多読書評ブロガーの石井です。
「すぐに稼げる文章術」(日垣隆著)を紹介します。
ライターさん向けに書いた本なので、なんともせちがらいタイトルであることもありアマゾンでは酷評されていますが、個人的には面白かったです。
文章術の本は世の中にたくさん出ていますが、文章のプロ(を目指す人)向けに書いてあるので、通常の文章入門的な内容より骨太な内容で読んでいて楽しいです。
「立ち止まってほしいときは文章の中で疑問をなげかける」というような細かいノウハウから、文章の書き方、ライターとしての心得的なところなどが書かれています。
■観察力があるかどうかは文章力があるかどうかとイコール
以前紹介した「シャーロックホームズの記号論」 でもやはり、ホームズの推理についての要点を「観察」にあるとありました。
この観察する力、言葉にしてしまえば簡単ですが、奥深いです。
人は生きていくために過去の経験や今までの習慣的なものの見方を使って、ショートカットして物事を認識してしまう傾向があるので、この純粋に観察する力というものを持つことは実はかなり難しいことだと思っています。
■おもしろい文章 by 井上ひさし
井上ひさしさんが提唱しているということで引用の引用なのですが、この部分だけをお伝えしたくてこのエントリーを書いているようなものです。
1.一見くだらないことを真面目に書く
2.難しいことはやさしく書く
3.易しいことを深く書く
4.深いことを面白く書く
以前2008年度11月度おすすめ度ランキング
で紹介した「できる子にする賢母の力」という本で紹介されている感動を生み出す際の極意というところで紹介したものがありました。
(1)無意味なものに意味が付加されるとき
(2)複雑なものが単純化されたとき
(3)見えないものが見えるようになったとき
この感動ルールにはすごく感動したのですが、上記の4つの稼ぐ文章の書き方ルールも、常識の裏を取っていくような深い内容を提示しながら、平易なルールになっており、非常に奥深いです。
■読ませる文章の7ポイント
1.自分の体験見聞
2.現在起きてる例をいくつか
3.横軸としての比較
4.縦軸としての歴史検証
5.反論を想定する
6.論点整理
7.専門家の意見もできたら入れる
ここまで考えて毎日文章を書いている人ってブログの文章レベルでは少ないのではないでしょうか。
そうするとここまで配慮できれば素晴らしい文章になるのか、徒労に終わるのか、結果は分かりませんが、少なくとも、ライターとして本気で物を書こうとしたらこういった多方面から対象を分析していく能力が求められるようになると思います。
こう考えるとやっぱり本てすごいですね。
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思い出話に花が咲く
【編集後記】
12月でももちゃんの育児休暇が明けるのですが、1歳児募集は現在O名。
4月まで待っても公立の保育園への壁は厳しそうな状勢です。
さっくんと違う保育園通いは辛いよももちゃん 多読書評ブロガー石井より
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。