あくまでも個人の意見です。クラシックの魅力を分からなくする方向に・・ | 愛の夢のつづき

愛の夢のつづき

指が楽に動き、音が美しく響くピアノ奏法と
楽譜を深く感じ取る音楽表現法を
札幌、東京、大阪、オンラインで指導 している野谷恵です。

人は進化できます。具体的な進化の方法をお伝えしています。
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個人の意見です。。

 

 

先日、録画してあった番組を見て

 

呆然としました。

 

 

ただでさえ

 

クラシックの魅力が理解されていなくて

 

浸透していない日本で、

 

こういったTV番組ひとつで

 

何百万人が益々違う方向へ導かれるのだと思うと

 

本当に悲しくなってしまいました。。

 

 

 

 

(ピアノで勝負する番組がお好きな方はすみません。

 

ここから先はお読みにならないでください。)

 

 

 

才能も有り努力も重ねた

 

実力ある作曲家・演奏家が、

 

いくら素晴らしい才能あるとはいえ

 

子供を持ち上げるために

 

駆り出されて

 

そのピアノ演奏を、

 

音楽を、、、

 

ワイワイと喋りながら(実況?解説?)放送されて

 

派手に弾いた子供の勝ちという。。。

 

 

いえ、

 

ただ、派手に弾いたわけではなく

 

面白かったですし、

 

大変才能あるお子さんだと思いますし、

 

子供を褒めることも

 

励ますことも

 

もちろんとても大切なことです。

 

でもそれは、

 

積み重ねた実力のある尊敬すべき大人を

 

軽んじる事とは全く別です。

 

あのお子さんは、

 

まだまだ吸収すべきことが沢山あり

 

そうすることで益々大きく花開くでしょうに。。

 

 

 

子供が大人に勝つのはTV的には面白いでしょうが、

 

自分の方が上と思わされる子にとって

 

必ずしも良いこととは言えません。

 

(賢い子なら、単純に

 

自分が上とは思わないかもしれませんが)

 

 

 

そして、何より、

 

TVを見ている一般の、

 

普段クラシックを聞かない多くの人にとって、

 

聴くことを邪魔されながら

 

ワイワイ煩い話し声(音楽の実況解説って・・)と共に聴いて、

 

それに気を取られるから

 

細部にまで注意は払えず

 

よく分からない状態で、

 

なんだか派手に弾いた方が勝って、

 

「わ~、子供が勝った~♪」なんて

 

面白がって見ていると、

 

磨かれた音色の価値も

 

多声が微妙に関わり合って歌い、

 

繊細に響きの変わるクラシック音楽の魅力も

 

益々分らなくしてしまうと思います。。

 

 

 

さらには、

 

「速弾き対決」って何かと思ったら

 

同じ曲(モーツアルト)を

 

どれだけ速く弾けるかを競うって、、、

 

かけっこじゃないのに。。。

 

 

機械でミスの数を数えながら

 

正真正銘の天才モーツアルトの作品を

 

適切なテンポで味わうことなく

 

速さを競い

 

価値を解らなくさせる。。

 

 

 

水泳や陸上などの

 

時間を競うスポーツとは違いますし

 

子供が大人に勝って話題の将棋などとは、

 

価値のありどころ、魅力のありどころが

 

全く違うのに。。

 

 

 

 

********

 

 

 

数年前、

 

人気作曲家が

 

実は、

 

ゴーストライターを使っていたと分かって

 

大事件になりました。

 

 

騙したこと自体はもちろん悪い事です。

 

 

でも、

 

それまでその作曲家の曲に感動して

 

プロオケ奏者も泣きながら弾いたとかいう曲を

 

作者が違ったと分かった途端に

 

「あんな曲、全然良くない」というふうに

 

一斉に掌を返すように貶した人々は

 

外側のこと

 

人生の苦労話や身体的障害などで

 

音楽の価値を決めて

 

聴いていたということですよね。

 

 

 

それは、

 

とても残念に思いました。

 

 

 

これに関して、、

 

この時、

 

大きな迷惑をこうむったはずの

 

高橋大輔さんが、

 

「誰が作ったものであろうと

 

曲そのものの価値は変わらない。

 

曲は素晴らしいと思う。」

 

といった主旨の発言をされて、

 

私は、

 

全然、ファンでも何でもないけれど、

 

心底、

 

感動し尊敬したのでした。

 

 

 

音楽を

 

外側の要素で聴かなかったこと、

 

あれだけのバッシングに乗っからずに

 

曲の価値を語ったこと、

 

あの件に関しては

 

今でも素晴らしいと思っています。

 

 

 

ミスの数を数えたり、

 

演奏のスピードを競ったり、

 

外側の要素、(経歴や外見や年齢や苦労話や

 

「TVに出ている有名人」等という捉え方)から抜け出して、

 

喋りながらではなく、

 

集中して

 

目を閉じるくらい耳を澄まして味わったら

 

人生かけて磨き抜かれた音色や

 

様々な形で学び続けて得た表現力などの

 

本当の価値が分かり、

 

想像もしなかった感動が、

 

得られるようになると思います。

 

 

 

 

例えばフィギュアスケートを

 

過去の成績や、出身国や

 

選手のルックスに囚われず、

 

よそ見をせずに見てほしいというのと

 

同じ程度の、

 

ささやかな、ささやかな、願いです。

 

 

 

クラシック音楽は

 

外側の要素に囚われず、

 

お喋りせずに

 

耳を澄まして

 

聴いて

 

味わってくださったら

 

嬉しいです。。

 

 

 

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                 Megumi(野谷 恵)

 

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