しみじみ。
やっと。
このお茶が形になるまでの歩み。
最初のひもときは、夫がお茶の試験場に行った頃に、さかのぼります。
そこで出逢った育種の先生は、紅茶界では有名な方。
その先生がつくった「日本が世界に誇れる、紅茶、ウーロン茶用品種」べにふうき。
私が出会った頃から、その話を夫はしていました。
今では、「べにふうき」も、かなり知名度が高くなり、
つくっているお茶農家の方も多くなりました。
思いがありながら、我が家がつくりはじめたのは、2008年。
その前年に、夫とお父さんが2人で、
ユニックを使いながら、自力で開墾したお茶園に、
昭和の初期にお手伝いをしてもらった、
心強い人夫さんの力を借りて植えた、べにふうきの苗。
無肥料栽培と言って、肥料も農薬も一切使わず、定植時から育ててきました。
「畑に何も持ち込まない」というところを忠実に行ったので、
ワラやカヤも敷かず、それはそれは、草取りが大変でした。
1列取るのに、1日がかりのこともありました。
成長もゆっくりで、6年目の去年、初めて紅茶を作りました。
飲んでみたお茶は、それまで我が家が作ってきた、
やぶきた種や在来種の紅茶とは、香りも味わいも異なるもの。
「よかった。嬉しい」
素直に、そんな気持ちになりました。
紅茶づくり2年目の今年、いよいよ商品化の運びとなりました。
一番茶だけでつくった、べにふうきの紅茶。
正直、収量もとても少なく、二番茶も収穫までには成長しませんでした。
貴重なお茶です。
そんな理由で、お値段も決して安くはありません。
ただ、今までの労力、収穫量、栽培法、製造法など、
色々なことをまっとうに検討して、つけた価格です。
名前は、実は、3人目の子供が女の子だったらつけようと思っていた
「あかね」という名前にしました。
この響きが、とても好きなんです。
〇あかね (無肥料自然栽培 べにふうき紅茶) 30g 800円(税別)
裏側は、7 days TEA同様、
水俣の紹介や、
紅茶のいれ方も3パターン載せています。
アイスティやミルクティにしても、
しっかりとしたボディがあり、深みのある味わいです。
ちょっと特別な、ちょっと今までと違う、和の紅茶。
味わっていただけたら嬉しいです。