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日本という国は火山の恩恵を受け
数多くの「温泉」を持っています。
温泉とは普通のお湯とは違い
地質のミネラルや火山性物質などの含有物を多く含み、
それらの性質により一定の「効能」を有する特殊な湯です。
その温泉の中でも
ナトリウムやカルシウム、カリウムやマグネシウムなどの
アルカリ金属類のミネラルを多く含み、
水性が「アルカリ性」に傾いている
アルカリ性泉
はとても人気が高いですね。
なぜアルカリ性泉が人気なのかというと、
その効能によって
お肌がすべすべになる…
つまり「美人の湯」としての効能があると言われているからです。
そのため美しくなりたい女性人気が非常に高く、
肌美容の為に足繁く通う人までいるという話です。
ですが、
アルカリ性泉=美人湯=肌に良い
というふうに考えてしまうのは
少々危険と言わざるを得ません…。
もしあなたがアトピー体質であったり敏感肌という場合には、
アルカリ性泉には細心の注意が必要なのです。
今日はアルカリ性泉が
なぜ「美人の湯」とよばれるのか、
その化学的なメカニズムと
さらに
本当にアルカリ性泉がお肌に良いのか?
というお話をしていきたいと思います。
◎アルカリ性泉が「美人の湯」と呼ばれるのは
アルカリ性泉に入ったことが無いという人はいますか?
世の中の温泉はほとんどがアルカリ性泉なので
多分ほとんどの人が入ったことがあると思います。
普通の温泉は大概アルカリ性泉です。
温泉に入ったときやあとに自分の肌を触ると、
ツルツル…というかヌルヌルになっている気がしませんか?
この「肌がツルツル(ヌルヌル)になる」という作用を指して、
アルカリ性泉=美人の湯
と言われています。
なぜアルカリ性泉にはそのような効果があるのでしょうか?
↑は最近よくCMで見かける「メルサボン」という洗浄料の説明書きですが、
これにはこのように書かれています。
日本にはたくさんの温泉がありますが
「美人の湯」と呼ばれる温泉の多くが、弱アルカリ性です。
肌がツルツルすべすべになるのは、
弱アルカリ性が皮膚の余分な角質を柔らかくして落とすからです。
まぁ間違ったことは言っていないですね。
そのとおりです。
これについてもう少し詳しくお話しましょう。
人の肌の表面は「角質」と呼ばれる膜で覆われています。
角質は人の肌の最表面、肌を守る最初のバリア層です。
この角質は「ケラチン」と呼ばれるタンパク質でできています。
人の肌表面のケラチンは酸性アミノ酸が多く含まれていて
アルカリ性に傾くと溶けるとまでは行きませんが
タンパク質の性質が少し変化して水を吸収しやすくなります。
角質の中層から下層のケラチンはそれでも大した影響はありませんが、
特に代謝が進んで老廃してきた最上層のケラチンは
水を吸ってもろくなると簡単に剥がれてしまいます。
この作用により、
水を吸収して柔らかくなった角質のおかげで皮膚がヌルヌルして感じ、
老廃した角質が剥がれ落ちていくため肌がツルツルになります。
アルカリ性泉に浸かることで肌がすべすべになるのには、
確かなメカニズムが存在するということです。
なるほど、その温泉に入ることによって肌がすべすべになれば、
アルカリ性泉=美人の湯
というのもあながち間違ってはいないのではないかと思います。
しかしだからといって
アルカリ性=お肌に良い
とするのは完全に誤解です。
◎アルカリ性泉はお肌に負担!
人の皮膚表面は
セラミドやアミノ酸などによって作られる
「NMF」と呼ばれる天然保湿成分と、
主にオレイン酸やパルミチン酸などの脂肪酸を含んだ
「皮脂」と呼ばれる油膜によって守られています。
実はNMFの構成成分である「セラミド」というタンパク質は、
肌の状態が弱酸性でなければ作られない性質があります。
そして人の肌表面を弱酸性に整えているのは、
ほかでもない「皮脂」です。
→弱酸性がカラダを守るわけ
皮脂が正常に皮膚表面を覆うことが、
そもそもの肌の健康を維持するうえでは重要ということです。
しかしこの「皮脂」は、
アルカリ性で分解されてしまう性質があります。
「セッケン」と呼ばれる化合物は、
油脂にアルカリを加えることで製造できます。
つまり皮膚表面の皮脂に対しても、
アルカリ性のものを作用させればそれが一部セッケンになってしまうんです。
もちろん泡立つほどの量のセッケンは生まれませんが、
これによって肌を守る油膜が界面活性剤として溶け出してしまい、
肌の弱酸性を整える機能を乱すことにつながります。
※
弱アルカリ性のセッケンがなぜ脱脂能力に優れるか
その理由はこの性質にあるというわけですね。
またセッケンがお肌に残ってもあまり問題が無いというのも、
油脂⇔セッケンの関係を考えると頷けるということです。
もちろん肌には無くなった皮脂をすぐに補充してくれる機能がありますので
たまにアルカリ性泉に浸かる程度大した問題ではありませんが、
これを毎日繰り返したとすれば、、
それはお肌の健康を維持するうえでは大きな負担になることでしょう。
特にセラミドを作りにくいアトピー体質の人や、
角層ケラチンが非常に薄い敏感肌の人にとっては
アルカリ性泉は時に肌の状態を悪化させる原因にもなるのです。
◎アルカリ性泉美人の湯≠美肌の湯
つまり「アルカリ性泉美人の湯」というのは簡単に言えば
肌の老廃物を綺麗に流してツルスベ肌にする性質がある
というだけであり、
その薬効効果として肌を美しくしてくれるわけではない
ということです。
アカスリやピーリングのように
溜まった角質を除去することで肌が綺麗に見えるだけで、
実際には肌にとってはかなりの負担になることなんですね。
ですから
例えば毎日入浴剤でお風呂をアルカリ性にするとか、
アルカリ性の洗剤で毎日洗浄をし続けるとか、
そういうことはやめたほうが良いでしょう。
肌が弱いと自覚している人は特にです。
もし旅先などでアルカリ性泉に浸かったときは、
しっかりシャワーで洗い流した方が良いでしょう。
…たまにシャワーまで温泉水とかいう困ったところもありますが…苦笑
アルカリ性泉だと髪の毛も大変なことになります。。
◎本当の美肌の湯は「弱酸性泉」
ただ温泉は全てが「弱アルカリ」というわけではなく、
中には「弱酸性泉」というものも存在します。
実際に慢性皮膚炎への湯治効果があると言われており、
乾燥肌や敏感肌の人でも安心して入浴できます。
弱酸性泉の場合は「美人の湯」ではなく、
「美肌の湯」と呼ばれるようですね。
また弱酸性泉で髪を洗うとサラッサラになるのでも有名ですね(笑)
もし温泉旅行の予定があれば、
一度弱酸性泉の温泉宿を探してみると良いかも知れません。
かくいう僕も実は温泉が大好きでして、
アトピー体質ですが普通にアルカリ性泉も入ります(笑)
ただやはり入っていると肌に刺激というかかゆみを感じるので、
入念に入念に洗い流すようにしています。
でも毎回「やっぱり合わないなぁ」と感じますね。
思えば美人の湯というのは
「美人になれる湯」
という意味ではなくて、
遺伝的に肌が強い人(肌が綺麗な人)にしか入れない、、
つまり
「美人が入る湯」
ということなのかもしれません。。
だとしたらなんというミスアンダスタンド…(ToT)
まぁ大昔の人なんてそんなにお風呂に入れるもんでも無かったので、
どんな温泉も入れば綺麗になって
「美人」に見えたのかもしれませんね。
でも今の世の中
アルカリ性泉=美人
というのは少し時代遅れの考え方です。
アルカリ性泉が美人の湯と呼ばれることを引き合いに出して
セッケン洗浄料を擁護するようなメーカーもありますが、
これも捉え方・言い方一つの問題です。
下手な謳い文句に騙されることのないようにしたいですね。
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