桜野園が無肥料自然栽培(肥料や農薬などを一切使わない栽培方法)に出逢ったのは、
「食の学校」でのナチュラル・ハーモニー代表、河名さんのお話を聞いたことが
最初だったと思います。
その後、りんごの木村秋則さんを訪問したり
熊本ではナチュラルハーモニックピュアリィとつながって、
いよいよ栽培、販売が本格化する流れになりました。
最初は実験的に、一部の茶園でしていましたが、
今は1.7ヘクタール、当園の茶園面積の約半分を自然栽培でつくっています。
まだまだ、収量も少なかったりしますし、
よりお茶の木を元気にするための剪定方法など、
試行錯誤の必要がありますが、
年々無農薬とは違うおいしさがあるなと、感じるようになってきました。
自然栽培のお茶は、一言で言うと
「すっきりとして、深い」。
ただあっさりというのではなく、
自然の作物が持っている、心地よいすっきりとした味わい、
そして滋味深い、そんな表現が適切なのでは、と思っています。
それでは、ラインナップのご紹介です。
☆蒼(あお) 80g 1000円(税別)
やぶきた種、露地栽培の煎茶。
無肥料というと、ちょっと味気ないのではないか、と聞かれることがあります。
そんなイメージは、きっとなくなるはず。
しっかりとまろやか、そしてコクもあり、すっきりとした味わい。
☆結(ゆい) 80g 1000円(税別)
基本的に、むかし茶と同じつくり方になります。
在来種は、野趣あふれ、広がりと奥行きのある味わいです。
多様さがぎゅっと詰まった、緑の味わい。
入れる温度で、表情もぐっと変わります。
☆紅(くれない) 60g 495円(税別)
二番茶を完全発酵させてつくった紅茶。
基本的に、さくら紅茶と同じつくり方になります。
私は、さくら紅茶より、さらに香り高く、すっきりとした味わいだと感じています。
☆和(なごみ) 80g 462円(税別)
秋冬番茶を遠赤焙煎してつくったほうじ茶。
基本的に、一福ほうじ茶と同じつくり方になります。
やっぱり、暮らしの定番のほうじ茶。
カフェインも少なく、赤ちゃんからお年寄りの方まで安心して召し上がっていただけます。
また、油が多めのお料理にも、さっぱりと、お供します。
☆むかし釜茶 50g 600円(税別)
在来種の一番茶を釜で炒ってつくった、
蒸し製のお茶とは、まったく違う味わいの緑茶です。
1煎目、2煎目はガツンと香ばしい香り、
3煎目、4煎目になると、ウーロン茶のような、萎凋した茶葉の香りも楽しめます。
味わいは、うま味がありながら、すっきり。
時々、無性に飲みたくなるお茶です。
また、自然栽培の新しい商品として
☆あかね (無肥料自然栽培 べにふうき紅茶) 30g 800円(税別)
苗の定植時より、一切の肥料や農薬を使わずに育ててきた、べにふうき。
7年目にして、やっと商品化の運びとなりました。
5月に摘んだ一番茶を、丁寧に紅茶に仕上げています。
当園の「さくら紅茶」や「紅」とはまた違う、
香り高さと、奥行きのある味わいです。
アイスティやミルクティにしても、しっかりとしたボディがあり、深い味わいです。
さらに詳しいご紹介は、こちら&淹れ方はこちらです。
☆ひろは(抹茶) 25g 1500円(税別)
農薬や肥料を一切使わずに育てた抹茶。
在来種でつくっているため
渋みや苦みが強め、
色味も蛍光色的な緑ではなく
自然の深い緑色です。
萎凋(しおらせる)をさせていること、
在来種であること、
釜で炒ったような香ばしさもあるので
ちょっと複雑な香りが楽しめるのが、この抹茶の個性です。
(品種ものの抹茶と比べると、香りが異なります)
詳しくは、こちらをご覧ください☆
積極的な宣伝はしていないのですが、
じわじわとファンが増えているのが現状です。
無農薬シリーズを飲んでくださっていたお客様の中には、
自然栽培に移行される方も、いらっしゃいます。
それが、体や心にすっとなじんでいくような、奥行きのある
自然に近い状態のお茶の力なのかなと思います。