いやーお待たせしました！
何故、道産子で何も才能も無かった自分
がトップセールスまで這い上がり、上場
も主力として経験し独立しても余裕を
持ちながら経営できてるのか？
何故、どんな業界でも一瞬で適合して
しまうのか？
その原点となる完全ノンフィクション！
では・・・
中山孝之～11話
新規開拓をガムシャラにしていた中山
に試練が立て続けに起きた。
未収金になりそうな代理店が一気に
増えた。
それも当然でとにかく売り上げを上げる
ことのみに集中していたために回収の
方が疎かになっていた。
集金に行くと・・・
ちょっと待ってくれない？
が相次いだ。
さすがにヤバイと感じた中山は・・・
未収金になりそうな顧客をリストアップ
をして、その会社のNo.2や経理と仲良く
するのを心がけた。
更にその中でも危険な匂いのする会社
には頻繁に顔を出していた。
目を付けた会社は三社。
いずれも自分が開拓した会社だ。
自宅などを調べておいて、その三社から
の社長からの飲みの誘いには極力付き合
った。
まず一発目五百万ぐらいの債権がある
会社がヤバそうだ。との情報の内部
リークで掴んだ。
案の定、回収日に行ったら・・・
ちょっと待ってよ！俺と中山さんの仲
じゃない！？
用事あるから三日後ね！
出て行ってしまった。
行ってしまった後に・・・
中山さん！うちの会社マジでヤバイよ！
気を付けなよ！
と仲良くなっていた社員がこっそり
教えてくれた。
三日後回収に行ったら・・・
社長がこの３日間会社来てないと言う。
マズイ！
血の気が引いた。
会社にツッパテるんで未収金なんて
無様なことはしたくなかった。
絶対に愛人の家だ！
飲みに連れてもらった時に紹介して
もらった飲み屋のママの顔が浮かんだ
実は家にも招待されていた。
取り合えず社長の家に行ったが忙しくて
帰ってきてないと言う。
そのままの足で愛人宅に向かった。
不在だった。
けど帰ってくるならここしかない！
ずっーーーーーと待った。
夜中の３時頃ようやく姿を現した。
社長！
な、中山さん！
約束違うじゃないですか！
まぁまぁここじゃなんだから。
いや必ず今日！約束守ってもらいます！
愛人の前ではカッコつけたがりな社長
なんで目線でチラチラ愛人を見ながら
言った。
そして朝まで愛人宅にお邪魔させて
もらい朝9時過ぎまでいて・・・
んじゃ社長行きましょうか！
連れて行ったのは中古車屋。
ベンツをその場で売らせた。
高いベンツだったんで良い査定でその
場で回収できた。
会社には半休申請してて五百万円持って
午後から会社行った。
所長からは・・・
目標もイッテないのによく半休とれるね
相変わらずの嫌味。
その会社は翌月倒産した。ライバル社
は七千万の不良債権を抱えることに
なった。
また別の会社では約二千万円。
中山さんが買ってくれって言うから
買ったんじゃないか！
逆ギレされた。
けど自分は一歩も引かない！
交渉12時間！５日後に小切手を回すと
いうことで回収した。
更にもう一社三千万円！
これも押し問答の末にゴルフの会員権
を売らせて回収した。
売ったら回収する！当たり前の事だが
売る何倍も労力が必要になる。
かなり勉強になった。
横須賀の大型案件は一社また一社と
脱落していき・・・
諦めの悪い中山VS業界最大手役員との
闘いに絞られてた。
相変わらず日報には嘘を書きながら
毎週横須賀に通っていた。
往復で交通費2500円！
嘘をついているので精算もできない。
月にすれば一万かそれ以上。
手取りにすると11万円しか給料がなかっ
た自分なので正直、死ぬほど痛かった。
けど実力がほしい自分には先行投資
だと言い聞かせ踏ん張った。
次辺りかな？山場は。
中山は最終プレゼン資料をまとめながら
考えていた。
営業車から流れてくるデビューした
知り合いの歌・・・
正直、辛かった。
けど、自分は決心したんだ！
生き抜く為にこの道を選んだんだ！
もう一度自分に言い聞かせラジオから
流れてくる歌を振り切った。
そして次の交渉で中山は奇跡を初めて
感じることになる。
この感性の目覚めが今の自分を支える
ことになる！
続く～
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