業とは比べものになりません。しかし、授業の内容をシンプルにし、指示を明確にし、活動をさせたり飽きない工夫を入れました。

 

それだけで問題なく授業が進みました。飛び出すこともありませんでした。

担当の学年ではないので、失礼だったかな〜と少し不安でしたが、授業後は、「今度真似してみますね(^^)」と担任の先生に言っていただきました(^^)


学級で問題が起きた時に、協力を求めることは大事です。そして同時に授業の改善も進めるべきだと思います。

解決策をマンパワーのみにならないよう意識していきます!

 


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