今日は、七十二候の第17候【霜止出苗(しもやんでなえいずる)】です。
霜が降りるのが終わって、稲の苗が成長する頃を表わします。
霜が発生することを、よく「霜が降りる」と言います。
霜は、乾燥した地域の冬の朝によくみられる現象で、植物の葉や茎、地面、建物や車の窓などに霜が降りています。
霜は、農業に対する影響が大きく、殊に茶業は凍霜害が重大な被害をもたらします。
そのため、お茶の農家が多い静岡では、地方気象台が全国で唯一、遅霜予報(おそじもよほう/翌朝の霜の有無を予報)を行っています。
茶業関係者は、遅霜予報を聞いて、防霜ファンの駆動制御やシート掛けなどの対策を講じます。
その霜が消えて、霜止出苗(しもやみてなえいずる)の候をむかえると、今度は、稲作農家が、田植えの準備に入ります。
初夏の太陽が降り注ぐ頃、田に水を張ります。
そうすると、田んぼがたちまちイキイキ、キラキラするから不思議です。
むかし、田植えする娘たちを早乙女と呼びました。
絣(かすり)の衣に、赤いたすきを掛けて並んで手植えする姿は、もはや各地の「御田植え祭」で見られるだけになりました。
少しさみしいですね。
現代では、女性の洋服が薄くなることで季節が分かりますね
今年は、シースルー素材が流行るようなので、いっそう夏らしい装いの女性を見かける機会が多くなりそうです。