香味用語辞典6 ま~
香味用語辞典6 ま~
(ま)
丸みのある~とても望ましいワインの個性で、若々しい収斂味の強いタンニン
を失って十分に飲み頃になったワインや、若いワインでも、若いうちに消費
されるようにつくられたタンニンや酸度の低いものには、丸みが出る。
丸みのある~なめらかで、軽いビロードのような感触のあるワイン。
丸みのある~口の中で丸みを帯びた印象を与える、しなやかでソフトで肉付
きの良いワインを表します。
丸みのある~良く均衡のとれた、通常熟成したワインの特徴、生で未熟なワ
インにある角がない。
まろやかな~特に何年もたったワインで、異なる性質が調和よくブレンドされ、
全体がまとまったワインを指します。まろやかなワインは自然とバランスが
取れていて、テイスティングが難しくなっています。各アロマを区別するのが
難しくて楽しいのです。
回りが早い~カピトゥー。豊かでアルコールが良く聞いて葡萄がバランスが取
れ、丸みがあり、力強く、コクのあるアルコール度の高いワインを言う。
回りの速い、頭に昇る、ヘディー~アルコール度数が高いワイン、酔いやす
いワインに用いる。
マッシュルームの香り~石灰質の土壌から養われた香りと思われる。熟成し
たシャブリやピュリニィ・モンラッシェなどのブルゴーニュ地方で造られるシ
ャルドネが熟成した際に多く表れる。熟成したシルヴァーネールやピノ・グ
リなどにも。
マスカットの香りのする~非常にアロマの豊かなぶどう品種、マスカットから
造られる天然甘口ワインのブーケに見られる、ムスクのような香りを指しま
す。
マデイラ化した~琥珀色で酸化した風味を持つ、マデイラを思わせるような白
ワイン。マデイラ化されたワインはおいしい時期を過ぎたワインで、欠陥の
あるワインとみなされます。
マデリゼ~この名前の由来となったマデラ酒をイメージさせる独特な味を持っ
た酸化したワイン。ワインの色もまたくすんだ色に変化する。マデラ化して
いるとか、イッてるワイン(業界用語)とも言う。
マルベリー、桑の実~はなやいだ、みずみずしいタイプの果実香。ワカイカベ
ルネ・ソーヴィニョンのブラックカラントより柔らかい香り。多くはメルローが
支配的な超熟成したボルドーの赤ワインの特徴。
(み)
短い~飲んだ後に口の中に後味が残らないワイン、フィニッシュの短いワイン
を指します。
短い~香味に余韻がないもの。
未熟な~2つの意味がある。1つは未熟、生の、若いの意。もう一つは十分
に熟していない葡萄から造られたワインのリンゴ酸の酸味。
水っぽい~水が加えられたような感じがするほど、凝縮感の足りない、弱々し
く希薄な味のワインを指します。
水っぽい~果実味とエキス分(タンニンと酸を含む)の欠如。さらにアルコール
度も低いワインに。爽やかさもはっきりした味もない。
みずみずしい~みずみずしいワインは、ビロードのような、柔らかい、豊かと
いえるずみずしいワインは決して収斂味があったり硬かったりはしない。
ミディアム・ドライ、やや辛口~幾分残糖があるが、食前、食虫に飲めない
ほどの甘さではない。
ミネラルっぽい~鉱物の様な匂い。オーストラリア、ニュー・サウス・ウェール
ズのハンター・ヴァレー産ワインに感じる、火山成分のような香味。
ミントの香り~昼夜の寒暖差が大きい地域で造られる赤ワインに表れる香り
。ユーカリとの違いはカベルネ・ソーヴィニョンよりシラー種に表れやすい。
カリフォルニアやオーストラリア、フランスのコート・デュ・ローヌのエルミター
ジュやコート・ロティなど。また、ゲヴォルツトラミネール、ミュスカ、ヴィオニ
エなどの品種香の強い白ワインにも表れる。
ミント風味~このスペアミントの香味(ペパーミントではない)をカリフォルニア
・カベルネ(特にナパ・ヴァレーのもの)に感じる人が多い。
(む)
ムスクの香りのする~熟成した赤ワインに見られるムスクのような香りです。
(め)
目の詰んだ~若いワインで、酸度が良好で、タンニンのレベルが良好で、きち
んとつくられているものは、「目の詰んだ」と呼ばれる。まだ開かせ、成長さ
せなければならないことを意味している。
メルカプタン~腐った卵の臭いの素。硫化水素によるもの。ワインにとっては
キズ。オーストラリアの人にとってはこの匂いに熱中している人がいる。
メルロ~ボルドーで生産される早熟な黒ぶどう品種で、霜やカビに弱いですが
、ビロードのようなタンニンと、貴重なブレンドを生み出す、力強くバランスの
とれた赤い果実とスパイスのアロマを持っています。カベルネ種とブレンドさ
れ、サン・テミリオンやポムロルといった長く熟成させることができる、すば
らしいワインを生み出します。
メントールの香り~ヴィオニエ、ゲヴュルツトラミネール、ミュスクなどの品種
香がもたらす さわやかな香り。
(も)
木臭(もくしゅう)のある~余り長く樽に入れてあったため、ワインに付いた望
ましくない臭い。
物言わぬ~物言わぬワインは閉じたワインでもあるが、「物言わぬ」という用
語はより軽蔑的な意味で使われる。閉じたワインは、豊かさや強さが現れ
るまでに時間が必要なだけかもしれない。物言わぬワインは決してそれ以
上よくならないかもしれない。
(や)
焼かれた、熱で焼かれたような~普通アルコール度数の高いことを示す。
香味はこれはチョットというほど、富んでいる場合が多い。大変暖かい産
地のワインに見られる味。
灼かれた~日照量過多で雨の少なかったことが原因となって焼けてしなびた
葡萄から造られたワインに用いられる言葉。暑いというよりかなり土臭い
匂いがする。ローヌの谷や、もともと暑い地方の生産地(例えば南カリフォ
ルニア、オーストラリア、南アフリカ)の夏の暑かった年のワインの特徴。
野菜の香りのする~ワインのブーケまたはアロマが草や野菜を思わせるワ
インを指します。
やさしい~やわらかい、快い、控えめな。褒め言葉。
やせた~やせたワインは、スリムで、かなり流線的で、親しみやすさや肥えた
感じは欠いているが、それでも楽しめるし、好ましいものである。
痩せた~天然の良質な成分に乏しいこと。水っぽく、ボディがないこと。
やや曇った~少し外観に問題のあるワインを表します。
やわらかい、ソフト~円熟した、角張ったところがまるでない。赤ワインでは
円熟してタンニンと酸が完全に調和して溶け合っている。
やわらかな、ソフトな~柔らかなワインは、丸みがあり、果実味に富み、酸度
は低く、攻撃的で硬いタンニンを持たないものである。
(ゆ)
優雅な~独特で、特徴のある表情のワインを指します。
豊かな~エキス分や味わい、果実味の強さの程度が高いワインは豊かであ
ると描写される。
豊かな~色が濃く芳醇で力強い、バランスの取れたワインを表します。
ユーカリの香り~昼夜の寒暖差が大きい地域で造られる赤ワインに表れる
香り。カリフォルニアのナパやソノマ、オーストラリアのヴィクトリア州、チリ
のセントラル・ヴァレーなどで生産されるカベルネ・ソーヴィニョンの赤ワイ
ンなど。
(よ)
余韻~ワインを飲んだ後、口の中に残る印象やその感覚。余韻は秒又はコ
ーダリで計測される。ワインの質が高ければ高いほど余韻が長い。
余韻の長い~上質のワインにある極めて望ましい特徴に、口の中に非常に
長く残ることがある。「余韻の長い」、あるいは「余韻の長さ(length)」という
のはワインのフィニッシュに関係しており、ワインを飲み込んだ後も長いこと
そのワインの存在を感じられるという意味である(30秒から数分であれば、
大変な余韻の長さである)。
弱い~アルコール分が少ない。果実香も特徴も少なく、弱い。
ヨーグルトの香り~長期間、古い樽で熟成された赤ワインに表れる香り。
(ら)
ラズベリー~ピノ・ノワールに特有の香り。ジンファンデルにもこの匂いがある
と言う人もいる。
ラズベリーの香り~北イタリアのピエモンテ州、ロンバルディーア州、スイス、
フランスのアルザス地方、ブルゴーニュ地方など、全般的に冷涼な気候下
の生産地で造られる赤ワインに表れる香り。ガメイやピノ・ノワール、ネッビ
オーロ、フレイザに表れやすい。
ラノリン~良い品質のソーテルヌにみられる、殆どレモンのような感じの香味
とキレ。
ランシオ香~シェリーやヴァン・ジョーヌのように強制的に、フロール酵母とと
もに樽内で長期間、酸化熟成したワインに表れる香り。
リッチな、濃密な、濃厚な、豊かな、滋味のある、滋味に富んでいる、肉
付きの良い~そのまま濃密な味と甘さを暗示するわけではない。むしろ、
果実香、アルコール、エキス分の完全な調和を表す語。
良質の~すばらしいバランスがあり複雑で質の高いワインを指します。
(れ)
レーシー、血筋の良い~抽象的な言葉だが、生命感に満ちた、いきいきとし
た、由緒正しいワインに用いられる。
レーズンの香り~食事の最後に飲むようにと収穫を遅らせてつくったワイン
は、ちょっとレーズンのような感じのすることが多い。樽の中で長期熟成さ
れた甘口ワインに表れる香り。フランスのバニュルス、ポートワインのトウ
ニーやオールドヴィンテージなど。貴腐ワインにも表れる。ただし、辛口の
ワインでは、レーズンのような品質は大きな傷である。
レモンの香り~ドイツや北ヨーロッパなどの冷涼な地域で造られるリースリン
グを代表に、フランスのロワール、シャンパーニュ、アルザス、ブルゴーニュ
などの酸味の強い、若い白ワインに強く現れる香り。気候とのかかわりが
強い。
ローストしたような~木樽熟成や貴腐菌がついた過熟したぶどうから造るワ
インの持つアロマの種類。柑橘類の皮、ドライフルーツ、トーストのノートを
持ちます。
ロープ~ワインの色のこと。
ローブ~ワインの色とその外観に用いられる単語。
(わ)
若い、若さにあふれた~明らかに魅力的な特徴。新鮮な若々しい酸(主にリ
ンゴ酸)をもった、または未熟の意。
リンク先
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香味用語辞典 か~こ
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