世界の宗教別人口は、キリスト教徒が最も多くなっており、次いでイスラム教徒、ヒンズー教徒、仏教の順になっています。

 

米国調査機関ピュー・リサーチ・センターによると、2010年ではキリスト教徒は約217千万人、イスラム教徒が約16億人となっていますが、将来的にはイスラム教徒が上回ると予測しています。

 

イスラム教徒が増える理由として、イスラム教徒が住む地域の出生率が高いというのがあります。イスラム教徒の信者数が多い国は、インドネシア(人口の約87%)、パキスタン(同96%)、バングラディシュ(同90%)、インド(同14%)、イラン(同100%)、エジプト(同95%)などです。イランを除けば、これらの国は今後も人口増加が見込まれている国です。

 

イスラム教というと中東などアラブ諸国というイメージがあるのですが、実は信者数はアジアの国の方が多くなっています。

 

キリスト教も欧州では減少しますが、ナイジェリアなどのアフリカのキリスト教国や米国では人口増加するため、信者の数は今後も増加すると予測されていますが、イスラム教徒の増加には及ばないようです。

 

 

また、イスラム教の戒律もイスラム教徒が増える要因となっています。

 

イスラム教では、避妊と中絶を戒律で禁じています。実はキリスト教のカトリックも同様に避妊と中絶を禁止しています。実際には避妊や中絶を全くしないということはないようですが、イスラム教の方が戒律を守ることに関しては厳しいので、カトリック教徒よりもイスラム教徒の方が戒律を守っていると考えられています。

 

イスラム法では、親がイスラム教徒の場合は子供もイスラム教徒になることになっています。子供本人の意思は関係ありません。両親ともイスラム教徒でななく、親のどちらかがイスラム教徒の場合も、子供はイスラム教徒になります。

 

本人の意思に関係なく自動的にイスラム教徒にされても、子供本人がイスラム教徒をやめればいいと思うかもしれません。しかし、イスラム法ではイスラム教徒をやめると原則として死刑になると決められています。

 

イスラム教国の中には、イスラム法の影響力が強い国と弱い国があります。トルコなどイスラム法の影響が弱い国であれば、イスラム教を棄教しても死刑になることはありませんし、改宗する人も存在します。

 

そして、イスラム教徒の女性はイスラム教徒の男性以外とは結婚することを禁じられています。イスラム教徒の男性はイスラム教徒以外の女性と結婚できますが、その場合は女性がイスラム教に改宗しなければいけません。

 

 

これらのことから、イスラム教というのは信者が増殖するような性質を持っていることが理解できると思います。イスラム教徒の移民が日本に入ってくると、どうなるのかということをしっかりと考える必要があるような気がします。


(関連の記事)
○ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は兄弟みたいなもの?
○イスラム教徒はなぜ戒律を守るのか?
○宗教の宗派って何?
○ユダヤ教を信仰する人=ユダヤ人?
○実は日本人は信仰に篤い?
○宗教はどういうふうに救ってくれるのか?
○パレスチナ問題で何故イスラム教とユダヤ教が揉めるのか?
○ユダヤ人がイエスキリストを死に追いやった
○神父と牧師の違い
○キリスト教徒は進化論を信じていない?
○憲法9条を守りたい人は熱心な神道信者?
○イスラム教のスンニ派とシーア派
○無神論者は造物主信仰の人からすると恐ろしい存在
○移民受入がモザイク国家を生みだす


こちらをクリックしてください!!