ペレニアルフラックス | ぐんまの庭を目指して

ぐんまの庭を目指して

群馬県の平野部に住む家でガーデニングをしています。イングリッシュガーデンでもなく、和風の庭でもない、「ぐんまの庭」「我が家の庭」を目指して、試行錯誤中。
使用カメラ:Pentax K-3II

今年もまたペレニアルフラックスが満開です。
私が一番好きな花です。



昨年も5月にペレニアルフラックスのことを書きました。
 

昨年書いたペレニアルフラックスの記事はこちら

このページは、とてもたくさんの方に見ていただいたようです。
ブログの記事のアクセスログをチェックしてますが、ほぼ毎日ペレニアルフラックスのページを訪れてくれる方がいます。
雑誌などでフラックスが取り上げられることはほとんどないし、ネット上にも情報が少ない植物です。
私が書いたことが、もし役に立ってくれたのなら嬉しいです。



ペレニアルフラックス(宿根アマ・リナムペレンネ)
アマ科の宿根草。もともと涼しく乾燥気味の地域の植物。
一番の良さは、このたくさん咲いてくれるのブルーの花。
そして、細い茎をすらっと伸ばして、とてもナチュラルな景色を作ってくれること。
ブルーの花はたくさんありますが、この花しか持たない独特の雰囲気があります。



育て方のポイントは、昨年書いた記事にだいぶがんばって書きました。
今回は、ちょっと違う書き方をしてみます。
(あくまで、群馬県の平野部で育てた経験から思ったことを書いてます。)

◎ペレニアルフラックスの育て方ポイント

◯二年草だと思って育てるとラク
もともと涼しい地域の植物。
暑さに弱い園芸植物として、デルフィニュームとかジギタリスなどが人気があります。
これらの植物はウチでも育てたことがありますが、デルフィニュームは、確実に夏に枯れます。
ジギタリスはそれよりちょっと暑さに強くて、3~4株育てると1株くらい次の年まで
残ってくれます。ペレニアルフラックスは、ジギタリスと同じくらいの耐暑性。
春に花が終わると、たくさんの種を落として枯れることが多いです。
宿根草ですが、二年草だと思って育てて、3年目も咲いてくれたらラッキーだと思うとラクです。
関西では一年目の夏に枯れてしまったという方もおられます。やはり暑さが一番の天敵ですね。



◯種まきは春がオススメ
園芸店で苗を見かける機会は少ないです。なので苗を購入するには通信販売が確実です。
種も通信販売で簡単に手に入ります。たくさんの苗を作りたいときは、種まきが安くてすみます。
種は発芽率50%くらいだと思って、1ポットあたり2~3粒まけばだいたいOK。私はセルトレイを使っています。



種をまいたら10日~2週間くらいで発芽します。
昨年の9月に種をまいてみましたが、この春までにはそれほど大きくならず、花は咲きませんでした。来年の春にたくさんの花を見たいなら、春のうちに種まきをして苗を作っておいた方がよさそうです。
ウチでは今年は3月に種まきをして、この連休でポット上げしました。
今元気に咲いているフラックスたちは、暑くなると枯れてくるものが出てくると思います。弱った株を思い切って抜いて、新しい苗をまた植えようと思います。



◯植え場所について
日当たりが好きですが、午前中だけ日が当たるスペースでも同じように咲きます。
肥料はいりません。痩せている土でも大丈夫です。
ただ私の経験だと、土が柔らかく根が張りやすい場所では大きく育ち、固くしまってしまった土だと株は小さくなります(花はちゃんと咲きます)。
なので、普通の花壇なら問題なく育ちますが、ウチみたいに芝生の端とか、通路の脇に植えたりするときは、なるべく根が張りやすいように深く広く掘ってあげてから植えた方が花は増えると思います。



◯ちょっとマイナーな理由
さっきも書きましたが、この植物は手に入りにくいし、人が集まるガーデン(ぐんまだと館林のトレジャーガーデンとか太田のボタニックガーデンとか)で使われることもありません。
こんなにキレイな花ですが、園芸植物としてはマイナーです。
一番の理由は、早朝に咲いて午後には散ってしまうという、この植物の特徴にあると思います。
気温が高い日だと、花はみるみるしおれていく感じ。特にぐんまは最近5月くらいから夏のように暑い日が多いので、フラックスとかイングリッシュローズとかはつらいです。
これでは、なかなか人が集まるガーデンなどでは、使いにくいですね。



◯ペレニアルフラックスが一番美しいのはやっぱり早朝
逆に言うと、まだ涼しい早朝に見るペレニアルフラックスは、はっとするほど美しいと思います。
昨日の記事でも書きましたが、太陽が昇って間もない時間に見る花は、驚くほど素敵な景色を見せてくれます。だからこそ、この花の美しさは自宅の庭でしか見られない。そんな花です。
ガーデニングを楽しんでいる方には、早朝の庭が一番好きだという方が結構いると思います。私も、もちろんその一人。そんな方にとってもおすすめの植物です。



苗を作って植えたものもあるし、こぼれ種で自然に増えた株もあります。
大きく広がる植物なので、それなりに場所を取ります。他の宿根草も大きくなってきて、ペレニアルフラックスのための場所を作るのがちょっと難しくなってきています。
庭づくりを始めて6年目。庭全体の作り方を少しずつ考えていかないといけない時期になっています。毎年この素敵なブルーを見られるように、うまく活かしていきたいと思います。

この花を好きになる人が、少しでも増えますように。