Prof_Hiroyukiの語学・歴史談義

・歴史旅行記や言葉(日本語・フランス語・ドイツ語など)へのこだわりを書き綴ろうと考えています!    
                      
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親の仇に養われた?!岩佐又兵衛の「本当の」父と母(大河ドラマ考203官兵衛33) に続く大河ドラマ考です。

今週(8/24放送)の「軍師官兵衛」は第34回「九州出陣

僧形であるのにキリシタンという大友宗麟(豊後の戦国大名)が島津の侵攻に困り、出陣を秀吉に依願します。

しかしながら家康の様子を窺うために秀吉自身は動けず、黒田官兵衛らが毛利勢と合同で九州へ侵攻する手筈となります。


ところが・・・

隠居して家督を息子の元長に譲った吉川元春は、出陣を固辞します。

従わないのは無礼だと秀吉はそれを認めません。その上に・・・

元春は当主・毛利輝元の叔父にして不敗の猛将。

何十回も戦って、あからさまな負けを喫した事がない人物です。

元春が参陣するのとしないのとでは、味方の士気に関わるというのです。


結局元春は病を押して出陣。

賊にしか見えない島津家首脳達はその情報を聞いて怯み、立て直しのために後退する・・・という筋書きです。


(1)ドラマ内で、官兵衛は「命を下さい」と元春に言いました。

元春は出陣中に小倉城で死去。まだ隠居所は完成しておらず、秀吉の出陣命令によって元春の寿命は「縮められた」という事を示唆しているものと取れます。


ところが、実はそんな生易しいものではなく・・・


(2)陰徳太平記の記述によれば・・・

官兵衛は病の元春に「鮭」を御馳走。

食後のどうやら「その日のうちに」容態を悪くしたというのです。

秀吉側に元春暗殺のメリットは少なく、官兵衛に毒殺などの意思は無かったというのですが・・・


ドラマでは完全にこの場面を無視。

その一方で、この「お命頂戴」という台詞はこの事件を念頭に置いている訳です。


暗殺説を採るかどうかは別として、こういった省略の仕方が「視聴者の士気」を下げてしまっているのでは無いか・・・とも感じました。

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