あなたのまわりの「コミュ障」な人たち/姜昌勲 | ブログ

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おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
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【出会い】
帯広図書館の新刊検索で気になっていました。なかなか見つけられず、先日帯広図書館の医療関係の本棚を覗いたら目に飛び込んできました。

僕と妻が以前、知的障がい者の施設で働いていたこともあり「自閉症」と呼ばれる人たちとの関わりがあるためにコミュ障については敏感なところがあります。
下の子のこだわりの強さにも最近手を焼いていますが、長男の「?」な言動が最近気になっており近々確認のために診てもらったほうがいいかなと思っています。
一例としては、米袋に入った米を米びつに入れることはできるのに、買い物袋など違う袋に入っている米を米びつに入れられない、だとか下の子のパンツを洗濯して中が裏表ひっくり返った状態を見て、どうしたらいいのかわからない、など最近「あれ?」って思うことが増えています。神経衰弱では抜群の暗記力で次々とカードを当てていく反面、学校の勉強は2学期からガクンと下がっているのです。
勉強ができなくても僕は何も気にならないけれど、もし本人に特性があるのなら先に知った方が本人や周りのためにもいいんじゃないか、と思ってます。


【本書のテーマ】
この本を通じて、「自分を一番大切にしながら、コミュ障な人に上手に対応する方法」をみなさんに学んでいただき、すべての人の暮らしが豊かになれば。


ドクター特集はここで一旦終了です。
本当は南雲先生や井上先生の書籍も紹介したかったのですが、別のジャンルの書籍が待ち構えています。

「医療否定」は患者にとって幸せか/村田幸生
10の仕事を1の力でミスなく回す トリアージ仕事術/裴英洙
釣られない魚が大物になる―手術職人の生き方論 (生活人新書)/南淵明宏

【気になった抜粋】
「障害有病率」でいうと、15%というデータがあります、つまり、6人から 7人に一人は、一生のうち、どこかでうつ病になるということです。

「こうすればいい」と教えるのではなく、「どうすればよいか」を一緒に考え、ベストなのは自然な会話の流れのなかで、その人自身から答えが出てくることです。

子どもの頃は、空気を読まないコミュニケーションは、しばしば「天然だなぁ」と受け取られ、「愛されキャラ」にもなります、しかし、実際に利害関係のからむ社会人生活では天然で済まされるはずもなく、仕事上の意思疎通がうまくいかない人だと見られ、次第に孤立することとなったのです。

アスペルガー障害は生まれつきの疾患であり、治ることはないといわれています、誤解していただきたくないのですが、これは「対処が不可能」という意味ではありません、あくまでアスペルガー症候群としての特性を生涯持ち続けるというだけです。

ADHDについて、臨床上不思議なのは、子どもの外来はだいたい男の子ばかり、しかし、大人の外来になると、受診するのはほとんどが女性ばかりだということです。

健康3原則……規則正しい生活(朝にこだわることはない)、我慢せずに上手に自分の気持ちを伝える、運動をする。

【響いた抜粋と学び】
10分話を聴く……時間が限られていることを最初に告げて話を聞く。コミュ障な人と付き合う時には、自分がどこまで援助できるのか、自分のなかでの時間的「限界設定」を決めることが大切なのです。

コミュ障に限らず、これは大切だなと思います。たった10分しか聴いてくれないと思われるのか、忙しい中でも10分も聴いてくれたと思われるのかで印象が変わりますね。

発達障害というのは、「どこからどこまでが発達障害」と具体的な線引きができるものではありません、「発達障害の人」と、「普通の人」とを明確に区別することも困難であり、僕は日々の診療のなかで、「境界不明瞭な人たち」が増えている、と感じています。

発達障害と普通の人の話では、もし区別が必要であれば、その2つを明確に区別する定義が必要ですね。どこからどこまでが「普通の人」ですと。ただ、それを区別して何かあるのかって話ですね。

認知症についても同じことが言えるんじゃないかなって思ってます。精神的なものから一時的に認知面の低下を起こしているのか、病的ななものなのか。脳が萎縮して短期記憶障害などの中核症状があれば、認知症と診断されるのであれば、「認知症」の診断自体は簡単でしょう。しかし、その対応は多種多様になります。

認知症の診断を受けた人の中には本書で言うコミュ障もいるんだと思ってます。そのように複雑化されていくと、どこまでがコミュ障としての特性で、どこまでが認知症の症状なのかがわからなくなります。

一つの提案としては、サービスとして関わる人たちが線引きを決めて対応をしていくことです。この部分はコミュ障としての特性なので〇〇のように関わりましょう。あの部分は認知症の低下から来ていると思われるので△△な対応をしていきましょう。……これからの介護サービス事業所はさらに専門性の深い関わりが求められますね。

音楽や美術、芸術というアートの世界においては、真剣に活躍する人たちにとって、「中庸」という言葉は無意味です、良いものは良い、ダメなものはダメという、極端なオールオアナッシングの世界なのです。

ここでは僕が中学3年から高校にかけて毎日のように聴いていた尾崎豊さんがでていました。それで思わず抜粋したのも一つです。

福祉の世界に携わる人は様々な人と関わることになります。介護支援専門員は担当を39,5件まで持つことができます。僕は15件程度ですし、39件までもったことがありませんが、おそらく39名いると多種多様な方々とお会いすることになると思います(ご本人様だけでなくご家族様もいらっしゃるでしょうから)。

すると、一極端なひとよりも「中庸」な人、いい意味で平均的な方のほうが幅広い人と付き合っていけるわけです。

ビジネスを成功させるには一点集中力だと聴いたことがあります。芸術の分野も似ています。しかし、福祉の分野や行政の分野は違うんだなとここでしみじみ思っていました。

自分自身は一極端なタイプか平均的なタイプか考えてみることをオススメします。一極端なタイプの人が平均タイプが求められる福祉分野にいても、あなたの才能は発揮できないかもしれませんよ。

【編集後記】
先日、勉強したマインドマップにちょっとはまっています。
社会福祉士基礎研修の課題で他領域で活躍する社会福祉士の実践を聴いてレポートにするときにもマインドマップでメモをしていました。
※ 先輩が僕のメモを見て、面白いメモの仕方ですねって言ってました。




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朝4時起きで活動し、圧倒的読書量で介護業界に革命を起こす男のブログ-image


小さいですが、岡本大輔を作っているのは「早起き」「読書」「介護」「執筆」の4つが起点になっています。


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