介護保険制度による要介護者や要支援者の認定を受けた人はここ10年以内に150万人増加しており、終日介護が必要な要介護5の認定者は、全国で年間平均約3万人ずつも増加しているという。

 

 介護が必要になった原因を調べてみると、脳血管疾患(脳卒中)、認知症、関節疾患、心疾患が上位を占めていた。これも誤った食生活を長い間続けてきたことで起こる。


 近年は、介護に関連した殺人事件や介護をしていた人が突然死、されていた人も餓死するというニュースも度々聞くようになった。それでも、国全体で食生活を見直そうとする動きは見られない。


 「食と病」の講演先で残念に思うことは「玄米菜食に興味はあるが、自分はもう年だからいい。好きなものを食べていたい。」と言われることだ。それも糖尿病や高血圧など何らかの問題を抱えている人に限ってそう言う。中には、キツイ口臭や体臭で今も周りに迷惑をかけている人も多いのに、将来寝たきりになったらもっと困る人がいるということに気が付かないのだろうか。


 病気以外に予期せぬ事故などで介護が必要になった人もいると思うが、人生をあきらめず健康を考えた食生活を実践していただきたい。理想的な食生活を続けることで自分のできる最大限の機能を発揮できるのだから。

 


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