第11回 卓外戦術とマナー(その1) | 知っておきたい麻雀戦術

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フリーで麻雀は普通にできるけれども、なかなか勝ちきれない人に、
リアル麻雀で勝ち切るための技術紹介をするブログ…のはずだったのですが、
最高位戦のプロになって、プロ活動の話ばっかりになってます。
2019年からは天鳳(ネット麻雀)の話も多くなる?予定です。

おはようございます。

皆さん、麻雀の成績はつけはじめましたか?

皆さんがある程度データが貯まった頃、
私なりの分析の仕方を披露したいと思いますので、
頑張ってつけてみて下さい。


さて、今日は卓外戦術とマナーについて考えてみましょう。


全ての勝負事は、本来のルールとは関係のない、番外戦術的な駆け引き要素があります。

有名なところでは、楽天の元監督の野村さんが現役だったころの
ささやき戦術なんかがそれにあたります。

この戦術を正々堂々の戦術と言う人はあまりいないでしょう。

しかし、当時のプロ野球界で禁止されなかったように、
ルールの範囲内ではあるわけです。

これも勝負のうちと捉えるか、マナー違反の汚い方法と嫌うか、
仕方がないと受け入れるか、全然気にしないか、
選手によって様々な反応があったと思います。

野村さんはそんな様々な反応を見ながら、
試合の流れの中で、ささやきを戦術と言われるまでに昇華し、
名捕手と称されるようになったのだと思います。

本来の野球の実力があったから、ささやき戦術が生きたわけで、
決してそれだけで名捕手と呼ばれたわけではないとも思います。

実力もないのにささやきだけ上手でも、
ただの嫌味な選手なだけですからね。


麻雀でも事情は大体同じで、卓外戦術で勝とうというのは、
真っ当な方法ではありません。


ほとんどの場合、卓外戦術とマナーが悪い麻雀とはイコールだと言っていいでしょう。

だから、このテーマで紹介する戦術については、正直、実行してほしくはありませんし、
私のブログの読者には、正面から勝つ麻雀を目指してほしいと思っています。


そして、実行してほしくないのにはもう一つ理由があります。

簡単に言うと、麻雀における卓外戦術=マナーが悪い麻雀は、
知らない人には大きな威力がありますが、
レベルが上がるとほとんど不利にしかなりません。

つまり、身に付けても基本的には
「それを知らない人にしか通用しない」戦術なわけです。

しかし、知らないと術中にはまってしまいます。
本筋ではなくても、そういう戦術も知らなければなりませんね。


なぜ卓外戦術は「それを知らない人にしか通用しない」のか?
順を追って考えていきましょう。


どこの雀荘でもマナーの良い人、悪い人は必ずいます。
そして、マナーの悪い麻雀は他人の気分を害します。

何度か言いましたが、麻雀はメンタルな部分が大きい競技です。

マナーの悪さにイライラさせられる、というのは、
言い方を変えれば、
メンタル戦術の初級者に対して、上級者が一方的に攻撃する、
という状況でもあります。
(あんまり適切な言い方ではないかもしれませんが…)


マナーの悪い方がメンタルで優位に立ち、
マナーの良い方が割を食ってしまうんじゃ納得がいきませんね。

そこで、どこの雀荘でもなにかしらのハウスルールがあって、
マナー違反に対しては罰則があるわけです。

そういう卓外戦術的な要素をなるべく排して、
純粋に麻雀を楽しんでほしいからです。


当然、私の店にもマナー違反に対しては罰則規定があります。

日頃から考えて、規定や雰囲気作りを考えてはいるのですが、
マナーというのは個人で感じ方が違うので、
全ての人に納得のいく完璧なマナー規定というのは作れません。

結局、なるべく多くのお客様の感性に
ターゲットを絞ってマナーの規定を作るしかないわけです。

非常に残念なことですが、
どんな規定を作っても、どこかにマナーの善し悪しがある以上、
割を食ってしまう人は絶対に存在します。


ここで本題ですが、実はほとんどのバッドマナーに対しては、
割を食わない方法がある
んです。

あるどころか、悪いマナーに対して正確に対応すれば、
かえって自分の方が優位に立てる場合が多いのです。

だからいつも「この野郎!」と思ってイライラしている人は、
ちょっと落ち着いて考えてみて下さい。

どうしてこの人はこんな事をするのか?

基本的にマナーの悪い人は自己中心的ですから、
自分が有利になるように行動しているに決まっています。

ということは、
この人はどんな風に自分を有利に持っていきたいのか?
と考えればいいわけです。

そうやって行動・言動の裏を考えていくと、
その人がどんな手をしているか、
テンパっているか、何か鳴きたいのか、
そういった事がわかってきます。


逆に言うと、マナーの良い麻雀は逆を取られにくいわけで、
皆さんはそういう力強い麻雀を目指してください。

それが本当の意味で強い麻雀だ、と私は思います。


ちょっと長くなったので、今回は具体例をあげません。

今度このテーマをやる時にできるだけ回答しますので、
直接でも、コメント欄からでも質問を寄せて下さい。

対抗するための方法をお教えしましょう。


それではまた。



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