ラスト・シンデレラ 第11話(最終回) 「私の選ぶ王子様」 | 日々のダダ漏れ

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ラスト・シンデレラ
 
第11話(最終回)
私の選ぶ王子様


凛太郎) 実は、おまえに話してなかったことがあんだよ。
桜) なんだよ、
  チュウされたらどうしようかと思っちゃったよ。
凛太郎) あいつが、ほら、おまえの元カレ。
桜) 広斗君の話はもういいよ。
凛太郎) あいつの話しじゃねえよ。俺の話だよ。あいつが、
     チョコちゃんに言われておまえに近づいたこと、

     は結構前から知ってたんだ。
桜) ふん、そうなんだ。
凛太郎) チョコちゃんは、俺とおまえの仲を嫉妬して、
     いつをお前に近づかせた。だからお前が巻き込

     れたのは、元はといえば俺のせいなんだ。
桜) 立花が責任感じる必要ないよ。でもなあ、なーんで、
  もっと早く言ってくれなかったかなぁ。
凛太郎) 言えなかったんだよ。
     お前が、あいつのこと好きだったから。でも、理由
     はどうあれ、結局は、俺も黙って
たわけだから、あ
     いつのことだけ
責められないなって。
桜) もういいよ。
凛太郎) あいつは、今でもおまえのことが好きだと思う。
桜) だからもういいよ。
凛太郎) あいつがおまえにひどいこと言ったのは、
     たぶん・・・。
桜) わかってる。
凛太郎) わかってんのかよ。
桜) このままじゃ二人とも、辛いと思う。
  兄妹なのにかわいそすぎるよ。でもね、私が今さらね、
  いろいろ、気にすること
じゃないんですよ。
  うん、そんなことよりさ、ほら、ニューヨーク行きの件
  なんですけど、
あ~もうちょっと、時間ください。
凛太郎) うん。
 
**********
 
凛太郎) チョコちゃんと、何かあんの?
広斗) 逆恨みなのはわかってます。あなたにも、脅す
    ような真似をして悪かった
と思っています。けど、
    俺まで見放したら、
かわいそすぎるんで。
凛太郎) 同情で彼女が救えるとは思えないけどな。
広斗) 愛に飢えてる子供なんですよ、千代子は。
    無条件にあいつを愛してくれるやつが見つかるま
    で、俺はそばにいます。兄の俺でもいないよりは
    ましでしょ。
凛太郎) 来週、俺は転勤でニューヨークへ行く。
     あいつも一緒に連れてくつもりだ。
     いいんだな? 連れてって。
広斗) あなたなら、経済的にも人間的にも彼女を支え
    てあげられる。彼女を幸せにしてあげてください。

   
**********
 
桜) もうそろそろ彼を、広斗君の事を自由にしてあげ
  てくれないかな。誤解しないでね、あの私達のこと

  はもう終わったことだから。ただ、広斗君、かなり、
  辛そうだったからさ。
千代子) 話したんですね、やけどのこと。
桜) うん。チョコちゃんも、辛かったね。でも、広斗君
  だってもう十分すぎる程、苦しんだんじゃないかな。
千代子) あなたに何がわかるっていうの!
桜) わからない! チョコちゃんの痛みはチョコちゃん
  にしかわからない! でもこのまま彼を縛り付けて
  おいてもしょうがないって思うの。彼を開放してあげ
  ないと、チョコちゃんだって
自由になれないって思
  う。広斗
君が不幸なら、チョコちゃん幸せ? そんな
  事
ないよね? あるわけないよ。だって、ちっちゃい
  時
から一緒に暮らしてきた兄妹なんだもの。一生
  誰
かを責めながら生きていくのって、寂しすぎるよ。
  広斗君だって、チョコちゃんだって、もう十分すぎ
  る程、苦しんだんじゃないかな。
 
**********
 
千代子) 今日、桜さんに会いました。
凛太郎) そう。
千代子) 桜さん、あんなにひどい事されたのに、まだ
     広斗の事、心配してて。
広斗を、自由にしてや
     ってくれって。
フフッ。私にそんなこと言ったら、
     逆効果になるとか、思わないのかな?
凛太郎) 基本的に、
     人を疑うってことを知らない奴だから。
千代子) はぁ・・・。もう嫌だな。人を好きになっただけ
     なのに。ただそれだけなのに。傷ついたり、傷
     つけたり。
こんなに苦しい事ばっかりなら、もう
     誰のことも好きになりたくない。
凛太郎) 俺は、チョコちゃんに感謝してるよ。誰かが、
     自分の事を好きでいてくれるって思うだけで、
     自信になるし、
力になる。ふと思ったんだよね。
     俺がずーっと一人でも孤独じゃなかったのは、
     チョコちゃんのおかげかもしれないなって。俺
     なんかの事を、好きでいてくれて、ありがとう。
 
**********
 
桜) ありがとう。あたし・・・
  やっぱりあたしニューヨークには・・・。
凛太郎) わかってるよ。自分の気持に嘘ついてるキ
     ンなんて、俺の知ってるキンじゃない。お前の
     いい所は、嘘がつけないバカ正直な所だろ?
     お前から正直取ったら何が残んだよ。バカし

     か残んねえじゃないかよ。
桜) ゴメン。
凛太郎) あのさ、なんか勘違いしてるみたいだけど、
     ニューヨーク行ったからって別に、お前と付き
     合うつもりとかなかったから。勘弁しろよ。
     なんで俺がお前なんかと付き合わなきゃなん
     ないんだよ。確かに、
一緒にニューヨーク行く
     かって言ったけど、向こう行ったら付き合おう
     とか、一緒に暮らそうとか、そんな事一言も言
     ってないじゃん。
桜) こっちだってお断りだよ。
凛太郎) もういいから帰れよ。
桜) せっかく来たんだから見送るよ。
凛太郎) いいよ、恋人同士じゃあるまいし。
     気持ち悪い。
桜) 相変わらず減らず口だな。
凛太郎) フ・・・。店、頼んだぞ。
桜) わかったよ。

日々のダダ漏れ-ラスト・シンデレラ(11)

桜) 橘も、頑張ってね。
凛太郎) うん。
桜) じゃあね。元気でね。
凛太郎) お前もな。
桜) ありがとう!
凛太郎) いいから早く行けよ。

日々のダダ漏れ-ラスト・シンデレラ(11)

凛太郎) 幸せになれよ。
 
**********

広斗) どうしてここにいるの?
    ニューヨークは? いつ発つの?
桜) 今日。
広斗) ・・・そうか。
桜) だってキモいんでしょう?
  あたしだまされてんでしょう? 飽きたんでしょう?
  もうつきまとうなうとかって言ったよね?
広斗) あんなん嘘に決まってんじゃん。
桜) 広斗君、嘘ばっかりなんだもん。
広斗) 多分立花さんの方が、桜さんを幸せに出来る
    と思う。でも、やっぱり俺、桜さんの事好きだよ。
桜) 
信じられないね。
広斗) ホントに好きなんです。大好きです!
桜) ダメ! 全然響いてこない。
広斗) あなたと離れてから、毎日、長くて、辛くて退
    屈で、今までどれだけ、あなたに元気もらえて
    たか、よーくわかった。俺はもう、
あなたが居な
    いと生きていけない。あなたが居ないところで、
    生きていたくない。
もう、離れたくないんだよ。 
    二度と離れたくないんだよ。

日々のダダ漏れ-ラスト・シンデレラ(11)

広斗) もう二度と嘘つかないから・・・。
    プロポーズもこれで最後にする。
    桜さんのおかげで、優勝もできたし、
    仕事も頑張るし。夢もあきらめないから。

    だから・・・桜さん・・・。俺と、結婚してください。
桜) ・・・はい。離れないよ。もう絶対に離れないよ。
   ニューヨークだってもう行かないって言ってきた。
広斗) 桜さん・・・。嘘つき。
桜) どっちがだよ。

日々のダダ漏れ-ラスト・シンデレラ(11)

日々のダダ漏れ-ラスト・シンデレラ(11)

日々のダダ漏れ-ラスト・シンデレラ(11)

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☆今回登場した川柳は ↓
 
片思い 実らぬ恋ほど 残る恋
やり直し きかない人生 だからいい
信じれば 誰もがなれる シンデレラ

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やっぱりね~! と、王子様のほうが選ばれました!
おとぎ話のエンディングは、王子様とお姫様じゃない
とね~。とはいえ、いわゆる逆転シンデレラって感じ
でしたが。王子様が迎えにくるのを待たずに、シンデ
レラは自ら走っていくのでありました。お姫様は、自
らの足で、王子様を捕まえに行った、肉食系の姫w

なんていうか、広斗を跪かせている場面は、お姫様
というより、女王様にしか見えず。「シンデレラ」じゃ
ないよな~と思ったりして。いえ、嫌いじゃないんだ
けれど、「シンデレラ」という物語をイメージした場合
の違和感という意味ですけど。なんていうか、この
ドラマ、煽りが大袈裟というか、言葉だけが独り歩き
して、中身はそれほどっていうか、全然違うじゃん!
的なところが多かったので。エッチな、エッチなって
全然エッチじゃないし。てか・・・「エッチ(H)」の「H」
って「はてな?」の「H」だったのか?って思うぐらい。

なーんて、このドラマへの期待値が高すぎたゆえ
にあれこれ言いたくなった部分なのですが・・・w

凛太郎も広斗もいい男。そして桜もいい女。ある意
味、王道のラブストーリーに仕上がったのでヨシ!

シンデレラも歳取ったら、自分で王子様を狩りに
行って捕まえちゃおうぜ~ってお話でした・・・ね?


●「ラスト・シンデレラ」HP

「ラスト・シンデレラ」関連ブログ↓
第1話 「不器用な恋始まる!!」
第2話 「年下男は王子様!?」
第3話 「おやじ女の大奮闘!?」
第7話 「いけないkiss」
第8話 「さようなら・・・そして、ありがとう」
第9話 「オレはお前が好き」
第10話 「お前はオレが守る」
第11話(最終回) 「私の選ぶ王子様」


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