本日は第74期A級順位戦/1回戦「渡辺棋王-広瀬八段」
【 投了図・90手目△2五銀 】
投了図での持ち駒
▲藤森四段: 香
△石井四段: 桂、香、歩7
昨日行われました
第74期C級2組順位戦/1回戦・一日目のうち
注目の「藤森哲也四段-石井健太郎四段」の一戦は
上図90手までで、後手・石井四段が勝利。
「相掛かり」の出だしから
石井四段が飛車先での歩の交換を保留する
趣向をみせる力戦模様の進行へ。
夕食休憩前の段階で
すでに作戦勝ちの様相をみせた石井四段が
終盤も上手くまとめて完勝を飾りました。。
さて、本日も順位戦がたけなわ
昨日に続きましてC級2組/1回戦の二日目と
最高峰・A級で1回戦一局が行われます。
<第74期A級順位戦/1回戦>
渡辺明棋王-広瀬章人八段
何と言っても注目なのがA級のカード。。
先日、第56期王位戦挑戦 を決めたばかりの
広瀬八段が、前哨戦として渡辺棋王と激突。。
広瀬八段の今期ここまでの成績は
4戦して2勝2敗(.500)。
王位戦挑戦者決定リーグ戦では
見事、挑戦権を獲得。
久しぶりのタイトル挑戦を前に
本日の渡辺棋王戦は文字通り腕を試す
絶好のチャンスであり、景気をつける意味でも
是が非でも勝利を飾りたいところであります。
対します
渡辺棋王の今期ここまでの成績は
5戦して4勝1敗(.800)。
一時は三冠を保持し
「羽生世代」以降の絶対王者としての地位を
不動のものにした感のあった渡辺棋王ですが
トップ棋士の巻き返しも激しく、現在は一冠に。。
年明けから2つのタイトル戦を戦い
羽生善治名人の挑戦を受けた棋王戦は防衛 を果たすも
3連覇を目指した王将は郷田真隆九段(当時)の前に
フルセットの末敗れ 、二冠から陥落となりました。
高いレベルからの出直しを、そして
悲願の名人挑戦を目指す今期の試金石として
年齢で3つしか違わない広瀬八段との順位戦/開幕戦での
手合わせは、渡辺棋王にとっても腕のなるところ。
気になる両者の対戦成績は
ここまで10戦して、5勝5敗のイーブン。
しかし、このところは広瀬八段が2連勝しています。
果たして本日の結末やいかに。。大注目です。