”猛暑におでん”TVでは「昇温商品」・「降温商品」という語が使われたが・・・ | Prof_Hiroyukiの語学・検定・歴史談義

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<本記事を引用された場合、その旨を御連絡頂けると有り難いです。>

本日2度目の更新です!


本日は「夏のカロリー摂取の注意点」http://ameblo.jp/prof-hiroyuki/entry-10560249062.html 以来、久し振りのダイエット関連の記事です。

※ダイエットの語義については、「ダイエット(食事療法)の語と運動とは直接関係がない!http://ameblo.jp/prof-hiroyuki/entry-10499233341.html も御覧下さい。


昨日、帰宅してから偶然に宮根誠司さん司会の「Mr. サンデー」というTV番組を拝見しました。

「猛暑におでん」という見出しだった様に記憶しています。


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まずは基礎代謝の話。本ブログの記事「夏のカロリー摂取の注意点」http://ameblo.jp/prof-hiroyuki/entry-10560249062.html での説明とほぼ同じように話が進みます。


「夏バテで元気を付けようと思って沢山食べたら、すごく体重が増えて・・・」と、宮根さんが分かりやすく具体的なフォローをされていました。


確かに「栄養を付ける=沢山食べる」と勘違いして「夏には沢山食べなきゃ!」と「有害な発言」をする人も結構居そうです。

それは極めてまずい事ですので、この様にTVで取り上げられて警鐘を鳴らせる事は非常に意義深いことでしょう。


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そして、タイトルの「猛暑におでん」について話が進みます。


人間はその時点での寒暖ではなく、「気温が上昇したら冷たいもの」、「気温が下降したら温かいもの」を欲するというのです。コンビニエンスストアの売り上げが根拠となっているとの事で、商品の回転がはやいために信頼は出来そうですね。

※コンビニと書かない件については、「カタカナ語省略法とパソコンの怪」http://ameblo.jp/prof-hiroyuki/entry-10632058403.html も御参照下さい。


この考えに基づけば、アイスクリームは暖かくなる春先から人気が出始め、涼しくなり出す今頃では既に売り上げは下降線。むしろ、今頃からはおでんに人気が出始めるとの事でした。

※アイスクリームの成り立ちについては、「本日の外来語 No.27」http://ameblo.jp/prof-hiroyuki/entry-10619858331.html の後半も御参照下さい。


確かにアイスクリームには飽きました。私は暑がりですので「おでん」にまでは食指が伸びませんが、コンビニエンスストアでの売り上げ上は正しいとの事です。


調べてみて初めて分かる「発見」というべきものでしょうが、マーケティング的には常識が覆ったのではないでしょうか。


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但し一言。専門の先生の御説明で、アイスクリームを「気温が上昇する時に好まれる食品」として「昇温商品」、逆におでんを「降温商品」として説明されていた様です。


そのジャンルでは専門用語として確立されつつあるのかもしれませんが、この造語形式では「昇温」「降温」は「商品」にかかって属性を示す位置にあります。


ですので、「昇温商品」だと「(体温などの)温度を上昇させる商品」という意味になってしまうのです。


本当にその意味だと却って夏バテになってしまうので非常にまずいのですが、その様な食品も現実に有りますので紛らわしいですね。


但し、これに代わる「適切な用語」が生み出されれば、売る側にも買う側にも非常に有益な考え方だとは痛烈に感じました。