私がこの2年間で活動してきたのが現在は10村で、それプラス短期間だけ関わった村も合わせると合計15の村の野菜栽培グループと関わって働いてきた。
様々な要因があって、うまくいったりいかなかったりする。そんな状況を立て直そうと試行錯誤してみる。こんなことを繰り返しながら村人と向き合い活動してきた。
そして私なりに、至った一つの結論、「リーダーの存在はめちゃくちゃ重要。」
日本でも同じことが言われるが本当にそのとおりです。
私が向き合って来た15のグループでいいリーダーだなと思える人が3人いた。
まず1人目が、シンチューガニャ村のアダマ・ジャロ。
俺の活動してきた中で最も成長してくれた人です。彼女を中心に作る畑をみんなに見てもらいたいくらい。
取材に来たRTS(セネガル国営放送)によってテレビデビューまでしました。
そして2人目がサーレニャンバ村のママドゥーアリ・バ。彼は私が関わった唯一の男性リーダー。野菜栽培は女性の仕事と決められがちなプル族の村において、彼が女性16人をまとめています。1度教えたことはすぐに吸収する。
そして3人目が、サーレデラル村のビンタ・ジャロ。女性グループ長が、口ばっかりで全然動かない状況の中で彼女が別に野菜栽培グループを作りようやくスタートさせた。
彼ら(彼女ら)に共通するリーダーの資質ってなんなんだろうって考えてみた。
まず自分がよく働く事。体はること。約束まもること。やると言ったことをやること。人の話をちゃんと聞く事。きちんと周囲に支持を出せること。明るいこと。将来のことを考えられる人。文句言わないこと。謙虚なこと。そしていろいろ指導する俺に敬意を払いながら受け入れてくれること。他にもいっぱいある。
もちろんこの3人は三者三様だし、他の村でも各村のリーダーなりに頑張っている。
逆に言うとあんまりリーダーがしっかりしてない村ほど、なんとかしてあげなきゃらなないのだが。。。
まあでもやっぱり5年後とか10年後を考えた時、しっかり野菜栽培を続けている村はこういうリーダーがしっかりしてる村なのかなと思う。
各村のリーダーとはケンカもしたし、くだらない話で盛り上がったこともあるし、共に何度も働き汗を流したし、あれこれと話し合いながら関係を積み上げて来たので、思い出は多いし、思い入れも強い。
こんな水道も電気も学校もない村でも、やっぱり人と人とは深く関わりあい、グループで同じ方向を向くためには、リーダーの存在はとても大切なんだということを、こうして2年関わりながら身をもって感じれたことはとてもいい経験だったな。