第31回 メンタルを強化しよう(その1) | 知っておきたい麻雀戦術

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フリーで麻雀は普通にできるけれども、なかなか勝ちきれない人に、
リアル麻雀で勝ち切るための技術紹介をするブログ…のはずだったのですが、
最高位戦のプロになって、プロ活動の話ばっかりになってます。
2019年からは天鳳(ネット麻雀)の話も多くなる?予定です。

おはようございます。

今日はメンタルの話にしましょう。

これは永遠のテーマだと思いますし、
他の麻雀戦術の話以上に
人によって合う合わないがあると思います。

ただ、いつも言っているように、
こんな考えの人もいる」ってことは
必ず勉強になるはずなので、できればきちんと読んでください。


まず、皆さんはどんな時に
「俺って(私って)メンタル弱いな~」
って思いますか?


私だったらメンタルの揺れの大きい順で
「マナーの悪さにイライラする時」
「人の言動にカッとなる時」
「自分の読みを信じ切れなかった時」
「他人の思惑にきっちりはめられた時」
「ミスする要素が無いのにうっかりミスをした時」
って感じです。


マナーについての対処法は
第11回から別テーマで始めてるので
ここでは詳述しません。


私が一番熱いのは
自分で「この辺はほぼ当りだろう」と思っていたのに、
なんかやたらその辺が安くなって、
「あれ?実はいけるんじゃないか?」と思って切ったら
きっちり当りだったパターンですね。

ホント、馬鹿じゃないかと思います。

それに比べたら手に惚れて打った方がまだましですね。
まあ、どっちも馬鹿なんですけど。

で、そこで「出ると思った」とか言われると
自分が悪いのに「カッチーン」って感じになっちゃう。


いや、「出ると思った」だとマナーが悪いだけですね。

「いい待ちだよね~」(第3者のお客さん)
「ええ、いい待ちになってラッキーです」(和了った人)

くらいなら、マナー悪いとは言えませんよね。


でも、個人的にはどちらも大差ないんですよね。
「行けない牌だと思っていたのに」っていう思いがあるから。

だから、私の場合は「失敗した」と思っているかどうかが分岐点で、
言い方なんかは実はどうでもいい感じがします。


これが同じ牌でも
「25待ちが無くなったから勝負したらカンチャンに刺さった」
みたいな場合なら、別になんてことないんですよね。


あと「これは山にいるだろう」と思って
突っ張りきる予定だったのに、
親リーとかでなぜか気が変わって
回したとたんにツモって
和了れなかったり、打ったりするのも熱いですね~。

これは他人には見えづらい部分ですが、
予定通りの回し打ちなら
熱くもなんともないんですよ。


どちらにしても、イライラしたり、カッとなったり、
精神が落ち着きがない状態はかなりマズいですよね。

私個人の経験だと、マズい順に

投げやり
イライラ
カッとなってる
普通
舞い上がってる
冴えてる
ゾーンに入ってる


って感じですかね。

「舞い上がってる」状態は普通より良くない気がしますが、
この状態であんまり痛い目を見た経験がないので、
普通よりは上位においてます。

最上位と最下位はめったにないですね。
両方とも年に1度あるかどうかです。


問題になるのはとりあえず下位3つですね。
どれも「頭を冷やす」ことが必要です。

この状態になると「できるはずの事ができない
という、勝てない精神状態になります。

このあいだ(第26回第27回)やったように、
不ヅキを招き寄せることにもなりかねません。


瞑想をして落ち着くわけにもいきませんから、
代走を入れる」というのも1つの方法ですが、
席に戻った途端によみがえってきます。
(もしかして私だけ?)

さわたり流だと、こういう時は
余計な事を考えずに済むよう、
必要な事を余裕のなくなるくらい一所懸命考える

これが私なりの秘訣です。

よく私が使うのは
「人の手の高さ、早さを設定してみる」
「人の手の牌姿を推測する」
「和了る人を予測してみる」
「他家の思惑通り進んだとして、次の展開を考える」
みたいな事ですね。超絶マジメに考えます。

昔は
「全ての手出し・ツモ切りを見て覚える」
なんてやっていました。

まあ、これは初級者向けですね。
上級者になってくると、手出し・ツモ切りに意味が出てきます。
だから、一所懸命人の手の中を考えてやるだけで、
自然と頭の中に手出し・ツモ切りがインプットされます。

つまり「頭の中できちんと想定がなされている」から
「この牌の手出し(ツモ切り)を見て、こう考えたんだっけ」
と、思い出すことができるわけです。


要するになんでもいいんです。
自分のできる範囲で、
眼前の局面で機械的にできる作業的な事
を目一杯やるということです。

第9回でも述べた「頭のメモリ」を
この時はフル回転で麻雀解析側に回します。
メモリに空きを作っても、どうせいらない感情で埋まりますから。

そのぐらいなら、逆に感情の入る余地がないくらい、
麻雀の機械的な現状分析にメモリをフル活用した方が絶対いいです。


ちなみに機械的っていうところがポイントです。
感情的な部分の考えや推測はとりあえず外しましょう。
そっちを考え始めると、
自分の感情も呼び起こしてしまう恐れがあります。

自分のできる範囲でデジタルに徹する
と言い換えてもいいかもしれません。


これは感情的なマイナスを少なくするだけの麻雀戦術です。
気持ちいい和了をしたりして、感情が上向きになったら、
ギアを元に戻して、いつもの麻雀をしましょう。


どうですか?

みんなの参考になったら、いいなぁ。

それではまた。



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