「きょうは会社休みます。」
“こじらせ女子”に舞い降りた人生の奇跡？
園地、ふたり旅、合鍵、同棲準備・・・。しかし、やはり残念な
“こじらせ女子”がゆえ、いちいち立ちどまる。騙されてる？
私って重い？ ・・・不安な日々に過去の卑屈な自分が蘇る。
試行錯誤の失敗を繰り返しつつ、
それでも彼と一緒にいたいから・・・
●相関図
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第１話 こじらせ女の初恋
30才残念ＯＬに恋の嵐がキター！
私は、女をこじらせている。
私だってチャンスがなかったわけではなかった。
大学１年の春、
相手は憧れてたサークルの先輩だった。
（回想）
花笑） ごめんなさい。門限があるから。
後から先輩には彼女がいることを知り、
自分の判断は間違ってなかったと思った。
でも10年たった今なら思う。
あの時断らなければ、こんなにも
引きずることはなかったんじゃないかと。
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実家を出て一人暮らしをしようと思った事はないし、
両親から結婚を急かされた事も一度もない。
親離れできてないのか、子離れできてないのか。
今のところ両者一歩も引かない、
がっぷり４つの態勢といえる。
まだ会社に入ったばかりの頃、白馬の王子様が、
このバス停に迎えに来てくれる夢を見た。
今のところバス以外の何かがやって来る気配はない。
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花笑） 私の知り合いにいるの。全然彼氏ができない
って嘆いてる子が。ずっと彼氏が欲しいって言
ってるんだけど、瞳ちゃんみたいに積極的にな
れないし、臆病で不器用な子だから。もう３０な
のに、いまだに理想の男性に巡り合えないって、
困ってるみたい。
瞳） へぇ～そいつ何様なんですか？ あ～ムカつく！
私そういう奴が一番許せないんですよね。
花笑） えっ、どうして？
瞳） 戦場に出て行かない、身を削りもしない。なのに
お宝ゲットできないって愚痴ってる。ただの、怠け
者ですよね？ な～にが理想の男に巡り合えない
だ。可愛そうなフリすんのもいい加減にしろっつう
の。はぁ…。そういう女を何ていうか知ってます？
傲慢！ 傲慢っていうんですよ。
ホントその女、今度連れて来てくださいよ！
お昼過ぎまで私説教してやりますから。
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花笑） 今日は、ホントにありがとうございました。
悠斗） 正直、
あんな喜んでもらえると思いませんでしたよ。
花笑） あぁ、そりゃあね。
悠斗） 相手が僕でよかったんですかね？
花笑） うん。
悠斗） 朝まで一緒にいていいですか？
花笑） えっ？ いや、そんな、無理でしょ、急に。
悠斗） あぁ…ですよね。
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あんなに重かった荷物を下ろしたはずなのに、
昨日より重く感じるのは、どうしてだろう？
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一華） で、相手は何歳？
花笑） 21歳。
一華） すっげぇうらやまし～い。
花笑） からかわないでよ。
一華） で、どうだったの？ 初めての感想は。
花笑） まぁ…こんなものかと。
一華） な～んでそんな達観してんのよ。
長年ため込んできた分こう、ほとばしる思い
みたいなのあったでしょ？
花笑） 逆ですよ、逆。長年にわたっていろんな角度
から研究を繰り返してきましたから。想像を越
えてくる程の驚きはありませんでしたよ。ええ。
一華） く～何かね、若手力士の挑戦をはね返した、
横綱のインタビュー聞いてるみたい。
花笑） 横綱なんてとんでもないです。
女としてはまだまだ幕下。
いや、序二段ぐらいじゃないでしょうかね。
一華） で、どうすんのよ。その彼とは。
花笑） うん…。会社辞めようかと思ってる。
一華） はぁ？ どうしてそうなるのよ！
花笑） だって、会社に行ったら、
彼と顔合わせなきゃいけないし。
一華） あんたバカじゃないの。
たかだか１回寝ただけでしょ？ そんなことで
長年勤めてきた会社辞められんの？
花笑） 裸を見られた人と、
この先一緒に働けると思う？
一華） いや、見られただけじゃないけどね。
花笑） あ～もう、絶対無理。どうしよう。
一華） その彼は、花笑のこと本気かもしれないよ。
花笑） バカなこと言わないでよ。
一華） どうして？
花笑） いや、だって向こうは大学生だし。私みたい
なおばさん、本気で相手にする訳ないでしょ。
一華） じゃあ、体目当てって事？
花笑） おそらく。
一華） いいんじゃない？ 花笑だって、
処女捨てられれば誰でもよかったんでしょ？
花笑） それは違う…。
一華） じゃあ、彼の事本気なの？
花笑） それとも違う。
一華） あんたね、せっかく男と寝たって、
それじゃ何にも変わんないよ。
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悠斗） いい加減にしてくださいよ。言っときますけど
俺、遊びでホテルなんか行きませんから。
俺青石さんのことマジですから。
花笑） え？ マジとは？
悠斗） いや、だから…俺と付き合って下さい。
花笑） えっ？
悠斗） 俺じゃダメですか？
（花笑にキスする悠斗）
花笑） な…何時だと思ってるんですか！
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女子」。「こじらせ女子」とは、容姿に関係なく、「女子
であること」に自信がない、ひねくれ気味の女子たち
のこと…らしい。AllAboutの記事によると、「こじらせ
女子を」見極める５つの診断ポイントは…
「仕事モード」から抜け出せなくなってない？
演じるのが上手なんだよね。ホントに、モテない「こじ
らせ女子」に見えるのが素晴らしいｗ 恋愛経験値が
低いゆえの言動、行動が痛々しくも面白い。ようやく
捨てた処女、初体験の感想が、「こんなものかと」っ
て言うところも、長年想像を膨らませて、研究してき
た耳年増な感じがよ～く出ていたし。友人・一華との
会話、一華のツッコミが赤裸々で楽しい。こじらせ女
子・花笑に訪れた、突然のモテ期。同年代の女子が
思わず一緒に夢見てしまうだろう、羨ましい展開。い
いな～福士君のような若い男の子とのあれこれ…ｗ
原作はもう少しほんわかした感じだけれど、ドラマも
なかなかいいかも～。キュンキュンできそうな予感♪
第３話～こじらせ女のお泊りデート
第４話～こじらせ娘とこじらせ父
第５話～こじらせ女の初修羅場
第６話～こじらせ女にサインください
第７話～こじらせ女のお部屋探し
第８話～こじらせ女の孤独
第９話～こじらせ女の恩返し
第10話～こじらせ女の選択
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