本日はこの時期のために取っておいた話題をひとつ。
取り上げますのは「アイスコーヒー」。ice coffeeではなくて"iced coffee"が英米での表記です。
この"iced"とは何かと申しますと、「氷を入れられた」という意味の過去分詞に由来しています。
要するにアイスコーヒー、もとい「アイストコーヒー」とは、冷たいコーヒーではなく「氷の入った(入れられた)コーヒー」を指しているのです。
なお、「アイスコーヒー」を和製英語という方もいらっしゃいますが、それは言い過ぎの部類でしょう。
英米でも"cold coffee"ではなくてアイストコーヒー名義の販売・消費が増えてきた模様ですし。
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「その程度の事は先刻承知。」という方も多そうですので、もう少しだけは掘り下げましょう:
アイスクリーム(ice cream)の事を「アイス」という人がよく居ます。
これには凄く違和感が有りました。
なぜなら、アイス(ice)の語義は「氷」ですから。
やはり単にアイスと聞けばやはり英米人は氷を思い浮かべる事でしょう。
ただ、イギリスなどではかなり古い時期から"ice cream"の「略語」として"ice"で通じていた事も有って、違和感はあるものの、「アイスクリームと言わないと。それでは氷の事ですよ!」などと突っ込みたいのをずっと我慢していたという訳です。
それにしても、"ice cream"の"ice"とは何なのでしょうか?
実はアイスクリームの中には微細な氷晶が多数存在し、それが独特の食感を齎しているとの事。
もどかしいのですが、やはりアイスクリームも"ice"である事には違い無い様ですね・・・