このブログは北海道・札幌市の中小企業専業の事業再生コンサルティング会社・株式会社スター・ターンアラウンド・パートナーズの提供です。 会社ホームページはこちら→ 山崎誠のプロフィールはこちら→ 山崎誠の略歴はこちら→ 筆者もう一つのブログ「ターンアラウンドマネージャー本日のお楽しみ」はこちら→
あせらず、たゆまず、本気だよ。
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2012-02-12 05:00:39

毒をもって毒は制せない

テーマ:ご相談事例
 大通会場の会津城。会津鶴ヶ城これもキレイなできです!

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 さて、私がご相談を受けるときには一切バイアスをかけず、「好きにお話しください」「世間的にヤバい内容の話でもまったく気にしません」というスタンスで話をお聞きします。

 97%位は、単純に「商売がうまくいかず」「おカネにつまって」という話ですがごくまれにアウトロー的な登場人物が出てくるときがあります。

 ヤミ金から借りちゃいました、というのが解りやすい流れです。この場合は入口で弁護士と警察の力を借りないと再生に行きつきません。

 そのほか、債権者の数が多く差押えが競合するのが予想される場合にこんなアイディアを提案する人たちがいます。

 やり方は、

 「自分に対しておカネを借りたことにしろ」

 「私がすぐ差し押さえをするので公正証書を結べ」

 「差し押さえて私に入ってくるおカネはその後あなた(債務者)に環流してあげるよ」

 というものです。

 差押えが競合すれば供託になりますがその際、もとの債権額が多いほど配当も多くなりますのでいきおい、この架空の公正証書の金額は大きなものになります。

 そして…みなさんの予想の通り、資金の還流はないか、あってもごくわずか。却って苦しくなりますが公正証書をもとにした差押えですからなかなかはずすことはできず…という流れになります。

 筋から行くと差押えの差し止めを請求し、その後「もともと架空の契約だった」ということを裁判で立証しなければなりません。公正証書で契約している以上、債務不存在の訴訟を起こして勝つのは非常にハードルが高くなります。その訴訟期間中数ヶ月間差押えは続きますので経済的に訴訟を維持することも太変です。

 また、この手口ですといかにも詐欺や横領があてはまりそうですが、おカネを取られる方も弱みがあるケースもあり(おカネの一部を裏金で環流させておく、など)、取られた方がシロ、取った方がクロ、と単純に割り切ることができない場合の方が多いのも事実です。

 経験を積んだ弁護士と再生コンサルタントの組み合わせでないと解決はおぼつきません。

 5人の弁護士に間接直接に相談しても解決せず、最終的に弊社に来られたケースもありました。

 素人が解決できるレベルのものであればそれで構いませんが「そうではない」と感じた時にはすぐ専門家の力を借りてください。
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2012-02-09 17:05:25

全日不動産様・法定義務研修会

テーマ:倒産するということ
本日、午後から全日不動産様の法定義務研修会にスピーカーとしてお招きいただきました。会場の様子です。

photo:01



300人近い方が出席されました。全日不動産様関連のセミナーにおよびいただけたのはこれで3回目ですが、今回はあくまでも「不動産をどう動かすか」という視点で再生コンサルと重なる部分をご説明しました。

一生懸命務めさせていただきましたが果たして評価は…?

主な内容です。

①緊急保証、セーフティーネット融資を実施、その後は円滑化法で返済を緩める、という最大限の中小企業保護策が取られているがもう限界。

②破綻に向かう企業が増えるので任意売却・競売物件が増える。

③任意売却にチャレンジしようとして金融機関に食い込むのは大変。これぞ、と思う物件があればその所有者の再生案件ごと取り扱うようにすれば自然と任意売却もついてくる。

④共同担保外し

⑤保証協会・サービサーがからむ任意売却や競売はここが違う

⑥会社分割・合併による不動産の移動

⑦アパートvs介護付き高齢者住宅

⑧銀行の不動産担保融資

などの内容でお話ししました。通常の借り手である中小企業向けのお話のほか、このような特定の業界向けの再生セミナーもお受けします。内容についてはご相談下さい!



iPhoneからの投稿
2012-02-08 17:06:15

完済か?破たんか?

テーマ:事業再生
 借りたものについて、最後まで返しきるか、それとも返せないので倒産か。

 二者択一をしなければならないように思えますが本当はその中間に、

 「債務をカットする」という選択があるのです。
 
 法的にやる場合には「民事再生法」。そうでないやり方としては、期限の利益喪失後、金融機関から債権をサービサ―に時価で譲渡してもらい、実質的に債務のカットを勝ち取る、という方法です。

 それぞれどんな時に向いているか、業種による向き不向き、やるときの注意点などが違います。

 またケースとしては稀なのですが、中小企業再生支援協議会という公的な組織を使い、金融機関に債権カットの同意をもらう、というスキームもあります。ただし、この数年、金融機関側から積極的に「カットをしてもよいのであなたの会社は生き残りなさい」と言ってくれるケースはほとんどないため、これは「手段としてはありますが…」という感じになります。

 カットを検討するかどうか、判断の基準は、「利息は払えるが元金返済までおカネが回らない」。単年の決算ではなんとか利息を払い切り、経常利益を出せても返済に耐えられるCFが出てこなければ長く業績は低迷したまま、ということになります。

 債務カットの効果が如実に現れるのが旅館・ホテルなどの装置産業です。

 早めに民事再生に進んだところは支払い利息も軽くなり、設備の更新などにおカネが回るようになる一方、債務カットをしない施設では長く利息の負担に苦しむことになります。

 借入がなかなか減らない会社さんは、是非自社の営業利益と支払利息の金額を数期分比べてみて下さい。
2012-02-01 07:39:40

「前例がない」

テーマ:金融機関の思考
 クリスマス前に滑り込みで買ったポインセチア。もともとアフリカの植物で寒さに弱い、と聞きまして、冷やさないように日には当てて、ということでなんとかここまで持ちました。そろそろ寒さもピークかな、と思いますが越冬、できそうでしょうか。今年のクリスマスまで持ってくれるとウレシイ…。

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 さて、再生と前例のお話しです。

 よく、「そんなことはやったことがありません」という反応が金融機関や公的な機関から帰ってくることがあります。

 例えば…

 取引先が不注意で従来と同じ入金口座に売掛金を振込んでしまい、借入返済分の残高を上回ってしまったために返済を止めたはずが「落ちてしまった」。

 この場合、民間金融機関、政府系を問わず、事情を説明すれば一旦引落になったものを返金してくれます。取引金融機関が複数ある場合、同じ条件で返済条件を変更する必要があるからです。

 これも、「いかなる理由があるにせよ落ちたものは返せませんね」という対応が主でしたが、だんだんと柔軟に対応いただけるようになってきました。…先般九州で同じことが起きた時には断られましたが (-_-;)

 円滑化法が象徴的ですが、再生の世界では常識やら前例やらはどんどん変わります。また、その場面に直面してみて、これはスジが通らないと思えばそれをきちんと主張しないと相手方の対応は変わりようがありません。おかしいと思ったら言わないと…

2012-01-31 08:39:42

資料整理は

テーマ:事務所の近況
 どんどん増える新聞スクラップ。

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 弊社ではお客様からお預かりする資料と同様、スキャンし、タグ付けして保管しています。こうすればなくならない…!

 また、タグ付をきちんとしていれば、「この人どこかで…」と人名で検索すれば、該当の記事がヒットします。

 evernote、dropbox、gmailを経由したクラウドの利用とこのスキャニングでどれほど省力化、省スペース化ができているかわかりません。

 弊社、コンサル会社の割には紙も使いませんし資料をしまうキャビネットも最小限しかありません。

 私の机から目に入る本棚やコピー機などを見ながらの雑感でした。

2012-01-26 05:33:50

道内金融機関はどうなっているのか

テーマ:北海道
 今朝の北海道新聞に「金融機関競争が激化」という記事が載りました。貸出金は伸びず…というトーンで、医療分野や農業に融資先を求めている、というものです。

 貸出金が伸びないのは当然で、道内では不動産をはじめとする資産デフレが続いていますし、名目GDPの落ち幅も拡大傾向にあります。

 今年度の道内の実質GDPもマイナス成長予測ですから、分母の貸出金が増えるわけがない、というのが正直な印象です。

 そして始まっているのが顧客の奪い合いです。道内の貸出金の総量は横ばいです。となれば貸し出し競争の結果、借り手にどれくらいの低金利を提示できるのるかがキーになります。

 結果として規模の大きい北洋、道銀が融資を延ばすことになります。

 財務局統計では、メガバンクの道内融資を含めた、「銀行」のシェアが増え、「信金」「信組」のシェアは漸減しています。

 信金信組はコスト構造から適用金利を高めにしないと採算がとれません。各信金の個別の決算を見ますと預金高は増えていますが貸出金額は減っており、顧客開拓に苦戦している構図が浮かび上がります。

 私も銀行にいましたからわかりますが貸出金の金利が金融機関のメシの種です。それが細っていく(貸出金額、表面金利とも落ちている)中で金融機関の健全経営を守るというのは並のことではありません。

 日本は世界史上初めて、という局面を何度も乗り越えてきました。特段報道はされませんが、金融機関も融資額が減っていく、という史上初めての状況に対峙しているのです。

 画像は、いただきものの、お茶の木のオイル。説明書を読むと、「乾燥肌や切り傷、水虫?に振りかけてみて」と。手の甲あたりに使ってみますか。

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2012-01-23 15:41:49

「会社はこうしてつぶれていく」セミナーin熊本

テーマ:セミナー
 先週、熊本で「会社はこうしてつぶれていく」セミナーを実施しました。TKC九州会熊本支部の方々に中心になっていただき、一般参加90名、会計事務所の所長先生と職員の方々120名の大がかりなものになりました。

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 同じテーマで何度か講演させていただいていますがこの日は会計事務所からの参加者が多かったことから、会計事務所にお客様は何を望むのか、などもお話ししました。

 今、お客様(中小企業)が一番気になるのはおカネの話です。そのカネの話しができなければ会計事務所の評価を上げることが難しくなります。結果として「顧問料の安い方がいい」という話しになります。

 また、中小企業の側にとって、「部門別管理を」「予算を」というのはめんどくさく聞こえるかもしれませんが、いざ再生/承継という段になって、部門別管理ができていないと残すべき部門、きるべき部門の判別がつかず、結局再生がうまくいかない、という結果につながります。会計事務所の側でその重要性を自信を持って訴えることが重要です。

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 中小企業の側では、あらかじめ、「会社がつぶれる」ということはどういうことでどんな順番で進むのか、ということを予習しておくことです。人間、解らないこと、未知のことについては恐怖を感じます。「次はこうなる」ということが常に解っていれば別に怖いことはありません。

 創業セミナーはいろいろありますが、カイシャこうして潰れていく、ということを教えてくれるセミナーはほとんどありません。

 再生の手法、倒産の回避についてこのような機会を選んで是非学びをしていただければと思います。

 呼ばれれば全国どこでもお話しさせていただきます!

 …画像の熊本城はセミナーの翌日撮影したものです。敷地や天守閣の大きさ、作りの精密さ、すばらしいお城です。熊本の前に行った福岡で、

 「この川から先は武家屋敷になっていた地域で…」という説明をしていただいたのですが、武家屋敷にしろ、お城にしろ、

 北海道にはありません。                 …松前城はあるにはあるけど。

 県民性の中にそのような伝統が刻まれているのをみると少しうらやましくもあります。
2012-01-16 07:51:30

SRC札幌セミナー(第75回)

テーマ:SRC
 定例のSRC事業再生支援協会セミナーです。厳寒の中、13日金曜日に行いました。講師の住販村上社長です。定期的に札幌市内、北海道内の不動産市況についてご講話をいただいています。

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 最初に住信不動産ローンアンドファイナンス・大和泉(おおわいずみ)支店長にご講話をいただきました。不動産担保融資専門の会社です。札幌市営地下鉄の広告で社名を見かけたかたも多いのではないでしょうか。

 担保対象、営業エリア、融資の特徴(資金使途は自由、など)についてお話しいただきました。再生案件の中で不動産を動かしたい、という局面はよくありますが融資がつかなければ話しは前に進みません。

 不動産業者の方の情報力はすごいのですが時節柄、バイヤーにちゃんとした融資を付けられるかどうかがキーになってきます。そんなときの強い味方です。

 実例ですが

①市中金融機関から国民健康保険料の未納があることを理由に融資を断られた。そのようなケースでも融資金で未納分を支払うことを条件に融資実行できたことがある。

②新規事業立ち上げのための資金要請をしたが断られた。審査の結果、事業性も問題なしと判断し、申込から10日で実行したことがある。

次に村上社長から、市内の不動産の動きに着いてレクチャーがありました。

創生川イーストは人気エリアとなったが物件がない状態、ですとか、

 北区24条近辺、平岸近辺は木造の古いアパートも入居がいい例がある。学生が多く、安くい物件のニーズがあるから。江別の文教台や東海大のある南区、山の手高校のある西区のあたりも同様な事情がある、と。

 余った時間で私から最近の再生事例のご紹介をさせていただきました。

 次回は2月13日(月)、18:00-20:00の予定でサツエキASTY45ビル内、ACUの会議資質をお借りして行います。TSKプランニング立川昭吾先生をお招きして、「円滑化法延長の意味」「消費税増税の意味」など最新情報のお話しをいただきます。

 TSKプランニングHP

 前回の立川先生のSRC札幌セミナー

 SRC札幌セミナーは初回参加料無料です。是非一度お試しください。

2012-01-15 15:23:08

財さつにインタビューのっています

テーマ:掲載記事・出演など
 財さつの2月号にインタビュー記事を掲載していただきました。

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 インタビューを行い、「円滑化法延長はないでしょう」と語った直後に金融相から「延長じゃ!」という発表があり、急きょ一部手直しをしたものです。

 金融相談話も年明けに金融庁HPに掲載されました。何度も読み返しましたが、

 …だから延長はしないよ、という流れの書き方なんですが。

 実際には、年度が明けるころから規模の大きな銀行から条件変更のハードルが上がってくると思います。地方金融機関はやはり、北洋・道銀から厳しくなり始め、信金・信組は当面現状の取り扱いが維持されるのではないでしょうか。

 いずれの業態の金融機関に対しても、単純に「待ってくれ!」と申し入れるだけでは不足で、きちんとした業績の分析と改善案の提示が不可欠になってきます。法律そのものは延長になりましたが、

 「とりあえず待ちましょう」という対処はなくなりつつあるとお思い下さい。

 


2012-01-10 11:02:21

みせかけの出資の危険性

テーマ:金融機関の思考
 昨日ゲットした、新しいキーボード。手をべたっ、と置いたまま打鍵できるのですごく腕と肩、首が楽です。

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 さて、今日は資本の考え方について。

 資本は重要です。銀行は自己資本の金額や自己資本比率をよく見ます。でもその理由はご存知でしょうか。 

 最近したクライアントとのやりとりから。

ク「おカネを借りて1億円で不動産を買おうと思うんだよ」
私「はい」
ク「その不動産を3億円で出資して…(以下新会社の事業計画の話しになるが省略)。ていうのは?」
私「ダメですね」
ク「なぜ??みんなやっている事じゃないか??」

 確かにそうです。創業時に個人でおカネを借りて出資し、見せかけだけの資本金を積むこともできます。しかし、これは商法や会社法違反の可能性が高いのです。このケースだと、現物出資する不動産は確かに1億円の価値はありそうですがそれが借入で購入されたものなら見せ金を積むこととなんら変わりはありません。

 法的にどうなるかはさておき、金融機関から見てそのような行為がどう映るかというと、

1.純資産の部(以前は「資本の部」といっていた)は、その会社が清算されたときに残るおカネを意味する。

2.したがって純資産の部がマイナスになる、債務超過になるとおカネを貸せない状態となる。(資産を全て処分しても銀行借入を含めた負債を返しきれないから)

3.帳簿上純資産の部がプラスでも資産の含み損や時価評価による減損を織り込んで債務超過となる場合(=実質債務超過)も同様

 この債務超過かそうでないかの判断の大きな部分を占める資本金です。なんらかの理由でその実態が「ない」としたら?

 銀行の評価は根底から崩れることになります。

 資本金は返せと言われないカネ、という前提で会社の評価がなされているからです。

 粉飾と言うとまずは赤字を黒字にすること、というふうに頭に浮かびますが借りたカネによる増資、見せ金による増資も立派な粉飾です。

 過去の見せ金による虚偽の増資の例を探してみましたが、

 井上工業(東証2部上場のゼネコン)で会社幹部が逮捕されたケースがあります。このときには実態のない増資をして投資家の判断を誤らせたということで「金融商品取引法違反」で検挙されています。

 リンク

 一般投資家のいない中小零細企業ではここまでの厳しい指弾は受けないかもしれませんが実務上、対銀行では金融機関の信頼をゆるがす大問題、ということになりそうです。

 資本金100万円、200万円の会社であればまだしも、資本金の額が億の単位を越えてきてしかも実態がない、となると…ただで済むとは思えません。

 

 

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