_(^^;)ゞお待たせしました。
大人気シリーズ！
俺の実体験。世の中の理不尽さと何も
才能のない自分が這い上がる切っ掛け
になった若き日の物語。
ノンフィクションでお届けします！
では・・・
リアル中山 孝之～10話
勝負のプレゼンが始まった。
今のままでは確実に失敗します！
この言葉がクライアントに余程刺さった
のだろう。
案の定、周りは？？？どうして？？？
の空気が漂い始め僕に聞いてきた。
簡単ですよ！この街の特性を考えて下さ
い！お客さんのほとんどが！？
若い人たちでしょ？
クライアントも理解している。
そこですよ。他の競合になるカラオケ
BOXは全て同じ機種、同じソフトです。
それが無難な組合わせでしょ？
代理店の社長が言った。
そう、そこなんですよ！僕も札幌に
配属されてからずっと疑問に思ってて
全く違う商品を発見し、他の営業と全く
違う提案してきました。
実際カラオケBOXでの評判はすこぶる良好
です。
あまりにもP社のハードとD社のソフトが
強くなりすぎて、本当の歌う人のことを
当社も含め、代理店も考えないように
なってます。
そこに勝機があります！
どんな方法あるの？
簡単です！今回10ルームのうちの半分を
LDからCDに変更します！
今頃、CDはないでしょ！？
なんか根拠あるの？
ありまくりですよ！CDのオプション
ソフトには若い人達が歌いたい曲が
豊富に用意されてます。
僕が歌いたいんだから間違いありませ
ん！
LDでは無理です！
だから半分LD半分CDにすれば間違いなく
CDに人気集中させる自信があります！
絶対自信ある？
あります！
クライアントが代理店に・・・・
社長、俺、中山君信じてみるよ！
嘘ついてる目には見えないからさ。
まっ決めるのはお客さんですから。
あ、ありがとうございます！
それじゃN社さんと打ち合わせして
最高のカラオケBOXにしてください！
まかせて下さい！
絶対評判になるカラオケBOXにしますよ
！
頼みますね。
はい！
商談が終わりN社の社長から・・・
ホントに大丈夫？ と・・・
絶対自信あります！それに当初の予算
より大幅なコストダウンになります。
その分の利益はクライアントさんに
還元するのも良し、社長が儲けてもいい
ですし。
わかった。それじゃ詳細打ち合わせしよ
うか！
そしてオープンの日がやって来た。
J社の案件を直前にひっくり返してやっ
た充実感に満ち溢れていた。
それはオープン初日から効果を発揮し
た！
これでもか！と言うぐらいCDのオプショ
ンソフトを打ち出した。
ブルーハーツ、ボウイ、アースシェイカ
ー、ジュンスカ等々・・・
当時はそのCDオプションでしか歌えなか
った。
CDの部屋から埋まっていく現象。
今までのカラオケBOXの概念変えてやっ
た。
一ヶ月もするとN社から・・・
中山さんスゴイことになってるよ！
CDの部屋待ちが多くて行列絶えないよ！
お礼にメインの仕入れ先W社に替えるよ。
思わぬ副産物(笑)これで月々のベース
売上が300万円ほど上がる。
しかし、中山は来るべき横須賀の案件
業界最大手の役員との闘いに気持ちが
向いていた。
絶対勝つ！
叫びながら今回の案件のヒットが自信
を与えてくれた！ が・・・
カラオケは日進月歩で急激に進化して
いる。
今回はたまたま獲れたが横須賀は相手
も規模も違う。
もう一度気を引きしめて事務所に帰っ
た。
どこに行ってたん？今月はノルマ行く
んでしょうね！？
という嫌味も全然気にならなかった。
既に最新機種や発売予定のソフト、
スピーカーのスペック、アンプの特性
の分析に入っていた。
全国の営業マンは会社から商品を与えら
れ売れ筋を売っていた。
中山は商社の利点を生かし自ら商品を
発掘し色々組合わせシュミレーション
に移ってた。
もう入社２年目。仕事の本質に気がつき
始めていた。
続く～