内田春菊さん「まんがエッセイ講座」 ~初回・前編
内田春菊さんのまんがエッセイ講座1(前編)
漫画家内田春菊さんの「まんがエッセイ講座」のレポです。
埼玉県のめちゃくちゃのどかなお茶畑に囲まれた入間市の生涯学習センターで、ものすごくアットホームな贅沢な講義。一生の記念にレポります♪ 講座参加者まだ募集中~(最下段ご参照)♪
・「まんがエッセイ講座」序章から読むかたはコチラをクリック
しょっぱなから遅刻した妻ねこ。振り向いた講師内田春菊さんは、穏やかににこにこと、名前の確認して「漫画のご経験は?」と。
「ま、漫画の経験・・(生まれて初めて聞かれた)えっと、漫画経験はないですけど、ブログで絵日記を描いてます」
と答えた。
いゃ、「まんがエッセイ講座」だからね、聞かれて当然の経験なんだけど、なんか新鮮でw。
一自治体の生涯学習のなので、素人の参加Okレベルで、気負わず参加はできたが、正直、内田春菊さんに会ってみたいという不純な動機で申しこんでいたw。
実は、妻ねこは絵日記を描いてるけど、ちゃんとコマ(枠)を使った漫画は描けないのである。全部独学というか、落書きというか。
B4の方眼紙を渡され、今回の課題である四コマ(前期の講座の生徒さんの作品)を見せてもらった。
「こんな風に半分に四コマ、半分に自己紹介のようなものを描きます」
ホワイトボードを使って説明。
「コマの割り方は、いろんなパターンがありますが、今回は四コマにします。四コマは簡単に言うと起承転結を示してて‥」
と基本の起承転結例を説明。
春菊さんの人気育児エッセイ漫画『私たちは繁殖している』の登場人物でもあるご家族の似顔絵をさらさら描き、
「こうしてみえると、なぜか、男性陣は口をあけて描いちゃうんですょね。。
なんでかって考えたら、彼らは全く話をきいちゃいないんですね。
なんか口ポカーンとあけてるイメージがあって、こう描いちゃうのかも。
娘二人は、もっとぬけめがないというかしっかりしてるw
そんなイメージも似顔絵書く時のポイントになります。
育児エッセイ漫画は、なるべく、意識して子供を遠くから見て観察してると、べたべたなテイストにならずに、客観的に面白く読めるものにできるかと。。」
ふむふむ。なるほど。
「『私たちは繁殖している』は、当初は、キャラを立てて、私自身ではない別の誰かが育児をしてる設定で描こうと思って、ジジという架空のキャラクター(とってもきれいなキャラ)を描きました。
長くつづけてるうちに、自分のキャラになっちゃったけどw」
「で、普段の自画像はこれなんだけど、別の切り口のシモネタを中心のエッセイ漫画『お前の母ちゃんBitch!』では、こういうミリという名のキャラにしてます。
きれいな絵の方がウケがよいので、もっとすらっと描く事が多いです‥」と。
にゃるほどーー。わかります。ほぼ自画像とはいえ忠実に描けばいいってもんじゃないですよね!
妻ねこも、かわいい猫のかぶりものをしてますが、これを忠実に晩婚のアトピー人間体をそのまま絵にしても可愛くないもの。。
“自画像を可愛く描くなんてずうずうしくてできない・・”って方もいるかもしれんが、これは、サービス!絵なんだから、見た目かわいい方が心和むもん(私がw)!
「エッセイ漫画は需要があるんですね。(え!マジ?)
漫画家でないほかの職業の人とか他の経験をされた人が、その経験をエッセイ漫画にするとかね。」
(ほー。ほー。それはありがたい。。
妻ねこ、実は絵日記、つまりノンフィクションしか描けない。
小説を創造できる人を尊敬するし、漫画家となると小説&絵ですょ~すごすぎ。
でも、実体験や見聞きした事を楽しくエッセイやレポの絵日記に描くのは好き。
好きなものが需要があるっていうのはちょっと嬉しいかも♪)
四コマ漫画かぁ~。。
実は、四コマ漫画は苦手なので描いた事がほとんどない。
文がいっぱいになりがちな妻ねこは、四コマに起承転結を凝縮して、完結的確なセリフを入れることができない。
絵日記ブロガーで四コマ漫画で描かれている人は多いけど、いつもすごいなぁと感心する。四コマ漫画を描ける人って尊敬。。
それに、妻ねこは筋金入りの不器用。そして性格が雑。
ちゃんと枠(コマ)を描くのは、ほぼ初めて。
定規使ってるのに、まっすぐ線が引けないーorz。
四コマの枠書きだけで相当時間を割いてしまった(TT)。
うぅ、私絶対コマ割漫画に向かない。きっとPCでフォーマット作ってもコマ内に絵をおさめるとが嫌かも。。
いや、、だめょだめ!せっかくこんな有名なプロの漫画家さんの講座なんだから、ちゃんと基礎を学ばないと。。
自己紹介四コマ漫画の下書きをしている間、みんな真剣でシーーーンとなるので、時々、春菊さんがいろんな雑談をして和ませてくれた。
受講生にひとり中学生の女の子がいて、ちょうど春菊さんの娘①ちゃんと同世代。
大人に囲まれて緊張しないようにか、春菊さんはいろいろ話かけてあげていた。
中学生の話って、微笑ましいながらも、自分の住んでる世界を他人が知らないとまだ認識しきれてなくて、「三組の●●先生が‥」と(何組とか知らないしw)な感じで少し退屈なんだけど、春菊さんは「うんうん♪」と優しく相槌をうってて、娘の友達の話を聞いてあげる母のよう。。さすが現役ママw。
そういえば、春菊さんは、京都造形大学漫画学科で客員教授として講義も持っているそうだけど、そっちは納得行くとして、なんでこんな牧歌的な場所で公共生涯学習の講師をされてるのかと思ったら、お世話になってる方の紹介のお仕事だそう。ほほぉ。
「ここ、一面お茶畑に囲まれてるでしょう?最初感動しちゃって、“ちょっとお茶摘んでってもいいでしょうか?家でお茶煎ろうかな”って聞いたら“端っこなら摘んでもいいですょw”ってw」と。
あぁ、この人ならやりかねない。いゃ、畑の端っこから茶を摘むことじゃなくて、自宅でお茶を煎ろうという所が。
内田春菊さんのエッセイご著書を読んだ方なら知ってると思うけど、春菊さん、とっても器用で非常にマメで趣味ハンドメイド。裁縫も、料理も、布オムツも。
時間が許す限り、凝りまくるお方。。
生徒がせっせと四コマを描いている間、春菊さんは各テーブルを回って、けっして上手くかけてなくても、ちゃんとほめてくれる。w
えっと、長くなっちゃったので、二回に分けます。
後半では、漫画家さんのペンの話、デジタル化の話等々、勉強になりますょ♪
P.S.
この「まんがエッセイ講座」まだ申込めます。
ご興味のある方は下記にお問合せください♪
問い合わせ先 04-2965-8881
電話受付時間 9:30~15:30
会場 ペアーレ埼玉 埼玉県入間市新久206-3
講座名 「まんがエッセイ講座(C107番)
2010/10/16から、第1第3土曜日、10:30~12:00
受講料 全10回 21,000円
※11月は、たぶん第3第4土曜になるかも。お問合せください♪
ちなみに、近くに三井アウトレットパーク入間があるので、寄り道も楽しいかも。
ペアーレ埼玉内にも、ゴミ処理地熱利用の、温水プールと大浴場があり、格安に利用可能♪
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