みなさま、こんにちわ。
みかんです(ㆁᴗㆁ✿)
前回はRyzen7 1700とX370マザーボードを使って雷禅ぱそ娘を仮組したんだけど、噂どおりのメモリ相性問題にみまわれ、OSインストールに苦戦したんだよねー。
~雷禅ぱそ娘の記事(予定含む)~
✿組み立てた外観の紹介 ←前回の記事
✿ADATA XPG SX950の性能チェック ←今回はココの話
✿Ryzen 7 1700ベンチマークとオーバークロック
✿NZXT KRAKEN X52の冷却力検証
✿PX-W3PE4で録画してみる
✿Aviutlのエンコ速度を検証
その雷禅ぱそ娘を使って、パーツの性能をいろいろチェックしてこーってことで、今回は国内2017年3月下旬に発売されたADATAのSSD「XPG SX950」の性能をチェックしていくヨ(っ´∀`)っ
※実際には4月中旬から店舗で取り扱いだした気がする。
まだまだレビューが少ないものなので、購入を考えてる方は参考にしてみてネ。
システムドライブ用に買ったので容量は少ないけど240GBのもの
最近は3D NANDフラッシュメモリの一部をSLCにしてキャッシュに利用することでTLCの速度と耐久性をカバーする商品が続々とでてます。
しかもTLCはコスパがすごくいいので、昨今の価格競争でほとんどがTLCタイプになってるんだよねぇ。
とはいえ、最近のTLCでもキャッシュ以上の大きいサイズのデータやランダムアクセスには弱いため、システムドライブや動画編集、RAW画像編集に使うのはMLCにしたい!って人はまだまだ多いハズ。
たぶんだけど、現在売られているSATA3.0接続のMLCタイプでシーケンシャルライトが500MB/sオーバーの高速なものはこのあたり。(ライトが480MB/sくらいのなら他にもあるけど)
・CFD HG6
・SanDisk Extreme PRO
・Samusung 850pro
なかでも、Extreme PRO(略してエキプロ)は様々なベンチマークで安定したスコアをたたき出し、長く使っても速度が落ちない品質の良さから、システムドライブにはもちろん、ハイエンドユースにも絶大な人気でした。
(HG6シリーズは価格が安いのでコスパよりでランキング上位だけどね。)
ただ、このエキプロさんは2014年8月発売とかなり古く、中身も2D NANDなので、3D NANDになった後継品の登場を待ちわびてるけど、出る様子がありません(´・ω・`)
それで、みかんは待ち切れず、新作として登場したXPG SX950を使ってみちゃおーってことで買ってみました٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
ベンチマークの前にまずはコチラ
✿フラッシュメモリ:Micron製 3D NAND
✿タイプ:MLC
✿キャッシュ:SLCとDRAMのダブルキャッシュ
✿公称スペック
シーケンシャルリード:560MB/s
シーケンシャルライト:530MB/s(240GBモデルは520MB/s)
ランダムリード:90,000IOPS
ランダムライド:90,000IOPS
✿保証:6年
~IOPSってなにって話~
IOPS x 転送サイズ(Byte)=Byte/s
ベンチマークのランダムアクセスは4KBが一般的なので
90,000 x 4KB=約351.6MB/s
ってことになります(。・ω・。)多分・・・
ちなみにADATAから販売されてるSATA3.0 SSDの中でも最上位にラインナップされており、ハイエンドユースやゲーマー向けを謳ってます。
また、SLCとDRAMのダブルキャッシュは、エキプロのnCache™Proと同様の効果のはずなので、安定した高速性が期待できそうです(o゚Д゚)ノ
それでは長々とお待たせしちゃったけど
ベンチマークにいってみましょう!
レギュレーションは以下となるヨ(*・ω・)
ケース:STREACOM BC1 Open Benchtable (バラック状態)
OS:Windows 10 Professional
CPU:Ryzen 7 1700
M/B:GIGABYTE GA-AX370-Gaming K5 [Rev.1.0]
クーラー:NZXT KRAKEN X52
メモリ:G.SkillTRIDENT Z RGB(F4-3000C15D-16GTZR)16GB
システムドライブ:ADATA XPG SX950 ASX950SS-240GM-C
電源:XFX XTR650
グラボ:GIGABYTE GTX780Ti 型番:GV-N78TOC-3GD [Rev.1.0]
室温25℃
※ADATA XPG SX950が240GBモデルってところに気を付けてください。
480GB以上のモデルではシーケンシャルライトがもう少し速いはずです。
ベンチマークソフトは同じみCrystalDiskMark 5.2.0
※起動用OSのみ入った状態で計測しました。
ADATA XPG SX950 240GBモデル:1GiB計測
ADATA XPG SX950 240GBモデル:32GiB計測
シーケンシャルはほぼ公称値どおりだネ!
残念なのはランダム性能。まったく公称値に届かず。。。
他のベンチマークソフトやらなにやら色々インストールして使用したあと、再度計測してみたヨ。
ADATA XPG SX950 240GBモデル Used 21%:1GiB計測
ADATA XPG SX950 240GBモデル Used 21%:32GiB計測
ランダムリード/ライトがさらに下がってる・・・(; ・`д・´)
コントローラのファームウェアは2017年5月15日時点で最新なので改善に期待するしかないのかな・・・望み薄かもです。
~2017.8.11追記~
公称値ほどスコアが伸びなかった理由として、CrystalDiskMarkがもともとAMD CPUでは低くでる傾向にあることが原因の可能性としてあります。Intel CPUではもっと伸びるかもしれません。
温度はベンチマークの1GiB、32GiBを2回ずつ動かした直後を計測。
CrystalDiskInfo 7.0.4
発熱は他のSATA3.0 SSDと同等かやや低い感じだね(*˘︶˘*)
参考までに他製品のベンチマークスコアはコチラ
■SanDisk Extreme PRO
nCache Proっていう独自のSLCとDRAMのダブルキャッシュを搭載した2D NAND MCLタイプ。
Intel Core i7 6700KのWin10 システムドライブで約1年ほど使った状態。
SanDisk Extreme PRO 240GBモデル:1GiB計測
SanDisk Extreme PRO 240GBモデル:32GiB計測
ランダムリードのこの安定感。さすがエキプロ様
■UltraⅡ
nCache2.0っていう独自のSLCキャッシュを搭載した2D NAND TLCタイプ。
買ったばっかりの状態。
SanDisk UltraⅡ 240GBモデル:1GiB計測
SanDisk UltraⅡ 240GBモデル:32GiB計測
TLCタイプなのにキャッシュがうまく機能して、シーケンシャルライト、ランダムライト共に速度低下をかなり抑えてあるネ。
リードは文句なしって感じ(´▽`)
■840 PRO
2012年10月下旬に販売されたかなーり古い2D NAND MLCタイプ。
Intel Core i7 4770K Win7時代にシステムドライブとして3年ほど使った後、録画専用機のエンコード用一時ドライブとして1年ちょっと使用し、トータルまる4年以上使った状態。
Samusung 840 PRO 512GBモデル:1GiB計測
Samusung 840pro 512GBモデル:32GiB計測
32GiBでもシーケンシャル、ランダムともにリード/ライトでほとんど速度低下してません。
まだまだ現役で使えそう(´▽`)
まあ、Samusungはベンチマーク番長という説もありますけどね。。。
■ベンチマーク比
ランダムの性能がいまいちなので、小さいサイズのファイルが多いシステムドライブやゲーム用には別のSSDのが良いかもしれないね。。。
ただし、2017年5月時点で240GBモデルが1万6千円前後なため、MLCタイプの中では安い方。
(エキプロや840 PROの後継品850 PROは2万弱)
また、CrystalDiskMarkのみで性能すべてを評価できるわけではないし、実使用レベルで体感できる速度差はないヨ(コンマレベルでは差があるかもしれないし、ゲームのロード時間も1秒くらいなら差が出るのこともあるかも!?)。
もっというと、最速を狙うならそもそもSATA3.0じゃなくてPCIe3.0x4接続のNVMe SSDにするべきだしね(同じ値段で950 EVO 256GBモデルは買えちゃうし)
~こんな人にオススメ~
安めのMLCでシーケンシャルはSATA3.0接続では最速級なため、大きいサイズのデータ(動画やRAW画像など)を開いたり、編集する用に良さそう(ㆁᴗㆁ✿)
保証が6年もあるので長く安心して使い方にもオススメ。
追記:注意点
Ryzen CPUでWin10日本語版をSSDで使用した場合、起動してから初回のフォルダを開くのに2~3秒時間がかかる(プチフリみたいな?)報告が上がってるヨ。
みかんが今回レビューしたADATAのSSD「XPG SX950」もこの現象が確認されました・゚・(つД`)・゚・
前々から話題になってた電源管理がSSDにも影響あるかもとのことで、いろいろ弄ってみたものの、みかんの環境では改善できなかった(๑•﹏•)
改善できる人とできない人がいるようなのでここでは詳しく述べないことにするけど、リスク回避したい人はRyzen CPUの場合、このSSDは念のためやめておいた方がいいかもしれません。
Intel CPUの場合は問題ないのでご安心を!
それではまた(*・ω・)ノ
追記:2017.8.11
AMD CPUは昔からIntel CPUと比較してCrystalDiskMarkのスコアは低くなるようです。
今回検証したディスク使用時のCPUはそれぞれ以下となります。
・ADATA XPG SX950 →AMD Ryzen7 1700
・SanDisk Extreme PRO →Intel Core i7 6700K
・SanDisk UltraⅡ →AMD Ryzen7 1700
・Samusung 840pro →Intel Core i7 6700K
特にスコアの高かったExtreme PROや840proはIntel CPUでの使用だったからという可能性もあります。
ADATA XPG SX950をIntelマシンに繋ぎかえて測定してみようかと思ったけど、OSが入っているシステムドライブだったので断念しました。
なので、本記事での内容はあくまでも「ADATA XPG SX950をRyzen7のCPUで使用したらこうなるヨ」という参考にしてもらえれば幸いです(*˘︶˘*)
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