2016年にフランス南部にあるニースで7月14日にテロ事件が起きました。記念日の花火を見ていた群衆の中にトラックが突っ込み、少なくとも77人が死亡しました。7月14日はフランスでは、革命記念日であり、国家の誕生日として盛大に祝われます。
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ジミーの誕生日 アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」
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当時の一般的なアメリカ人にとって、一年を通して祝い事といえば、メインは誕生日とクリスマスです。クリスマスはキリストの誕生日ですから、両方とも誕生日であるという属性には変わりません。誕生日重視の文化だったわけです。おそらく「一番祝うべき日を屈辱の日に変えるとしたら、誕生日を狙うしかない!」と考えたのでしょう。アメリカは、日本人が天皇陛下を神聖視していたと考えて、「キリストの誕生日であるクリスマスに相当する日本の祝日は、天皇の誕生日に違いない」と考えたと思われるのです。
アメリカ主導のGHQは、そういう意味では様々な心理的な楔を狙って打ち込んでいったにも関わらず、長い長い複雑な伝統を持つ日本人にとって、「空振り」な部分も多かったのではないかと思います。日本は古来、「数え年」で年を数えていたので、お正月に一斉に年をとると考え、個人の誕生日を祝う習慣がありませんでした。ですから、「誕生日の狙い撃ち」戦略は、日本人全体にはそれほど大きなダメージはなかったのではないでしょうか。
日本人は8月15日を「終戦の日」としていますが、アメリカでは「対日戦勝記念日」は、9月2日であって、8月15日という日付は出てきません。これは、日本の降伏調印式が1945年9月2日であったためです。実際には、アメリカ時間で8月14日に日本がポツダム宣言を受諾し、日本時間15日に天皇陛下が「玉音放送」でポツダム宣言の受諾を発表されました。
アメリカは、敵国であった日本人の宗教観なども研究していたため、墓参り(先祖崇拝)をする大切なお盆の最初の日である8月15日だということを熟知していたはずです。その大切な日に敗戦の日をあえて持ってくることによって、「お盆」を真っ黒な悲しみの日に染め上げることを意図していた可能性があります。「盆踊り」に見られるように、戦前はお盆は盆踊りをしたり、みんなで楽しむ夏祭りの時期でもありました。
まあ、しかし日本人というのはしぶといもので(笑)。死者を悼む伝統は、縄文時代からの習慣ですからね。それでも日本人にとってお盆が大切なことには変わりはないし、お墓参りも盆踊りもやめません。
戦後の日本のGHQ主導の押し付けられた歪んだ国の形を変えるには、アメリカが導入した非武装憲法を変えるだけでなく、その過程で付随してきた憲法記念日や終戦記念日そのものの日付を動かすことも必要になってくるのではないでしょうか。
お正月やお盆、新嘗祭、建国記念日など、日本人にとって大切な日を祝えることに感謝します。
■東洋経済ネット 日本人だけが8月15日を「終戦日」とする謎
http://toyokeizai.net/articles/-/80286■ハフィントン・ポスト ニースのテロ事件が発生した「7月14日」は、フランスにとって特別な日だった
http://www.huffingtonpost.jp/2016/07/14/bastille-day_n_11004766.html![]() |
日本のお祭り
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