「きょうは会社休みます。」第7話~こじらせ女のお部屋探し | 日々のダダ漏れ

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「きょうは会社休みます。」

今日会社を休みます。

第7話 こじらせ女のお部屋探し
お試し同棲で恋終了?魔法の頭ポン


生まれて初めての不動産屋さん。もちろん内見とい
うのも初めての事で…。何を基準に部屋の良しあし
を判断すればいいのか。今イチよく分かっていない。

なだれ込みに、入り浸りに、なし崩し…。同棲という
言葉に抱いていたイメージは、確かに、ふしだらな
香りだった。


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一華) 大丈夫なの? ずっと実家暮らしで、2泊以上
    の外泊ろくにした事ない人間が、365日他人の
    家に暮らせる?


言われてみれば、確かに無謀だ。よちよち歩きの赤
ん坊が、いきなりフルマラソンに挑むようなものだ。


**********

知らなかった。私はいびきをかかない人間だと思っ
ていた。一緒に住むとなると、いつかは田之倉君に
いびきを聞かれてしまうことになる。そして寝相も人
様に見せられるものでは…。朝起きて枕が嘘みたい
な場所に転がっていたことだって、1度や2度ではな
い。社会人になってから、家に毎月お金は納めて来
たが、家事全般はお母さんが当たり前のようにやっ
てくれていたし、家の食費や光熱費が、1か月にどれ
ぐらい掛かっているのか、あまり気にしたこともない。

同棲するとなれば、この水道代だって、これからは自
分達で支払っていかなければいけないのだ。30年間、
実家暮らしというぬるま湯生活をしてきた私に、訪れ
た試練。でも、必ず生まれ変わってみせる。実家暮ら
しの女から、年下彼氏と同棲する女へ!


**********

朝尾さんがオープンさせるレストランに、食材を提供
することが決まり、急に元気を取り戻した瞳ちゃん。
そしていなくなったはずの恋敵が再び現れ、意気消
沈する加々見君。

朝の9時半に食べ放題のカレーの誘いは、誰でも断
ると思う。カレーを食べれば全てうまく行くという小学
生並みの能天気さ。私も少しは見習いたいものだ。


**********

大城) それより次の作戦だ。女が確実に落ちる
    方法を極秘に入手して来てやったから。
加々見) もういいですよ、そういうの。
大城) え~、
    2秒あれば落とせる方法知りたくないの?
加々見) 絶対に、絶対しませんけど、
     聞くだけ聞きます。
大城) よし。ちょちょちょ…いいか?
    女の子の頭を、ポンポンポンと3回たたけば、
    あら不思議! どんな相手でも簡単に落ちるら
    しいんだ、これが。
加々見) じゃあ
     大城さんが使えばいいじゃないですか。
大城) 俺も運命の相手が現れたらもちろんやるよ。
加々見) ホントかな~?


**********

まさか、それが目的? どこかで聞いたことがある。
男性は20代の前半に、性欲のピークを迎えると。
私は、同棲して、この若さについていけるのだろうか。


湯船につかって体を温めるということは…
そういうサインなのか?

このまま寝るのか? 普通に寝ていいのか?

来た!
どうしてベッドから見える位置に置いてしまったんだ。
マモルの視線を感じながらの行為は、非常に照れる。

あれ? …来た?
はぁ…。

思わせぶりな寝返りが繰り返されるばかりで、何も起
こらなかった。人生で、2度目の徹夜を、経験した。


**********

瞳) 私、朝尾さんのどこに引かれたのか、
  ようやく分かったんです。
花笑) えっ? 見た目と肩書じゃなくて?
瞳) あの生命力だったんです。
花笑) 生命力?
瞳) だって、一度は迷惑をかけたうちの会社に
  ですよ? 普通顔出せないですよね。しかも
  あんな自然に。


神経が図太いのだ。
きっと恵方巻きぐらいの太さはある。


瞳) 自分の夢のためなら、多少カッコ悪いことでも
  平気で出来ちゃうところに、雄としての強さを感
  じたんです。


確かに生命力はありそうだ。たとえ無人島に取り残さ
れても、涼しい顔で珈琲飲んでそうな雰囲気はある。


**********

ま…まずい。いびきの発生確率が上昇している状況
で、今日も田之倉君の家に、帰らねばならない。


朝倉) こんにちは。

何と言う生命力。

朝尾) 引っ越すの? もしかして、彼と同棲?
花笑) さぁ、どうでしょう?
朝尾) ついこの間まで別れの危機かと
    思ってたのに、随分と展開が早いね。
花笑) まだ一緒に住むって
    決まったわけじゃありませんから。
朝尾) 同棲するカップルの81%が、
    結婚前に別れるって、何かで読んだな。
花笑) ご忠告、ありがとうございます。
朝尾) ねえ、桜が何であんなに感動するか、
    知ってる?
花笑) 純粋に綺麗だからじゃないですか?
朝尾) 年に一度、しかも短い間しか楽しめないから、
    愛されるんだよ。
花笑) ふ~ん、そうですか。
朝尾) 同棲も一緒だね。離れていれば美しいと思え
    るものも、そばにいるのが当たり前になると、
    日に日に感動も薄れる。あと、犬を飼ってる人
    も、婚期が遅れる傾向があるらしい。
花笑) ほ…ほっといてくれませんか。
朝尾) じゃあまた明日。


来年の恵方巻きのお願いは決まった。
朝尾さんが、二度とこの店に来ませんように。


**********

連泊の壁は思った以上に厚い。
そして、実家の心地よさといったらない。
1日ぶりに会うマモルも、心なしか嬉しそうだ。


**********

何ということだ!
付き合ったばっかりの頃は、田之倉君から
届くメールに、あれほど心躍らせていたのに。
今や何の感動もない。

一緒に歩いてる時もそうだ。始めの頃は、手と手が
ちょっと触れただけでも、ドキドキしていた。

あれだけのやりとりを、一言もしゃべらずに!?
同棲したら、そのうち私達も…。

言わなくても何でも分かり合える関係に、憧れたこと
もあるが、お互いに慣れきって、会話のない生活は、
あまりにも寂しい。


**********

朝尾) 同棲する部屋、見つかった?
    一緒に住みたいって、君から言ったんでしょ?
悠斗) それが何か?
朝尾) 彼女は君に一生懸命だけど、
    そこに甘えちゃダメだよ。
    まだ同棲するのは早いんじゃないかな。
悠斗) よろしければ、帰らせていただきますが。
朝尾) どうしてそんなに焦ってるの?
悠斗) 別に焦ってません。
朝尾)君…彼女のことちゃんと見えてる?
悠斗) ちゃんと見えてます。失礼します。


**********

瞳) 加々見はさ、私のどこがいいと思ってんの?
加々見) 顔です。
瞳) 顔? どうして?
加々見) 初恋の人にそっくりなんです。
瞳) はぁ…。他には?
加々見) いや、今のところ他には特に…。
瞳) 私の中身ってそんなに何もない?
加々見) いやいや…そんなことないと、思いますよ。
瞳) 思いますよって、どういうことよ。
加々見) まだ、瞳さんのことを全て把握している訳
     ではないので、軽はずみな発言はできない
     と言いますか…。
瞳) はぁ…。あんたってさ、ホントモテないでしょ。
加々見) はい。えっ?
瞳) 今のところ女を喜ばせる能力、0点だから。
  ふぅ…。そんなんで私の心つかめるとでも
  思ってんの? 相手は朝尾さんだよ?
  ちゃんとそこ分かってる?
加々見) すいません。


**********

人生には限りがある。毎日一緒にいることで、
色あせていく事もあるかもしれない。でも田之倉
君とは、色あせていく時間も一緒に共有したい。
もう後戻りはできない。


**********

悠斗) 花笑さん?
花笑) ん? 何?
悠斗) やっぱり…まだ一緒に住むのやめよう。
花笑) えっ?
悠斗) ごめん…急にこんなこと言って。
花笑) どうしてか、聞いてもいい?
悠斗) やっぱり、花笑さんが名義人のまま部屋を借
    りるって、ダメだよね。もっと男として、一人前
    になってからじゃなきゃ。花笑さんと一緒に暮
    らしたいって気持ちは、今も変わらないよ。
    でも…もっとちゃんとした形で、スタートさせる
    べきなんじゃないかと思って。俺焦ってたかも。
花笑) 正直言うとね…ホッとしてる。
悠斗) どうして?
花笑) ずっと、迷いがあって。一緒に住みたいって
    気持ちと、このタイミングで、本当に実家を離
    れていいのかって気持ちと…。ごめんね。
    いい年して、恥ずかしいんだけど。
悠斗) そうだったんだ。
    でもいつか、一緒に暮らそうね。
花笑) うん。


**********

私は一体何をしているのだ。
いや、今のは完全に無意識だ。
自分の意思でコントロールできるものではなかった。
どこかで聞いたことがある。
女性は30代の前半に、性欲のピークを迎えると。
きっとそういうことだ!


悠斗) いまからする?

**********

ダメだ。うまく仕事に集中できない。
どうした、青石花笑。
いつからそんなにだらしない女になったんだ。

田之倉君に続いて、私が呼ばれる。
そしてどこか険しい表情の田之倉君。
まさか、2人の交際が、白日のもとに…。


**********

大城) はじめまして。青石の同期の大城です。
    マモルさんで…マモ倉!?


**********

大城が加々見君に授ける「壁ドン」に続く「女を落とせ
る作戦」第二弾は、「頭ポンポン」って! 大城の情報
ソースはマンガなのか? ネットなのか? 間違ってる
とは言わないが、正しいとも言えない情報だよ、それ。
壁ドンも、頭ポンポンも、自分が好意を持っている人
にされてこその萌え! 勘違い野郎の壁ドン、頭ポン
は、恐怖、嫌悪感の対象でしかないからーーっ!!

今回の花笑の妄想劇場は、あうんを目指せ、ジェス
チャーゲーム!…みたいな? ていうか、ほとんど野
球のサイン。「いつも感謝してるよ、花笑。愛してる」
のサインが「バント」って! それはかなり違う気がw
おでこ5回ぶつけたり、何度もキスしたりが、「アイシ
テル」のサインと歌ったのはドリカム。…って、おお!
花笑が思わず悠斗にキスしたのは、まさに「愛して
る」のサインになってるじゃないか! 花笑ったら、い
つのまにかレベルアップしてるよ。てか、そういうの
をいちいち性欲に結びつけなくてもいいから! あん
たはフロイトかっ!(まあ、確かに、性欲的には20代
男子と30代女子はちょうどいいかもとは思うけどw)

戸惑いながら、娘の幸せのために、同棲を認める親
心の切なさ。結婚しては欲しいけど、できれば嫁ぐ日
まではそばにいてほしいっていうのも親心。まあ、同
棲はしなくていいけど、家事は覚えた方がいいよ、花
笑! 悠斗の看病に登場した水枕がいい。私も子供
の頃から水枕は手放せません。今もいざって時には
大活躍してくれる♪ アイスノンなんかじゃ、駄目なの
よね。あの、氷が入った水のたぷんたぷんした枕が
熱がある頭に心地いい。でも…まさかの、ネギ! い
え、知識としては知っていたけど、本当にネギを巻く
のをはじめて見たかも! おばあちゃんの知恵袋か!
ネギ巻きの効果としては、体を温めてくれる、ネギの
「殺菌」「消炎」の効果がある匂い成分を効率的に吸
うことができる、的なことみたいだけれど…。何となく
気分の問題のような気も…。プラシーボ効果っていう
か、信じる者は救われる~みたいな? ネギはやっぱ
り、巻くより食べるほうがいいな~と、思ってしまう私。

今週はガッツリ花絵と悠斗がメインに描かれ、そうあ
るべきではあるのだけれど、先週の加々見君まつり
が尾を引いて、な~となくもの足りなかったりして…。
メインはもちろん、サブキャラも生き生きしていると、
ドラマは俄然面白くなってくるなあと、ホント思います。

 

 

 

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