メドックの変遷１０ 完 結

　　　　　　　　　　　　　メドックの変遷１０　　完　結

メドックの変遷

第１話　　オランダ人の干拓による葡萄畑の生成　こちらへ

第２話　　シャトー取得者、法服貴族について　　こちらへ

第３話　　１級シャトー所有者の変遷　こちらへ

第４話　　１級シャトー所有者の変遷　こちらへ

第５話　　２級３級シャトーの現行オーナーの取得年一覧　こちらへ

第６話　　４級５級シャトーの現行オーナーの取得年一覧　こちらへ

第７話　　ナポレオン法典(民法)による所有権の影響　こちらへ
第８話　　相続税法改正による所有権の影響　こちらへ

第９話　　１級シャトーに於ける買収劇　こちらへ

第10話　 完結　近年のシャトー買収　こちらへ

第１０話　完結　近年の(主要)シャトー買収

１９９４年　シャトー・ローザン・セグラ　　　　

　　アラン・ヴェルメテール(シャネル)買収

１９９４年　シャトー・テシェ(サンテミリオン)

　ジョナサン・マルテュス買収

　イギリス人・石油ビジネス

１９９６年　シャトー・カノン(サンテミリオン)

　アラン・ヴェルメテール(シャネル)買収

１９９７年　シャトー・グリュオ・ラ・ローズ

　ジャック・メルロー(タイヤン・グループ)買収

１９９７年　シャトー・クロワ・ムートン

　ジャン・フイリップ・ジャニュイクス買収

　ラ・クロワ・サンジョルジュ所有

１９９８年　シャトー・パヴィ(サンテミリオン)

　ジェラール・ペレス(スーパー・マーケット経営)買収

１９９８年　シャトー・シュヴァルブラン(サンテミリオン)

　ベルナール・アルノーとアルベール・フレール買収

１９９９年　シャトー・ディケム(ソーテルヌ)　　　

　ベルナール・アルノー(LVMH)買収

　ルイ・ヴィトン、モエ、ヘネシー

１９９９年シャトー・セルタン・ジロー(一部優良畑)

　　　　　現シャトー・オザンナ(ポムロール)

　ジャン・ピエール・ムエックス社(ワイン商)

２０００年　シャトー・コス・ディストゥルネル

　ミシェル・レイビエ(食品会社経営)買収

２００１年　シャトー・ラスコンブ

　セバスチャン・バザン(コロニー・キャピタル)買収

２００２年～２００５年(全面買収)　シャトー・プロヴィダンス(ポムロール)

　　ジャン・ピエール・ムエックス社(ワイン商)

２００５年　シャトー・フォジェール(サンテミリオン)

　シルヴィオ・デンツ(化粧品チェーン経営)買収

２００６年　シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテスト・ド・ラランド

　フレディリック・ルゾー(ルイ・ロデレール社)買収

２００６年　シャトー・モンローズ

　マルタン＆オリヴィエ・ブイグ(ブイグ・テレコム)買収

２００６年　シャトー・カントナック・ブラウン

　サイモン・ハラビ(シリア人投資家)買収

２００６年　シャトー・ギロー(ソーテルヌ)

　ロベール・プジョー(自動車会社プジュー)他買収

２００８年　シャトー・キノー・ランクロ(サンテミリオン)

　ベルナール・アルノーとアルベール・フレール買収

２００８年　シャトー・プジョー(ムーリ)

　フイリップ・キュヴェリエ買収

　シャトー・クロ・フルテ所有

参考追加

２００８年　シャトー・ラトゥール・ラギュン(アントゥル・ドメーヌ)

　ロンロメハイ・インターナショナル・トレーディング社　中国

２００９年　シャトー・リシュリー(フロンサック)

　ホンコン＆インターナショナル社　中国　　

ボルドー右岸の買収

　大企業が、超有名シャトーの買収に走る中、一方ではボルドー右岸の小さなシャトーが買収ターゲットになりつつあります。買収資本投下が安価ですみ、葡萄畑面積も少ないため改良効果が出やすい。

　生産本数が限定され、希少性が高く、優良コンサルタントを付け、宣伝次第でシンデレラ・ワインに変貌しやすい。と言ったことからサンテミリオン・ポムロール地区での買収工作も盛んなようです。

メドックの変遷　完　出典　講談社　ボルドー・バブル崩壊　山本昭彦著　他

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