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第65期王位戦挑決L/最終戦「注目対決を制し、斎藤八段が紅組優勝」
【 投了図・102手目△5八銀 】
投了図での持ち駒
▲藤本五段: 角、銀、歩3
△斎藤八段: 金、香、歩
昨日行われた王位戦挑決リーグ/最終戦・一斉対局のうち
白組屈指の好カードにして優勝に直接関わる大一番となった
注目の「斎藤慎太郎八段-藤本渚五段」は、上図102手までで
後手番の斎藤八段が見事勝利を飾りました。。
58手目△9五歩。
上図での持ち駒
▲藤本五段: 歩
△斎藤八段: なし
序盤の駆け引きにより戦型は相居飛車の力戦模様で進行。
互いにじっくりと自陣の駒を組み上げ、慎重に間合いを図ってから
藤本五段が8筋の戦場へ桂馬を跳ね上げますが(57手目▲8五桂)
斎藤八段はすかさず9筋の端から反発、そのまま開戦となりました。。
後手の誘いを真っ向から受けて立ち
藤本五段は9筋を起点に敵陣へと襲い掛かりますが
斎藤八段はケレン味たっぷりの駒捌きで主導権を握ると
上図で一足お先に先手玉を仕留め上げました。。
現在18歳、実質プロ2年目ながらもその実力を高く評価され
藤井聡太八冠のライバル候補とさえ目される藤本五段を下し
斎藤八段がタイトル戦線の先輩の意地と貫禄みせつけました。
終局時刻は午後7時31分。
同じく1敗で並んでいた佐々木大地七段が佐藤天彦九段に敗れて
この瞬間、4勝1敗で全日程を終えた斎藤八段の紅組優勝が決定。。
白組優勝者・渡辺明九段との挑戦者決定戦へ駒を進めました。。
土壇場で連勝。。第65期王位戦挑決L/最終戦「渡辺九段、さすがの勝負強さで白組優勝」
【 投了図・150手目△4九金 】
投了図での持ち駒
▲羽生九段: 金、桂
△飯島八段: 角、歩4
昨日行われました
王位戦挑戦者決定リーグ/最終戦・一斉対局のうち
白組注目の「羽生善治九段-飯島栄治八段」の一戦は
上図150手までで、後手番の飯島八段が勝利。
終局時刻は午後8時33分。
勝てばプレーオフ以上が確定した羽生九段でしたが
先手番で無念の完敗を喫し、挑戦権獲得への道は
ここで潰えました。。
【 投了図・98手目△5六桂打 】
投了図での持ち駒
▲木村九段: 金2、歩4
△渡辺九段: 金、銀2、歩2
「羽生九段-飯島八段」の終局の
およそ1時間前、プレーオフ進出をかけた直接対決
「渡辺明九段-木村一基九段」に決着がつき、結果は
上図98手までで、後手・渡辺九段が勝利。。
今期開幕から3連敗と調子の悪かった渡辺九段ですが
王位戦リーグの土壇場でさすがの勝負強さを発揮し、会心の2連勝。
白組優勝を決め、今月30日に赤組優勝者の斎藤慎太郎八段との
挑戦者決定戦へ駒を進めました。。
本日は第65期王位戦挑決L・紅白組/最終戦一斉対局「羽生九段は飯島八段と対戦」
藤井聡太王位への挑戦権獲得を目指す
注目の第65期王位戦挑戦者決定トーナメントは、本日
紅・白組ともに最終戦が一斉対局にて行われています。。
□ 紅組対戦表 □
4回戦終了時点で
紅組の優勝争いトップ立つのは、3勝1敗で並ぶ
斎藤慎太郎八段、佐々木大地七段、藤本渚五段の3名。
本日は斉藤八段と藤本五段が直接対決で雌雄を決し
勝者はプレーオフ以上が決定、敗者は優勝争いから脱落。
本日、佐藤天彦九段と対戦する佐々木七段の結果次第では
勝者の優勝が決まります。。
□ 白組対戦表 □
一方の白組では、同じく3勝1敗で
羽生善治九段、渡辺明九段、木村一基九段が並び
本日の最終戦を迎え、渡辺九段と木村九段が直接対決。
優勝のゆくえは羽生九段の結果に次第となりました。。
20手目△7七角成。
上図での持ち駒
▲羽生九段: 歩2
△飯島八段: 角、歩
最注目の羽生九段は本日、飯島栄治八段と対戦。
戦型は「相掛かり」の出だしから、両者の駆け引きの末に
「横歩取り」へと変化、上図で飯島八段は角交換を敢行し
後手から模様を動かしにかかります。。
62手目△1四歩。
上図での持ち駒
▲羽生九段: 銀、歩4
△飯島八段: 歩
ここまでリーグ戦全敗ながらも有終の美に燃える
居飛車の実力者・飯島八段の意欲的な指し回しを前にして
優勝へ向けて絶対に負けられない羽生九段が、果たして
どのような構想と捌きをみせてくれるのか。。
紅・白組ともども、王位戦リーグの大一番は
いよいよ終盤戦を迎え、期待と緊張が高まります。。