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■全日本フィギュア / スポーツは人間の進化の可能性を見せる
■もしヘタなら「あなたヘタね、酷いね」と言いに行く？審査員でも批評家でもなくても？
■オーサー・コーチと、ユヅルと、ハビィ （あくまで個人の感想です）
■生まれつきで直らないと思い込んでいた指の癖が直ったのは・・・
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もう、５，６年前か、
もう少し前くらいですが、
札幌コンサートホールＫｉｔａｒａでの
門下生コンサートの真最中に
私の楽屋に
出番の終わった門下生が
泣きながら
「私、ピアノに向いてないからやめます」と
言いに来られたことがありました。
その時の曲（ご本人の希望）が、
短期間で仕上げるにはちょっと難しかっただけで、
明らかに成長し続けているのに
向いていないとは言えない、と、
私はこんこんと説得して、
辞めないことになりました。
元はと言えば、
今から１０年くらいも前には、
生徒さんにバイエルを弾いてあげるだけでも
手が痛かったピアノの先生でした。
何かが間違っているのだろうと思っても
どうしていいかわからず、
ネットで私を見つけて、
遠くからレッスンに来られるようになりました。
そういう状態から、
ステージで弾く曲を仕上げられるようになっただけでも
大進歩でした。。
でも、
うまく行かない時もあります。
そういう時に
「向いていない」という
「変えられないこと」のように考えてしまうと
改善はできないことになります。
でも、
改善できることだったのです。
その後もその方は
コツコツとレッスンを重ね、
門下生の間では、
「●●さんは音がきれい」と
定評があるくらいになりました。
今日、
今年の門下生コンサートから３週間で
後期ロマン派の小品２曲と
生徒さんの為のバッハのインヴェンション２曲を
持って、もちろん手も痛くならずに
レッスンに来られました。
それだけでも、もう、
凄く、譜読みが早くなって、
大大大進歩なのですが、、
さらに、
ちゃんとフレーズの形が分かり、
綺麗な音で、
ソプラノも出て、
伴奏も２声に弾き分けられている状態、
つまり、
音楽が見えている状態で来られて、
その音楽が、
すでに聴き応えがあるところから
レッスンを始められたということに
とてもとても感動して、
思わず、
ずっと以前の
「向いてない」発言を
思い出してしまったのでした。
向いていない人などいないのです。
良くする方法に出会ったり、
改善の努力をする必要はありますが、
努力の先にあるのは、
思ってもいなかったレベルへの
進化だったりします。
あ、有名なピアニストになって
世界中を演奏旅行したい、、とかは
難しいかもしれません。。(^_^；)
それは、努力だけで
行きつけるところではないので。
でも、
コンサートのお客さんに
素敵だったと喜んでもらえるような演奏が
できるところまでは、
学びと意識の努力（必ずしも時間ではない）で
なれるのです。
自分の可能性をさっさと諦める
「向いていない」という考え方は
もったいないので、
やめましょうね。(^_^)
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Megumi（野谷 恵）
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