カタカナ語省略法と「パソコン」の怪(発表・面接のための日本語No.3) | Prof_Hiroyukiの語学・検定・歴史談義

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<本記事を引用された場合、その旨を御連絡頂けると有り難いです。>

今晩2度目の更新です!


アルファベット表記の略語の作られ方は「英語探訪No.11」http://ameblo.jp/prof-hiroyuki/entry-10630125413.html にて纏めました。


一方、カタカナ語の省略法については、次の2通りが考えられます:

(1)後方を省略

コンセントリック プラグ(concentric plug)→コンセント

※発表などでの略語は「プラグ」。→世間に認められた語

→発表における「専門用語」の扱いhttp://ameblo.jp/prof-hiroyuki/entry-10630789287.html を御参照ください。


コンビニエンス ストア→コンビニ

※発表などでは省略しない。


(2)各要素から一部ずつを摘出

セクシャル ハラスメント→セクハラ

※発表などでは最初に何の略かを断って使用。→専門用語


グラビア アイドルグラドル

(※省略)


カタカナ語については以上ですが、漢語の場合はいくつかの漢字を省略します。

→自販機



・・・この様に考えてみますと「パソコン」というカタカナ省略語が特異である事が分かります。


比較のため、今まで述べて来ました省略法を適用しますと・・・


(1)英略語のうちの頭文字略語のやり方で

 (※英語探訪No.11http://ameblo.jp/prof-hiroyuki/entry-10630125413.html を参照)

Personal Computer → PC

(これが世界標準!私は入国・出国の際も一貫してこの語を用いています。)


(2)カタカナ語と考えて

パーソナル コンピューター → パーコン


その他「パーソコン」というのも有り得ましたが、今となっては何か変ですね。

いずれにしましても、発表の場では国内しか通用しない「パソコン」の語はなくべく用いずにPC」の語を使うのです。



兎にも角にも、「パソコン」などとという語が「長持ち」しているのは、元の語Personal Computerを念頭に置けば非常に奇異な事に思えます。