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1. 桜舞い散るあの丘で
2. 桜舞い散るあの丘でkaeri:咲-弐零零弐 ver.
3. 桜舞い散るあの丘で unplugged ver.
CROW時代の「葬春華舞い散るあの丘で」をリメイク。
Ksgrraの楽曲、「桜舞い散るあの丘で」として甦らせた作品です。
オリジナルは、オムニバスアルバム「HOLD YOUR KEY 2000」に収録。
V系然としていて、叙情的なギターソロや疾走感を大事にした構成となっていたのですが、「桜舞い散るあの丘で」は、世界観に特化したイメージでしょうか。
美しく、たおやか。
荒削りだった部分が肌理細やかに再構築され、より雅やかになりました。
ライブでも定番であり、オリジナルの人気が高かったこのナンバー。
尖った部分が洗練され、言い方を変えれば大人びたサウンドになったことにより、どちらが好みかというのは意見が割れるところかとは思いますが、名曲であることには変わりない。
Vo.一志さんのファルセットを巧みに操るメロディラインは、リスナーの心を奪うには十分でしたね。
「桜舞い散るあの丘でkaeri:咲-弐零零弐 ver. 」は、この楽曲の持つポテンシャルを、バンドサウンドにこだわらずに引き出そうとするアプローチ。
メロディがカットされている部分があるのは残念ですが、合唱パートがあるなど、ライブを連想させる工夫があるのが面白い。
単なるライブバージョンにせず、新たな側面を見せようとする中で、このアレンジに行き着いたというのが興味深いです。
「桜舞い散るあの丘で unplugged ver.」は、文字通りアンプラグドな演奏で。
こちらは、メロディの美しさ、素材の良さを最大限に堪能できるように仕上げています。
どのバージョンも聴きごたえがあり、リミックスだからといって侮ってはいけませんな。
もっとも、しっかり作りこまれているとはいえ、収録ボリュームに対して、高めと感じてしまう価格設定。
カップリングで新曲が収録されるか、この内容で1,000円+税くらいだったら、マストバイだと言えるのですが。
個人的には、「葬春華」と書いて"桜"と読ませるセンスが好きだったので、タイトルがわかりやすく変更されてしまったのは寂しかったかな。
この季節になると、聴きたくなる一枚です。
<過去のKagrra,に関するレビュー>
百鬼絢爛
桜花爛漫
彩
鵺