予定していた蒸留所見学が、急遽キャンセルになってしまったため、
テキーラ村の広場から樽バスに乗り、
約3時間の蒸留所見学&アガベ堀り体験ができるツアーに参加してきました![]()
まずは、テキーラ村の街の中をまわり、
主要な蒸留所の外観を見学。
サウザ5代目のフォルタレサ、オレンダイン蒸留所を経由して、
幻のテキーラ「ドン・ヘスス」を造る、蒸留所へ到着![]()
1年のうち、約3か月間しか営業をしていない蒸留所だったため、
生産量が少なく、ほとんど手に入らなかった「ドン・ヘスス」
見学をはじめると、すぐ気がつきましたが、すでに敷地は廃墟のよう![]()
2012年3月で、ついに閉鎖されてしまったそうです。
蒸留所の最後を見るのは少し悲しい気分。
本当に素晴らしいテキーラを造っていたそうで、非常に残念ですね![]()
最後に売店で、もう二度と買えないであろう、
ドン・ヘススを記念に購入する方も多く、貴重な経験になりました。
再生を願って・・・・次の目的地へ。
バスに乗り、アガベ畑に移動して、
ついに念願のアガベ堀りにチャレンジ![]()
バジェス地区のアガベは、比較的栽培年数が短いうちに収穫をするので、
若干小ぶりなアガベが多く、見た目はとても簡単そうなのですが、
実際に、コア(アガベを収穫する道具)を持っただけで、
重さに驚き、まったく思った通りに動かすことができません![]()
全員で順番に掘っても、なかなか1つのアガベを堀りおこすことができず、
ガイドの方にお任せしてしまいました![]()
アガベの収穫は、今も昔もまったく変わらず、
機械化されることはなく、ヒマドールが一つづつ行います。
栽培に平均7~8年かかり、収穫も手作業。
どれだけの労力がかかっているかを実感すると、
テキーラの素晴らしさをより強く感じるため、
日本で罰ゲームのお酒として使われているのがとても悲しくなりますね![]()
ツアーの最後は、メキシコ国内向けのテキーラを製造している、
最新式の機械がそろった、ルビオ蒸留所へ。
リゾートホテルのような美しく広い敷地は、
蒸留所とは思えない作りになっています。
大量生産で、メキシコ国内で消費する安いテキーラを中心に製造しているため、
アウトクラベ(圧力窯)も超大型。
窯いっぱいにアガベを入れて蒸すと、ちょうど半分くらいのになるそうで、
ちょうど、蒸しあがった状態の窯の中も見学することができました。
ステンレス製のタンクも大型、蒸留器も多数あり、
いままで見学してきた中で、一番近代的な蒸留所でした。
樽の熟成庫は、温度や湿度管理をせず、
自然な状態で熟成をさせています。
テキーラの場合、ラムのようにソレラ式熟成(つぎ足し)をしないため、
一度樽に入れると、CRT(テキーラ管理評議委員会)から、
樽の口にラベルを貼られ、出荷するまで開封することはできません![]()
厳しい管理、規制に守られているからこそ、
「テキーラ」は素晴らしいお酒で、間違ったイメージを払しょくしなければと思います。
現在メキシコでは、テキーラの度数が下がり、
35度がスタンダードになりつつあります。
日本向けの商品は、まだ40度か38度がほとんど。
メキシコでは、よりカジュアルで安くテキーラが楽しめるようにということで、
メジャーブランドも、度数を下げて販売をしています。
日本に、同じような流行がくるのはまだまだ先かもしれませんが、
美味しいテキーラを、安く、気軽に飲めるようになれば嬉しいですね![]()
樽バスでテキーラ村の教会まで戻り、観光ツアーは終了![]()
バスを乗り換えて、プルケリアへ向かいます。
つづく
グアダラハラ到着編は
こちら
テキーラエクスプレス編は
こちら
エラドゥーラ蒸留所編は
こちら
クエルボ蒸留所編は
こちら
テキーラ村観光編は
こちら
ラ・コフラディア蒸留所編は
こちら
ツアーの様子は、日本テキーラ協会のFacebookにアルバムを作成しております。
ブログに紹介出来なかった写真も同じタイトルのアルバム内で掲載しておりますので、
ぜひ、ご覧いただければと思います。
日本テキーラ協会Facebook
http://www.facebook.com/JapanTequilaAssociation












